ユフィの記事
連載
01 母の仏壇は五十年前の父の仏壇 一緒には入っていない
02 仏壇の花は自給自足できる?
03 鈴の音が気に入らない・買い換えた
04 ネットリサーチの結果の新盆
05 湯のみ茶碗は春は牡丹 秋に菊
06 線香立てに灰がいっぱい
07 線香に火をつける話あれこれ
08 線香立ての灰が汚いし足らなくなる
09 アマゾンで香炉灰を購入
10 アマゾン購入の線香は煙・香り無しの「ZERO」
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仏壇物語
06 線香立てに灰がいっぱい
我が家は信心深くないからか、線香はユフィが朝一番にあげるお茶と水の際の1日1本だけ。
ジャックやサーヤは、休みの日の朝に気づけば上げる程度。
あまり線香立てが灰でいっぱいになることはない。
しかし1ヶ月で30本以上、それなりに線香の灰は溜まってくる。
そこで登場するのが、灰をすくい焼け残った線香の埋まっているものを出すふるいのようなもの。
ネットリサーチしたら、若い男性が困って相談していた。
茶漉しでも良いのか?と…。
茶漉しでも綺麗に燃え残りの線香は取り出せるし、良いらしい。
100円ショップの仏具系のコーナーに、専用のものがある、との答えもあった。
仏具屋のサイトで、「あみつき灰ならし」として出ていて、大小ある。
初めて名前を知ったのだが、我が家のお手入れ用品「網付き灰ならし」が、何処から現れたのか記憶にない。
葬儀屋さんが用意してくれたものかも知れない。
だって、購入した覚えが無いのだから…。
若い頃、茶道を習っていたときに教えられた「お香」の香炉に似ているので、使い方はなんとなく分った。
ただ、灰ならしは四角く、線香立ては丸いから、上手くはいかない。
ともかくティッシユなどのそのまま捨てられる紙を敷き、その上で作業する。
網で灰をすくい、燃え残った線香を取り出す。
このときに灰は線香立てにふるって残すのだが、我が家の線香立ては小さいので、灰がうまくすくえない。
周りに灰があまってはみ出してしまうし、ホコリっぽいし…。
燃え残りの線香を全て取り出すと、灰をならして整える。
この線香立ての灰は、始めは真っ白だったのだが、何ヶ月かの内には線香の灰でいわゆる灰色になってきた。
「お香」では、灰をならして筋目を綺麗に入れ、真ん中を押して平にし、銀葉と呼ばれる雲母を置いてから香木を乗せる。
灰の中には、火のついた小さな墨が埋めてあり、香を暖めて香りを出す。
それを左手に乗せ、右掌で囲うようにして、「香をきく」のだが、茶道ではあまり詳しくは教えてもらわかった。
「香道」には茶道と同様のしきたりや方法があるようで、日本の伝統は奥深いものがある。
ともかく、我が家の線香立ては、見よう見まねの香炉風の灰にはなった。
丸い線香立てと、四角い網付き灰ならしが上手くかみ合わないから、香炉の灰とはいかないが…。
サイトには、「仏壇のお手入れ」というものがあり、こと細かく書かれている。
毛ばたきや筆で掃除するものらしい。
漆塗りや金箔の立派な仏壇は、専用のクリーニング屋さんもいる様子だ。
それはそうだろうな。何百万円もする仏壇を、素人が掃除して駄目にすることもあるだろうし…。
我が家の小さな「父親の仏壇」は、何十年も仕舞いっぱなしだったし、掃除もしっかりしていないのだが、使用には耐えている。
時々埃は払っているけれど、歳末にはキチンとお掃除してあげないといけないかも知れない。
線香立ての灰は、ならしたばかりは柔らかいのだから、立てにくいのも確か。
ふわふわの灰なのだから仕方ないが、それもすぐに硬くなって線香が立てやすくなる。
「網付き灰ならし」の他に、「灰ふるい」というすっぽり線香立てが入る大きさのものや、「灰クリーン」というガラス製のものなど、いろいろな便利グッズもある様子。
今まで気にせずに手作業していたのだが、調べると面白いと思った。
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