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NHK「花子とアン」 衣装が楽しみ その3

連続テレビ小説 花子とアン Part1 (NHKドラマ・ガイド)
花子的ファッションがNHKサイトに登場

前回の「かよ的ファッション」に続く〔ギャラリー07〕は、安東はなから村岡花子へと進化?した「花子的ファッション」の特集だった。

前回同様、とても丁寧に着物と裾回しや帯との組み合わせ、帯締めや半襟との調和、着用した写真・場面や、着物の柄の大写し、等々とても気合が入っていて、見ごたえは充分だ。
ただし、このサイトからの写真引用が出来なくなっているので、やま玉では載せられないから、ぜひ見て欲しい。
公式サイトはこちら→連続テレビ小説「花子とアン」

小学校の先生時代にも袴姿でも着ていた「赤紫の花柄銘仙」からのスタート。
着物はヒロインの為に衣装スタッフが探し出したアンティーク着物を、仕立て直したものらしい。
そして、かよはチェック柄の半襟は、花子は小紋柄の半襟にして「花子流」にしたようだ。

最初の紫の濃淡の花柄銘仙は、黄系統の色を、帯と半襟に合わせている。
紫と黄の組み合わせは、昔から続く最良の色の組み合わせだ。
ちなみに、ユフィが結婚前に和裁に通って縫い上げた「黄八丈の袷」の裾回しは、紫色を先生に薦められて用いているから、「紫と黄」は相性の良い色合わせなのだろう。

「花子的ファッション」は全部で8通りまであり、帯や羽織なども含めると大変な数になる。
それだけ力が入っているということか…。
青い色の銘仙の色合いが〔群青色〕と書いてあったり、柄行の説明にも昔からの呼び名が記されていて、和服ファッションのとても良い参考書にもなっている。

ただ、かよ的ファッションと同じように、半襟は現代的な色合いが多いようで、ライム色のキュートな小紋とか、オレンジ地に白の花のポップな小紋とか、現代的な説明も多い。
端切れを使用しているようで、家庭婦人になってからは、半幅帯と合わせた配色が増えたようだ。

大震災までの結婚後の花子の生活は裕福だったらしく、着物も大衆的な銘仙から高級なお召しや縮緬などに変化していくのだが、震災後は銘仙の出番が増えている。
そして、花柄から変化した大胆な幾何学的な模様や流線模様など、大正時代のモダンな雰囲気になってきている。

髪型も束髪から耳隠しに変化していて、雰囲気も大分昭和に近づいたみたいだ。
かよも蓮子も耳隠しのヘアスタイルになっていて、当時では珍しかった「職業婦人」の趣もある。
もっとも花子と蓮子は、家庭で子育てしながらの文筆作業なのだが…。

かよは郁弥の思い出からやっと抜け出して、耳隠しのヘアスタイルと銘仙の着物、変わり格子の半襟とフリルの無い白エプロンと言うスタイルで、自分の店を持つことで再出発する。
醍醐さんは洋装がとてもお似合いで、束髪で袴姿より素敵だが、今後はかよもどんどん服装が変わっていく様子だ。

ユフィの母は、若い時代に大森で「喫茶店」を開業していたらしいので、お洒落な母とかよが重なるような気がしているから、その変化をとても楽しみにしている。

さて、『半襟』の着付けから書き始めたこの記事、やはり半襟が気になることは変わらない。
かよも蓮子も年相応に少しゆったりめの襟元の着付けになっているのだが、花子だけは少し襟合わせがきつすぎるように思える。

子供が成長してきてからは、少しずつゆったりめの襟合わせになりつつあるようだが、蓮子に比べると半襟の露出部分が多いのだろうか。
アップでは目に付きやすい半襟だから、とても気になって仕方が無い。
花子的にそういう設定なら、仕方が無いのだが…。

駆け落ち前の蓮子様のファッションに言及しているコーナーもあり、女学校時代、九州時代の華やかな着物にも触れているのだが、高級すぎてユフィには語れないのだ。
最近の蓮子様は、同じ着物で「着たきりスズメ」状態だったが、今後は文筆での収入も増えていきそうだし、またまた変化する可能性は高い。

かよの屋台で伝助と飲んだ際も、伝助の支払いを止めて「自分で稼いだお金で払いたい」と言っていたから、今後の展開も楽しみだ。


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