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仏壇物語
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01 母の仏壇は五十年前の父の仏壇 一緒には入っていない
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母が逝ったとき、仏壇の購入の話になった。
母の和室はそのままにするつもりだったから、当然仏壇も和室に置くことになる。
良くものをご存知の友人に聞いてみると、「仏壇は買い替えないほうが良い」らしい。
そこで長い間、閉まったままだった仏壇の登場。
閉まっていただけでなく、納戸に仕舞っていたもの。
父は50年以上も前に亡くなっていて、その時には確かに渋谷の家には仏壇があったように思う。
多分推測するに、母が店を引退して現在の家を購入したときに、仏壇を置く場所が無かったのではと思う。
納戸に使用していた二階の三畳間(今のクローゼット)に置いてあった記憶はある。
何回か改築した時に、クローゼットに仕舞ってしまったようだ。
で、早速取り出して綺麗に掃除することに。
父の位牌や写真などは、23回忌の時に父の郷里の宮城に、父のための墓を母が建立し、全て納めたので無い。
祖母(母の母)と、一番仲の良かった叔父の写真が入っていた。
今は仲良く、一緒に仏壇に入っている。
この二人が実によく似ている。間違いなく親子だ。
サーヤが「どうしておじいさんの写真や位牌がないの?」と不思議がるが、母に聞いたことはない。
そういうことは、娘でも聞けないことだ。
父は郷里のお墓に入っているのだから…。
そういうことで、和室の小さな床の間に仏壇はぴったりと納まった。
掛け軸を掛けていたところには、母の大きな遺影とを掛けている。
仏壇の中にも小さな遺影。
毎朝、お茶を上げるときに、この写真に話しかけている。
遺影については、別に書くつもり。 |
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