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世界のマーケット巡り
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03 市場はどれも金メダル級(トルコ・イスタンブール)
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東京 マドリード、イスタンブール、次のオリンピックの候補地、今の段階ではまだ決まっていませんが、イスタンブールはいつでも、どこでも、町中がバザール開店状態、そしてそのどれもが、金メダル級です。他の都市にはないすばらしいマーケットの数々。
イスタンブールの招致の「ウリ」は、アジアとヨーロッパを結ぶ要衝の地。東西文明の十字路にある都市。街が黒海とマルマラ海を挟んで東側がアジアサイド、西側をヨーロッパサイドと呼んでいるのをみても、この街の特徴がわかります。
国際都市と言われるイスタンブールで、まずそれを実感したのが初めての夜のこと。ツアーでベリーダンスを見ながらのレストランでのケバブでの晩餐。ベリーダンスはセクシーな衣装を着た踊り、として知られていますが、元は王様に献上した伝統的なダンスなのです。
レストランでは、当日のお客の国を、予約表を見ながら紹介していきます。そして、其の国の旗をテーブルに飾ってくれるという粋な計らいです。この日は15~16の国が紹介されました。いちばん遠くから、と思われたのがメキシコのグループ。やたら大騒ぎではしゃいでいたのがオーストラリア、あの「ノーマインド」の皆さんです。
私たち日本人はこの日5名、けっこう盛大な拍手でした。日本もかなり遠いものね。
翌日早速マーケットへ。金メダル確実なのが『グランドバザール』。5千もの店と2千もの工房が集まるという屋内バザール。宝飾店が並ぶメインストリートの両側にあらゆる種類の店がひしめきます。ガイドさんから教えられた一つは、道に迷ったら、とりあえず坂を下りて平地(メインストリート)へ。そうです、両側の店は少しずつなだらかな坂になっているのです。そんな場所に作られたのでしょうね。もう一つが、欲しいものがあったら買ってしまいましょう、と。後でもう一度、と思っても、同じ店にたどり着くのは至難の業、なのだそうです。
●グランドバザールのメインストリート
親日家のトルコといいますが、このバザールの人たちの日本語の達者なことにまた、びっくり。“シャチョー シェンエン ネ”なんてものじゃありません。“バザールデゴザール”なんて言う人まで。私の買い物はベスト。どこがどうトルコ風かといわれると説明のしようがないのですが、他の国ではお目にかかれないようなデザイン。
バザールのはずれまでくると目の前が開けてオープンバザール。ここでは書画、骨董の店が並びます。ベンチがいくつもあって休憩にうれしいところも。人ごみの中をひょいひょいとパンを売り歩く、明るい男、伝統的な衣装でチェリージュースを売る男など、異国情緒満喫です。
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●グランドバザールオープンスペース |
●パン売りのおっさん |
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●チェリージュース売り |
●バザールで買ったベスト |
『エジプシャンバザール』は香辛料などを売る店が多いところ。ユフィに買おうとある店へ。いきなり“カラスミ アルヨ”なんていわれてびっくりです。お土産買って“写真撮らせて”とカメラ構えたら、店の奥からおっさん二人飛んできて“イッショ イッショ”だって。
建国記念日が近いとかで、トルコの国旗が並んで華やかです。このバザールの外側は草花やペットショップが並んでいます。
●エジプシャンバザールで
数分で渡れるフェリーに乗って対岸のアジアンサイドへ。同じ国、同じ街なのに、街の様子も人々もヨーロッパサイドとは妙に違います。ここ『ミマール・スィナン市場』はほとんどがテントを張った生活用品を扱う路上マーケット。一つ一つが独立している、いわば百貨店ではない専門店。食品の店も、レモン屋さん、じゃがいも屋さん、イチゴ屋さん、豆屋さんといった風。オレンジの店では、城の城壁さながら、きれいに積み上げてありました。毎日、楽しみながら積み木してるんでしょう。
下着の店も、ブラはまるで、酉の市の熊手が並ぶがごとく、すだれのようにさがっていますし、パンティーの店は、書店で雑誌が平積みされているように並んでいました。さすがに男が立ち止まるのははばかれまして、写真も遠慮したので写せませんでした。ご想像にまかせましょう。
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●アジアンサイドのオレンジ屋さん |
●オルタキョイの市場 |
イスタンブールにはこの他、魚類を並べる『カドキョイ市場』や、ちょっとおしゃれなアクセサリーを並べる『オルタキョイ市場』がありますが、楽しいのは何と言ってもゲリラ的な『路上バザール』でしょう。
『シミット(こまパン)売り』がその代表。トルコでは米もありますが、パンが主食。路上で売られているのがこのパン。歩きながら食べている人も多いのですが、なにせここは、「チャイ」の町。チャイは逆に完全出前制、店に入れば“チャイはどう”ときいてくるし、どこでも出前の姿が見られます。いつでもどこでも、お食事オーケーです。
アジアンサイドで見かけた靴屋は、なんと車の上に全ての商品が並びます。オレンジの店といいイスタンブールの人たちは、こうして並べることに秀でているのかしらね。
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●シミット売る坊主 バイトである |
●これでも靴屋である |
ところで、世界の三大料理ってなんだか知ってましたか。この記事を書くのでユフィとサーヤに聞いて見ました。フランス、中国と、ここまではすぐに出ましたがさてもう一つ。人気はあるけれど日本食じゃないよね、イタリアかなあ、絶対イギリスじゃないよね、なんていいながら、実はトルコなんだ、とちょっとびっくりしたしだい。
トルコは豚肉は不浄として食べません。牛肉、鶏肉、羊がメイン。そういえばガイドしてくれた20代の青年は、トルコで日本語を勉強したあと、大阪で半年を過ごしたと言っていましたが、試しに豚肉を勧められたけれど、臭いがきつくて口に入らなかったそうです。私たちが羊が臭いがきついと思うのと同じなのでしょうか。
私たちは豚肉が「匂う」という観念がありませんが、私はこのガイドさんの話を聞いてから、豚肉を食べる時「ああ、豚肉の匂いがするな」と感じます。
名物のケバブ料理も堪能しました。この店でうれしかったのは、前菜が大きな盆に載せられてテーブルまで運ばれたことです。サービス精神満点、これも金メダル級です。
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●ケバブ料理のセット |
●運ばれた前菜 |
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●街中にあった絵皿の店で |
●これがチャイ |
●上はブルーモスク 下はトプカプ宮殿 |
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