やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
読切
Powered by amaprop.net
TOP > クローゼット > 世の中のファッション

フィギュアスケート/高橋大輔のファッション歴史

過去の大輔君を振り返って見て…

ソチオリンピックで、4回転ジャンプに失敗した高橋大輔選手への反応は、おおむね温かいものだった。
6位に入賞した次の日、高橋大輔の健闘を讃えるテレビ番組で、ぎょっとするような昔の競技ファッションを見て、驚いてしまった。

ロングヘアで濃い顔立ち、女性にキャーキャーと騒がれていた10代から20歳くらいまでのファッションは、『唖然・呆然』の極地
色といいデザインといい、高橋選手のセンスだとしたら、少しどころかすごく可笑しい。
ショッキングな色使いと、奇抜なデザインは、サーヤに探してもらって、同じものは無かったが、少し見つかった。
でも、もっとケバケバしい色使いと不思議なデザインだったのだが…。

フィギュアスケート・コスチューム図鑑
http://seesaawiki.jp/w/costume_skating/

サーヤが言うには、競技会などに参加する若い選手には、衣装で目立とうとする選手が多いらしいのだが、実力が伴わないから衣装で勝負しようと言うのだろうか。
だとすると、高橋選手はかなり際立って目立っていただろう。
昔ジャックが、「これが良い男か? 汚らしいだけじゃないか」と批評したことがあったが、当時の映像は、確かに濃くてくどい印象で、爽やかには程遠い。

サーヤの見つけた写真は、2000年以降のものが多いのだが、ジュニアチャンピオン時代のものがかなりファッションとしては『ウーン』状態。
リサーチ中にドン・小西氏が、ソチオリンピックの高橋選手等のファッションは世間的に見たら、20年遅れていると酷評している。

テレビで見た写真は見つからないから仕方ないとして、大活躍していた時代のものは、かなり見つかっている。


フィギュアスケート・コスチューム図鑑
http://seesaawiki.jp/w/costume_skating/
まずは2004年のもの。ヘアが首筋が長くて、オーガンジーなのか透けた黒に、金の飾りと黒赤のヒラヒラを左右の袖にアンバランスにアレンジした衣装は、色はともかく女性の衣装みたい。


長野県南牧村の帝産アイススケートトレーニングセンターで2005年7月30日
貝塚太一写す

一転、優勝杯を手にしたものの硬い表情の高橋
2005年12月24日午後11時48分
石井諭写す
次の紫のベストに白いたっぷりと膨らんだ袖のブラウス、銀のサッシュは
「よいとも悪いとも」言えない不思議なムード。
優勝したのに仏頂面の写真は、淡いブルーと紺の爽やかな色合いなのに、袖のヒラヒラが気になるし、切り替えのデザインも凝っていて、ロングヘアも少し鬱陶しい感じで、爽やかではない。


男子ショートプログラムのトップを切って五輪の舞台で演技する高橋大輔
パラベラ競技場で2006年2月14日、岩下幸一郎写す
ロングヘアを疾走するタテガミのようになびかせる黒い衣装は、歌劇の『カルメン』風? 
短い上着のラインストーンが効いていて、真っ赤かなカラーと縁取りがとても目立つ個性的な衣装だが、曲調に合わせたのだろうか。


関西大「アイスアリーナ」オープニングセレモニーのアイスショーに出演した高橋大輔
大阪府高槻市の関西大高槻キャンパスで2006年7月13日、西村剛写す
競技会ではないセレモニーの衣装だからか、赤にタイガー柄の透け透けブラウスは、大阪のおばちゃん好み。
東京のセレブ奥様からは総スカンを食らいそうなファッションで、乱れたヘアスタイルと共に、「へエー!ハアー?」の感じ。


華麗な演技で1位につけた高橋大輔
名古屋市のレインボーアイスアリーナで2006年12月27日、渡辺千草写す
ジュニア時代から見ていると、高橋選手は「透け透け」がお気に入りらしい。基本の色を黒や紺でおさえた場合は、袖や見ごろにヒラヒラを飾るスタイルが多いようだ。
この衣装も胸元はアンバランスなノーカラーで、青系のラインストーンがデザインされている。
ヘアスタイルは、まだロングヘアで、20歳くらいのものかな。


フィギュアスケート・コスチューム図鑑
http://seesaawiki.jp/w/costume_skating/
『これぞ高橋大輔』というスタイルの写真。
「キャーッ」という女性達の悲鳴・応援が聞こえてきそうだ。
深く胸元を空けて、白と黒のフリルを飾り、袖口にもフリル、更にラインストーンが立った衿からアンバランスな打ち合わせまでを飾るという、現在にも通じるデザインのもの。
この頃までは、まだロングヘアだったみたい。


フィギュアスケート・コスチューム図鑑
http://seesaawiki.jp/w/costume_skating/
一転、ショートへアになってからのショッキングな衣装が、派手な紫。
競技会などで見た覚えがないのだが、サーヤは『ロミオとジュリエット』の曲だったと言う。
左胸の赤いハートに剣が長く刺さっていて、紫の色使いが濃淡。
左右の袖が別々のデザインで、大好きな薄地のヒラヒラが踊っている。
ものすごく凝った舞台衣装のような印象的なもので、手袋やスケート靴まで紫と言うすごいデザイン。
高橋選手の好みなのかな?
「オネエ系」だとい噂される、原因の一つがこの衣装の好み?


男子ショートプログラムで3位の高橋大輔
パシフィックコロシアムで2010年2月16日、須賀川理撮影
4年前のシーズンのショートの衣装が、ユフィには記憶が無いのだが、大きな金の衿と、赤の模様がポイントの黒い衣装。
パラリと垂れた前髪がマッチしているのだが、回転技が少なかった頃のデザインだよね、と思ってしまった。
大きな衿が邪魔になりそうだし…。


フィギュアスケート・コスチューム図鑑
http://seesaawiki.jp/w/costume_skating/
そして、4年前のバンクーバーオリンピック・銅メダルのときのフリーの衣装。
「ジェルソミナ」という大道芸人の女性を歌った曲で、その雰囲気を表した衣装。柔らかい笑顔と指先が印象的だし、ものさびしい曲想に衣装もよく合っていたと思う。


【フィギュアスケート ジャパンオープン2010 3地域対抗戦】
演技する高橋大輔=さいたまスーパーアリーナで2010年10月2日、山本晋撮影
この感じは今までの高橋選手らしくない印象だし、ヘアスタイルがカールがかかったロングになっている。
だんだん現在の彼に近くなっては居るのだが、派手な印象は相変わらずで、なにかしら人とは違ったものが好きなんだな、と言う印象。


フィギュアスケート・コスチューム図鑑
http://seesaawiki.jp/w/costume_skating/
はい、現在の彼に近づいて来ているが、ショッピングピンクって「どうなの」とサーヤが一言。
アイスショーか、競技会後の「エキスビジョン」のときのものかな。
試合にはちょっと向いていないようにも感じるけど…。
(サーヤの一言/ショートプログラムの衣装ですよ。曲は「ある恋の物語、エル・マンボマンボNo.5」で、ウッ!のポーズが有名になったやつ)


【フィギュアスケートNHK杯 男子ショートプログラム】2位になった高橋大輔の演技
宮城県利府町の宮城セキスイハイムスーパーアリーナで
2012年11月23日、山本晋撮影
確か『ジャズ』系の曲想に合わせた衣装で、その雰囲気をよく出していたので覚えている。
赤い上着に、黒い太い線のデザインが面白い。
印象としては「動きにくくなかったの」なのだが…。


ショートプログラム2位の高橋大輔(日本)、熱のこもった演技を見せる【坂本清】
かなり、これでもすっきりとしてきた最近の衣装。
左右がアンバランスなデザインが好みなのは、今までの流れでよく分ってきた。
ヘアスタイルがスッキリした分、衣装が見かけでは分らないけれど、一見分らないのだが凝ってきているのだ。


男子SPで力強い演技を見せる高橋大輔
ロシア・ソチのアイスベルク・パレスで2014年2月13日、貝塚太一撮影
今シーズンの衣装も、ショートプログラムの何気ない黒のものなのに、素材の違いや胸元から見せる光るシャツなどが、お気に入りなのだろう。


男子シングル・フリープログラムで笑顔で演技する高橋
ロシア・ソチのアイスベルク・パレスで2014年2月14日、山本晋撮影
「ビートルズ」の曲をメドレーにしたフリーでは、3回衣装は替えてきたが、ゆったりとしたブラウス風の上着は、雰囲気はみな同じだ。
大きくくったノーカラーから覗く白は、滑ったりジャンプする動きの中で、裾がひるがえって2枚重ねになっているのが分る。

人と同じような衣装は着ない、自分の好みは通す、一貫して高橋選手の意志が感じられる衣装の数々を楽しませてもらった。

ソチオリンピックの演技終了後、潔く笑った後で「終わった」とつぶやいたのを、画面ではっきりと感じ取れた。
お疲れ様でした。長い間の競技生活。

望むとしたら、最後に4回転ジャンプを世界選手権で見せて欲しい。
そして、『悔いの無い笑顔で終わって欲しい』と願っています。


 【サーヤの一言】
ユフィ母が「テレビで大輔くんの過去の映像が出てきたけど、衣装がすごすぎる」…と言っていたので、せっかくだから記事にしてみてと伝えつつ、資料写真を探してみたら確かに凄すぎる。最近はシックでオシャレな衣装になっていたから、センスの良い人だと思っていたが、いやー案外…そうでもないのか?あれこれのセンスは本人のものなのか、スタイリストなのか…。

ユフィ母の「彼はオネェ系だと昔から噂されているよ」という言葉にまさかと思ったが、こうして振り返ってみると…み、妙に信憑性が…。真央選手のお母さんが「大輔くんなら(娘には)安心」と言っていたのは「誠実な男性だから」「結婚相手に欲しいから」とかではなくて…つまり…そういうことですか!?いや、噂ですね、あくまで。

大輔くんの衣装歴史はなんだか貴重なので、こうして記事にまとめてみました。お楽しみいただけましたでしょうか(笑)



フィギュアスケート衣装の記事はこちらにも書いています。
 2013 フィギュアスケートのファッション/浅田真央
 2013 フィギュアスケート日本男子の衣装に思う
 ソチオリンピック/フィギュアの男子ファッション
 ソチオリンピック/フィギュア女子華やかに厳しい戦いのファッション
 ソチオリンピック/エキシビジョン衣装あれこれ
 フィギュアスケート/浅田真央 闘う衣装のいろいろ
 フィギュアスケート/浅田真央 エキシビジョン衣装
 浅田真央23年の軌跡展 なんと素晴らしい展示の数々
 羽生選手 15~16年のシリーズの衣装は フェミニンじゃあない
 浅田真央復帰戦は一喜一憂
当サイト「娯楽室」-「スポーツ」にこちらも書いています。
 ソチオリンピック フィギュアスケートに物申す
Powered by amaprop.net
▲ページTOP