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仏壇物語
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02 仏壇の花は自給自足できる?
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夏場と違って冬場の花は長持ちする。
スーパーなどでユリ、ストック、スプレーカーネーション、ガーベラ、など日持ちする花を買ってきて、4~5日は持たせている。
だんだん暖かくなり、花も日持ちしににくなり、2~3日で萎れてしまうので、これからの季節は花は早く変えなければならない。
花代も馬鹿にはできないのだが、なぜなのか、造花などにはしたくない。
仏壇には生き生きした花でないと似合わないと思うから。
亡くなった人に手向けるものは、生きの良い花、淹れたてのお茶、汲み立ての水でなくてはいけないような気がしている。
という訳で、庭の花で手向けられるものは切ってきて挿している。
お向かいの庭のもくれんが満開なので、2枝もらってきて挿してみた。
紫と白の色合いが美しく、仏壇にはよく似合っていた。
何日か後、八百屋で黄色い花が開き始めた「菜の花」を購入。
「チンゲン菜」と書いてあったように思うが、菜とつく野菜の花はなんでも「菜の花」なのだそう。
花の形は、確かに菜の花で、しかも大きい。
開き始めた花だけ除いてゆがき、マヨネーズとポン酢であえて夕食の食卓へ。
次の朝は、仏壇に供えてみた。小さな蕾が沢山付いているが、花もちは良くない様子。
3日は持たないかも…。
と思った通りに、3日目で萎れてきた。
野菜の花なので、やはり無理があった様子だ。
母の部屋から綺麗に新芽の出た「猩々もみじ」が見える。
仏壇に向かい合った窓から、全面が紅い葉で覆われていて見事だ。
このもみじは、春の新芽と秋の紅葉の時の、年2回紅くなって美しい。
母が春なのに秋の紅葉と勘違いした話は『母のまだらボケの嘘が可愛い』で書いた。
花が目立たないながら満開になったので、仏壇前に挿してみた。
地味な花だが花には違いはない。
少しの間、楽しんでね。
もう少しすると、今は硬い蕾の白と紫のテッセンが咲くから、待っていてね。 |
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