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ユフィの白内障手術日記
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16 眼科での話し あれこれ
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1月と2月に左右白内障で手術し、やっと目薬も落ち着いて、3週間毎の検診になった。
10月に「炎症」で来院してから、かれこれ半年以上経ったことになる。
「白内障手術日記」は、ユフィ自身の日記なので、当然話は個人的内容に留まる。
眼科で見聞したことは、折にふれて書いてはいたけれど、心の中で思っていたことが多い。
そろそろ症状も安定した様子なので、半年間の眼科で見聞きしたあれこれを…。
佐々木眼科の患者さんは ちょっとハイクラス?
日記にも書いたが、地域病院と言うよりは、かなり名の通った眼科だったらしい佐々木眼科。
徒歩圏内の人は珍しいのか、きちんとした身なりの患者さんが多い。
昨年10月、初めて訪れたときは平日で雨だった。
30代くらいの女性が何人か来ていて、全員がとてもお洒落なレインシューズ姿。
「あぁ、こんなレインシューズが流行りなんだな」と感心したことを思い出す。
その内に、白内障手術で有名らしい、と気が付いてからは、老人にばかり目が行ってしまったが、電車で来院の方が多いのだから、身なりは皆さんきちんとしている。
靴もバッグもファッションも、一般的なものよりワンランク上という感じなのだ。
メイクも綺麗にしているし、ヘアスタイルもそれなりに整えていて、野暮な感じの方が少ないようにも感じる。
佐々木先生もダイヤモンドのピアスをされているのだが、70代の女性でダイヤのピアスは珍しいと思う。
患者さんは「紹介」で増えているらしく、ユフィのような飛込みは少ないから、同じような環境の患者さんたちが集まるのだろう。
ユフィのように、徒歩10分以内で、眼科に行く日には「スーパー」で買い物をついでにするのでショッピングカーを引いて、という人は、少ないというか全く居ないみたい。
それなりには、見苦しくない程度に身なりは整えて行っているが…。
下北沢病院院と連携 80代以上は手術日前後は入院
車椅子での来院を見たときは、少し驚いたのだが、水曜日が手術日なので、前日と当日の2日間は徒歩2分くらいの病院に入院するらしい。
ユフィは徒歩圏内だから、手術日には5分おきの目薬が忙しかったが自宅から通院した。
入院した方は、直前まで病室で目薬をさし、足腰の弱っている人は車椅子での来院になるらしい。
当然、付き添いの人は必要になるのだが、患者さんだけが入院することになるのか。
電車で15分のOさんは、面倒くさいからと入院を希望。
老人向きで評判上々の下北沢病院は、食事がまずかったと一言。
「1日の我慢だから…」と言ってらしたが、なるべくならユフィは入院は避けたい気分。
あまり年をとってからの白内障手術は、大学病院などの施設の整ったところでのほうが、看護も手厚くて安心だろうに…。
手術日の次の日に、様子を確認して何も問題が無ければ、帰宅と言うことになるのだが、直ぐに1~2日で検診なのだから、入院を伸ばしたほうが安心・安全だろう。
でも、外まで車椅子での通院はなんだかなぁ、と言う感じだ。
目を大きくしますか? と聞かれたらしい
「そう、先生に言われたの」待合室でのヒソヒソ話。
同じ手術日で、仲良くなった大橋から徒歩で通院のFさんが、「なんだか昔より目が小さくなった気がする」と言う。
ユフィは長年メガネ愛用だったから、度数の強いレンズでは実際より小さめに見えていたので、手術後は逆にメガネ不要になって「鏡で見ると、目が以前より大きく見える」のだ。
Fさんは近眼ではなかったらしく、メガネ不使用での生活が長かったから、「そのせいではないのか」と聞いてみた。
「違うのよ、瞼の上下がかぶさってきているみたい」と言われても、以前の目を見ては居ないのだからわかる筈はない。
本人が小さくなったと感じているのだから、「そうなのか」と思うしかないのだが…。
美容整形ではないけれど、瞼を切り縮めて目を大きくする手術もできるらしく、佐々木先生の予定にはFさんが入っているとのこと。
あれ、10月の若い女性が多かった時期は、美容整形の患者さんだったのかな?
Fさんはその手術以外にも、白内障と一緒に、下まぶたの脂肪を除去する手術も受けていたらしく、その場合は「赤く充血して元に戻るのに時間が掛かる」と、先生が言ってらしたっけ。
目の手術全般も行っているらしいから、それでいつでも満員状態なんだな、と納得した。
「加齢とはなんだか大変なこと」と感じてしまったが、早い年齢での手術になったユフィは、「まだ早かったかも」と内心思っていたけれど、早くて正解かもと思い直したりして…。
赤ちゃんの泣き声に震える思い
手術の説明を付き添いの人と聞く日、ジャックと連れ立って出かけた。
待合室にベビーカーに乗せた男の子の赤ちゃんが居て、「?」とは思ったのだが…。
丁寧に説明を受けている間、佐々木先生の診察室から赤ちゃんの大きな泣き声が響く。
目の検査をしているのだろうが、1歳にも満たない赤ちゃんに『大丈夫、痛くない、痛くない』と話しかける先生の声がかぶさる。
「分かるわけないだろ」と、口の悪いジャックがポツリ。
それはそうだけど、あの言葉は赤ちゃんではなく、母親へのアプローチだったのだろうな。
何の検査かは分からないし、聞くのも躊躇われるからそのままになったが、見えているかどうかの検査ではないように思った。
最近は早めに近眼などの障害も分かるらしく、「ナイトレンズ」などの治療法も増えてきているようだが、1歳未満でのレンズはないかも…。
帰り道、「なんの症状だったんだろうね」とジャックと話したけれど、人のことでも気になることだった。
40年前手術して メガネの調整
術後の何回かの検診日、いつも通りの検査を受けていたとき、受付を通さずに直接検査室に入ってきたかなり老人の男性。
メガネ調整のスタッフに直接話しかける。
「メガネの度が合わなくなったのか、見えにくいので調整してもらっていたメガネの表をもらいたい」とのこと。
ユフィの隣に座って、佐々木眼科の診察券を探し出したのだが、ものすごい数でなかなか探せない。
見ていて、一緒にブルーの診察券を探してしまったくらい、30枚くらいあったかな?
ご老人は気が短いのか、待合室で少しだけ待っていて、「また次の機会にする」と診察をやめてしまった。
一緒にエレベーダーに乗ったので、「手術は何時頃なさったのですか」と質問。
「40年前」の返事にびっくり。
『今、93歳なのでね』に、二度びっくり。
診察券の多さにも、メガネの度数が合わなくなったことにも、待つのが嫌な理由も、全てに納得してしまった出来事だった。
眼底レンズでも、「見え方は変化するらしい」とは聞いていたけれど、40年では仕方ないでしょ、という感じだ。 |
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