やましたさんちの玉手箱
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47都道府県名物イラスト

07 岡山・広島・山口・徳島・香川

このへん、中国になります。隣国の中国じゃありません、国内の中国地方のことです。
隣国の中国、つまり中華人民共和国が建国されて数十年、これを略して「中国」と呼ぶのが一般的になっていますね。
でも、日本の山陽・山陰を合わせた地域を中国と呼ぶのは千年以上(!)の歴史があり、日本で「中国」と言えばこちらなのです。
隣国のは支那と呼ぶほうが適切かと思いますね、世界各国で発音する「チャイナ」は支那のことなんだし。

さて、このあたりになるとさすがに歴史が深いだけあって名物ネタが沢山あります。
イラストも描くのが楽しいものばかりになっていきます。


◆岡山県

岡山県というと、方言が勇ましい感じということもあり、たくましいイメージがありますね。
そこで質問です。「おしぐらんご」って何だと思いますか?
…と、編集者に質問されて、私は「…おしくらまんじゅう?」(子供の遊びの一種)と回答しましたが、正解は上のイラストです。
源平合戦を起源として、源氏と平氏を見立てた2隻の手漕ぎ和船を競わせるお祭りです。ちなみにイラストの赤い衣装(…ふんどし…?)は平家の色だそうです。源氏は白ですね。
というわけで、おしぐらんごのイラストを依頼されて描きました。
うーん、このタッチのイラストで沢山の人を描くのは向かないんですけどね…描くの大変でしたけどね…でも何となく見映えする出来になったのでヨシとします(笑)


◆広島県

そりゃアレしかないでしょう、名物であってかつインパクトのあるものといったら、戦艦大和でしょう!呉市にある大和ミュージアムもあるし、ちょっと描いてみたかったの、戦艦…♪
いや、このタッチのイラストであの雄々しい戦艦を描けるのか…?と一抹の不安はありましたが、大・成・功!!このタッチだからこそ重々しい戦艦が馴染みやすく見えるというか、ちょっとした発見でした。
最初は戦艦を画面いっぱいに描いていましたが迫力ありすぎるので、青空を広くしてバランスをとってみました。やはり機械のボディはグラデーションが生きますね。でも、ちょっと戦艦大和としては物足りない…ということで、日の丸と菊の紋章をカラーでアクセントつけてみました。


◆山口県

記事の方が蓮根が有名な岩国市での「岩国寿司」だったので、食材以外の名物といったら…やはりそこは同じ蓮根で、花のほうでしょう、と。
蓮の花ってなんか神秘な感じがして好きなのです。あ、仏教のイメージもあるからですね。やはりこのようなタッチのイラストには、花が一番向いていますね。描きやすく、彩色もしやすいのです。
花を引き立たせるために、周囲はアミトーンにして、花びらはグラデーションの塗りつぶしにしました。仕上げを見て、なんか「蓮の花らしくない…普通の花に見える…何が違うのか…」しばし思案し、ふと思いついて葉の方に水を滴らせました。「水」が足りなかったのですね。
(いえ、背景を水面にすればいいのですが、実際は泥沼が多いから水色の背景はウソくさいんですよ…)


◆徳島県

阿波踊りです。このイラストには人を描くのは向かないのですが、海女さんみたいに衣装や仕草に特徴があるものは描きやすいです。
さて描いてみたものの、盆踊り?と言われたらどうしようと思いましたが、幸い「阿波踊り?」の回答が多くてホッと安堵。
着物を水・青・桃色にして、背景を紫にすることで女性が踊るお祭りっぽいイメージになれたと思います。
これを描いていて気づいたけど、阿波踊りの方々ってスタイル良い方ばかりですね(笑)


◆香川県

香川県で名産物と言ったら、大抵の方は「うどん」を連想すると思います。
しかし小豆島のオリーブも名物で、たいへん良質なオリーブ商品が作られています。サーヤはここで作られる鈴虫化粧品のオリーブリップクリームを長年愛用しています。
ところでみなさんは「小豆島」って何て読みますか?私も聞かれて「…あずきとう…?」と答えて編集者に笑われました。正しくは「しょうどしま」です。しかし古代では「あずきしま」、中世では「しょうずしま」と呼んでいたようで、ぶっちゃけどの呼び方でもええやん!?
さて、イラストを描くにあたって小豆島のオリーブの木と実を調べてみると、あら意外と実がカラフル!?緑だったり青だったりピンクだったり紫だったり。葉もかなり特徴的ですねぇ、色々と面白い発見をさせてもらいました。


このへんのイラストは調べると、色々な名物や歴史が見つかってなかなか楽しかった記憶があります。
東京っ子にはこの辺の地域に訪れる機会がほとんどないので、何とか機会を見つけて遊びに行ってみたいですね。また、イラストを描く機会があればこの辺の地域のものを担当させて欲しいものです。
四国も半分まできて、そろそろ九州が見えてきますね!
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