ジャックが疲労でクラックラ…
昨年は「楓とヒマラヤ杉を伐採」で、大仕事になったから、今年はジャックは書くつもりがないらしい。
体力的にもきつくなってきていて、連休の一日めを伐採日に当て、二日目は休むようだ。
昨年の大仕事のおかげで、今年の楓はあまり伸びなかったので良かった。
ただしヒマラヤ杉のほうは、去年以上に伸びたようで、非常に鬱陶しい。
夏の間は日陰になって良いけれど、冬になると全く日が射さなくなる。
毎年のことなのだが、今年はサーヤまで「布団干しができない」と珍しく文句を言った。
高枝鋏とのこぎりを用意、お隣の奥様に「お断り」をしに行く。
「昨日の大雨で木がしけっていて、切り難いのでは…」と奥様が遠慮がちにおっしゃる。
「すみません、休みの日の都合で今日切りたいようなので、お願いいたします」
切らせていただくのだから、低姿勢でお願いする。
なぜかと言うと、「自分の家の杉の木が迷惑をかけている」と負担に感じていらっしゃるから、ご自分も家事や用事はさておいて、窓から伐採に参加されるのが常だからなのだ。
お互いに年々歳をとり、重労働は避けたいのだが、日当たりが悪いのは非常に困る。
子供達が小さな頃は、綺麗に整ったヒマラヤ杉の枝を「クリスマスツリー」に見立てて飾ったりもしたけれど、今はもう邪魔なだけ。
自宅のベランダから届く範囲は、ジャックが高枝鋏で切る。
奥さんが2階の窓から、のこぎりで手近な枝を切る。
下で落ちた枝を集めて、ユフィが剪定鋏でゴミ袋に入れやすい大きさに切っていく。
ジャックが下に降りて、下から見上げる形で切る。
これがいけなかったらしい。
しばらくして「疲れた、休憩」と家の中に入ってしまった。
ユフィは一人で、枝と葉付きの枝を切り離して山を作っていた。
奥様が出ていらして「後は片付けますので、どうかこのままで」と何度もお願いされた。
去年は我が家の楓が主だったから、全部片付けたしゴミ出しまでしたけれど、今回はゴミ出しまでやってしまいたいらしい。
お気持ちは分かったから、半分くらいのところだったけれど家に引き上げる。
ジャックがトイレに籠もったままで、「タオルを水で濡らしてくれ」とか、なんだかおかしい。
大分経ってから出てきて「救急車呼ぶことになるかと思った」と言う。
上を向いての枝きり姿勢が、よくなかったのか、フラフラ状態になってしまったとか。
これは来年は「杉伐採は難しくなる」と感じた瞬間だった。
半分し残した感じでの作業は、なんとビックリの展開になって無事終了。
午後、ユフィは窓際のパソコンでお仕事中。
いきなり「ドサッ」と音がしたと思ったら、急に明るくなって驚いた。
左手にあったヒマラヤ杉の部分が、なんだか明るく開けた感じに…。
そう、お隣の窓から声が聞こえていて、息子さんが手伝ってのこぎりで切ったみたい。
今までは手伝うことはなかったのに…。
後から見たら、3メートル近く短く切ったらしく、窓の高さでぷっつりと太い幹が…。
そして奥様と息子さんの二人で、太い幹を切り分けたり、杉の枝の始末をしたり、午後いっぱい掛って片付けたらしい。
そして、「後は少しずつ、手の届く範囲で切りますので…」と丁寧に言われて終了。
今現在は、ちょぼちょぼと枝が少し垂れた感じで、見栄えはすこぶる良くない。
でも、日差しはたっぷり当たるようになったので布団干しにはありがたい。
そして、後日の立ち話で判明した色々なこと。
数年前、大掛りな重機まで使っての伐採があったのだが、ユフィはてっきり業者に頼んだのか、役所に申請でもしたのか、と思っていた。
「あれは電気会社から頼まれて…」とのこと。
配線上で杉の枝が邪魔になったからとのこと。
「お金をかけてまで伐採をするのかな」とは思っていたので、疑問氷解。
実は、我が家では「お金を掛けた伐採を依頼」したことが1回あったのだ。
出入りの大工さんが「やってやるよ」と引き受けてくれて、見事に最小の機器で伐採してくれたのだが、しっかり実費は取られた経験がある。
「花が咲かないから切りませんでしたけれど、花が咲く種類なら最初に切っていました」
花?杉の花? あ、スギ花粉の話!
そういえば次男の方が「アレルギー症」だった、確か。
我が家とお隣は同じ時期の建売で、しかも「マスオさん同士」だったのだ。
記憶には無いのだが、ヒマラヤ杉は最初から植えられていたらしい。
だとすると、40年近くになるのだから、大きくなるはずだ。
さて、今年の杉伐採で具合の悪くなったジャック。
来年の、毎年恒例の「杉伐採」はどうなるのか。
長男の方が手伝ってくれたら、我が家では何も言う事はない。
若い力は素晴らしい! 期待していまーす。
サーヤの若い力は期待していませーん。 |