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高倉健 2012年映画主演作「あなたへ」
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6年ぶりの主演「あなたへ」を観る
昨年の夏なので、少し古くはなりますが、文化勲章受賞記念と言うことで…。
亡くなると、テレビでの放映が流されますが、お祝いなら良いだろうと独り決め。
今の若い人には、私達の高倉健への想いは伝わらないでしょう。
もっとも、私も若い頃の高倉健主演映画は観ていません。
「やくざもの」が多かったからです。
近年になって「彼の寡黙な演技が気になった」ということでしょうか。
しゃべらない男、というイメージが定着しているようですが、実物の彼はよくしゃべるようです。
主人の友人が高倉健と仕事をしていた関係もあり、話をよく聞いていたので、「男の中の男」「とても優しい思いやりのある人」というイメージが、ユフィの中にはあります。
江利チエミとの結婚と離婚も彼らしい、内容は週刊誌でしか知りませんが、彼女の死後は再婚をしていませんし、テレビの受け売りですが、お墓参りも欠かさないようです。
私のイメージ通りの人なのだ、と思っています。
中国製作の前回主演作は見逃しました。
評判は良かったようですが、興行的にはあたらなかったのでしょう。
見逃すと、このような興行的には今ひとつの作品は、後からテレビでも放映はしてくれませんから、なるべく封切られたら早めに観るようにしないと後悔します。
と言う訳で、「あなたへ」はすぐに行きました。
空いているので、朝一番の時間帯に行くことにしていますが、今回は混んでいました。
70代以上の人でいっぱい。ご夫婦で観にきている方々も大勢居ます。
まさに高倉健世代ですね。
後で興行的にも3位くらいと聞きましたが、その殆どがシニア世代で1.000円券ですから、かなりの動員数だったことになります。
私としては予告編の「007スカイフォール」のほうが気になりましたが…。
これは、こちら「007は渋い男前が最高」にすでに書いています。
映画は淡々と進みました。
亡き妻の遺言で、遺骨を現在住んでいる北海道から、妻の故郷・長崎の海に散骨に行く話しなのですが、いかにも寡黙な印象の健さんらしい展開です。
妻との思いがけない出会いから、一緒に暮らした思い出、遺言に腑に落ちないながら愛車で出かけ、北の端から南の端までの道中の話題、様々な人々との心温まるエピソード、それらが最後に集約していきます。
北海道の雄大な景色、道中のそれぞれの景色、長崎のなんだか懐かしい風景。
映画ならではの美しい風景は、旅したことのない土地でも、なんだか懐かしい心地にしてくれます。
遺言は散骨を望んでいますが、散骨は船の調達が難しい。
近年、散骨を葬儀の中に加えている葬儀社も増えてはいますが、様々な事情があるようで…。
最後は、心温まる結果で終わるのですが、寡黙な印象そのままの「健さん」が、映画の中でも生きていました。
表情が乏しい分、目の動きや雰囲気で語りかけてくるのが、「健さん流」なのですから…。
今までの健さん映画の中でも、寡黙な印象は一番濃く出ていたと思います。
健さんファンは、堪能したでしょう。
私には、話の展開も登場人物も、少し物足りなかったのですが…。
なにしろ「007」や「ロード・オブ・ザ・リング」「ハリー・ポッター」などの洋画が好きですから。
画面いっぱいに広がる洋画のスピーディな展開は「映画ならでこそ」と思います。
そんな映画でも、朝一番の時間帯は老齢の方が多いのですが…。 |
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