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ベンガル猫アムールのある日その時
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02 猫も 「世界ネコ歩き」が好き
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ボクはベンガル猫のアムールです。
ボクがサーヤお姉ちゃんの家に来て、いちばん気になっていたのが、テレビ、というものでした。弟と妹と、両親、お姉ちゃんたちと5ヶ月の間過ごした部屋には、こんなものはありませんでした。四角い明るいなかで、小さなものが、コチョコチョ動いていて不思議な感じ、ときどき眺めていました。
ボクがご飯を食べるのはテレビのある部屋です。ご飯はお姉ちゃん家族が食べる、朝食と夕食の時間に合わせて貰うことになっています。テレビは二つあって、お姉ちゃんとユフィお母さんがよく見ている大きなテレビと、ジャックお父さんがスポーツ見るための少し小さなものと二つ並んでいます。お父さんのテレビは、夜のご飯のときしか見ていません。
朝のご飯が終わった後は、お母さんがパソコンで仕事を始めるまでは、食器が片付けられた後のテーブルにのってもいいことになっているので、ゴロゴロしながらテレビを見ていることもあります。
ボクはあちこちでゴロゴロしていますが、お気に入りの一つは、ご飯のとき、食器を運ぶワゴンの上です。ご飯のとき意外は、リビングの壁際に置いてあります。この上が、ちょうどボクの身体の大きさにぴったりなのです。それと、タイルが張ってあって、ちょっと冷たい感じもいいのです。でもときどき、ついいい気持ちになって熟睡して、寝返り打って、落っこちたこともあります。
朝ごはんの時、ワゴンの上にトレーが置かれます。このトレーは回りに木の枠があるので、ここに寝そべると、手足がちょうど枠のところに収まって、落ちる心配がありません。でもここは、朝ご飯が終わるまでの間だけです。
ワゴンの上のトレーがお気に入り、お母さんがヨーグルト少しなめさせてくれるので待ちますが、すぐに身体を乗り出して“待ちなさい”と叩かれます。
ある日、ご飯が終わっても、ワゴンはそのまま、お母さんも、パソコンにも向かわず、この日はお洗濯もないようで、ずっとテレビを見ていたので、ボクもそのままなんとなくテレビを見ていました。このワゴンはテーブルと同じ高さで、テレビの高さとも同じくらい。
そうしたら、いきなり、ボクの仲間がテレビに出てきてびっくりしました。これは「世界ネコ歩き」という番組だそうです。お母さんは、この番組が好きで、テレビがある日は、カレンダーに印を付けて、毎回欠かさずに見ているのだそうです。今日がその日だったのです。仲間は、ボクが見たことも無いところを歩いていました。なにしろボクは、今日まで部屋の中しか知りませんでしたから。今度テレビがあるときは、またテレビがある時はトレーの上に連れてきてもらいたいと思いました。
ボクより大きいなあ、ここはどんなところなんだろう。
次にボクがテレビでネコを見たのは、ジャックお父さんの部屋のテレビでした。この時はお父さんの部屋の入り口でゴロゴロしていた時のことです。お父さんの部屋のテレビはリビングの部屋のものに比べると、低いところにあります。ボクも台にも乗らずに見えるところにありますが、あまり見たことがありません、この時も、お父さんは「ネコ歩き」を見ていた訳ではなかったようですが、突然「アム君、お前と同じ種類の子猫が出ているぞ」と声をかけました、お母さんにもこのことを伝えに行きました。
いつもはテレビの前に、グリーンの大きなゴミ捨て用の缶バケツがあるのですが、急いで、ボクが見えるようにしてくれました。ボクはテレビの前まで行って、初めて、とても近くで見せてもらいました。
本当に、ボクと同じように、耳の大きな赤ちゃんネコでした。でも、このテレビはマレーシアを紹介するテレビだったようで、本当に同じベンガル猫だったのかどうかは分かりません。
ボクと同じように耳の大きい子だ、ボクも赤ちゃんのときはこんなだったのかなあ。
お母さんと一緒だ、この子は一人っ子だったのかなあ。
朝もテレビでネコが出ていた。見えにくいからテレビ台に乗って間近で見てみたよ。
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