サーヤの記事
連載
01 伏見稲荷大社~清水寺~京都ホテルオークラ
02 南禅寺~永観堂~哲学の道~銀閣寺
03 嵐山・嵯峨野~天龍寺~竹林の道
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ちょっとリッチに母娘で京都旅行
02 南禅寺~永観堂~哲学の道~銀閣寺
二日目。
やっぱり雨が降ってしまった。でも土砂降りは午前の早いうちに過ぎ去り、昼ごろはパラパラになりそうだから大丈夫かな。
京都ホテルオークラでは、朝食もバイキングを選べるのだが、二泊三日朝晩バイキングもなんだかかな?
というわけで、せっかくの京都だから二日目の朝は京料理にして、朝のバイキングは三日目にしよう。
この
「京料理 入舟」
の店内がとてもステキな感じ。
窓からの眺めが
庭園風になっているので、雨の日も風情がある
。
朝食セット。ユフィ母はおかゆを、サーヤは普通のご飯を注文。
サーヤは朝は小食なので食べきれるか心配だったが、ちょうど良い感じだった。
これはとても美味しかった。今度またこのホテルに泊まることがあったら夕食の時に行こうかな。(このホテル高額なのでまた利用できるかはわからないが…)
雨が小降りになってきたところで、バスに乗って南禅寺へ。
南禅寺は行ったことがあるか記憶になかったが、この大きな
三門
のところに来て、修学旅行の時に見たことがあるのを思い出した。
かなり大きくて特徴があるので記憶が甦ってきた。懐かしい。
南禅寺の中になんだか洋風の珍しいものが…
「これって橋?」
と思ったが、
疏水道
という水道らしい。
ユフィ母が
「これ、テレビでよく観た」
と。
「旅行番組とかで有名なの?」
「いや、ドラマ。
ミステリー
や
サスペンス
とかによく出る…」
「ああ、なるほど!(いかにもそんな感じ)」
ところで、後で気づいたのだが私たちは外を歩いてばかりで、南禅寺関連の寺院の中には入っていない。後で資料を見返したら色々見逃してしまっていた(笑)
何となく気になって入場料を支払って入ってみたのは
南禅院
という亀山天皇が出家して寄贈した離宮であり、南禅寺の発祥の地だとか。
小ぢんまりとした離宮と庭園があり、当時の面影を極力残しているとか。ちょうど水連の時期で、小さな花が咲き始めていた。訪れる人もほとんどおらず、とても静かな場所である。
ここに亀山天皇のご分骨を納めた御廟があり、宮内庁の管轄であると看板があった。
「お寺の中に天皇関連のものがあったりするんだね、仏教と神道って一緒にあってもおかしくないものなのかな」
という私の問いに、ユフィ母は
「昔は仏教も神道も一緒だった、開国など時代の流れで分かれていった」
とのこと。
(古い家だと仏壇と神棚が一緒に置かれていたりするし、今のやましたさん家もそうである)
この広々とした南禅寺の散策していたら、向こうから白人の観光客チームが道に迷ったらしく英語で話しかけてきた。
哲学の道に行きたいとのことだが、それには南禅寺を出てしばらく歩いていかないといけない。地図もないので説明するのは難しく、母と二人で「アウト オブ ナンゼンジ」といった片言の英語で何とか伝える。
ところで、この観光客が見せてくれた
英語のガイドブック(米国製?)わかりづらい!
文章がぎっしりで、写真は申し訳なさ程度、地図はなし、これじゃ道に迷うよ。ガイドブック改善しろ!
このガイドブックを見て改めて思った。日本のガイドブックって写真や地図が沢山あって、わかりやすいよね…。(日本で英語版ガイドブック作って売った方が儲かりませんか?)
さて、南禅寺を出て10分ほど歩いたところに
禅林寺および永観堂
。
なんか清水寺や南禅寺のような
ドドーン
とした存在感のあるいかにも観光地って場所ではなく、
「こんなところにキレイな寺院が」
という感じの佇まいである。
ここの目玉は
みかえり阿弥陀像
。
文字通り、阿弥陀さまが後ろを振り返っているポーズをしている珍しい像である。なぜみかえる姿をしているのか、それはぜひ公式ホームページの文章を見ていただきたい。
「みかえり阿弥陀如来」のお姿を現代風に解釈すると、次のようになろう。
・自分よりおくれる者たちを待つ姿勢。
・自分自身の位置をかえりみる姿勢。
・愛や情けをかける姿勢。
・思いやり深く周囲をみつめる姿勢。
・衆生とともに正しく前へ進むためのリーダーの把握のふりむき。
真正面からおびただしい人々の心を濃く受けとめても、なお正面にまわれない人びとのことを案じて、横をみかえらずにはいられない阿弥陀仏のみ心。
引用 永観堂ホームページ「
みかえり阿弥陀さま
」
永観堂の中は撮影禁止なので、載せられませんでした、残念。
外側からみかえり阿弥陀さまが奉られている本堂を遠めに撮影。
思ったより広く、いくつもの堂内を色々歩き回れるので大変見応えがある。観光客も少ないのでゆったりと風情が味わえてよい感じ。(中庭にベンチがあり、座って休んでいるとカエルの鳴き声が聞こえた)
みかえり阿弥陀さまは木造で実物は小さなものでしたが、とても大事に奉られている様子が感じ取られ、しばらくお姿を拝見させていただいた。
ところで、この本堂は大変興味深いものになっている。最初は気づかなかったのだが、みかえり阿弥陀さまに向かって、手前と右側の堂内は
彩りゆたかな塗装
がなされているが、左奥の方に行ってみてほしい。
急に色がなくなり、
塗装や模様が剥がれ落ちていて数百年の歳月を感じる
ものになっている。つまり、
手前と右側の塗装は当時のものを再現した
ものである。数百年経った現在の堂内と、当時を再現した堂内を見比べることができるので、かなり一見の価値あり。
また、ここは大変緑豊かな場所で、とても美しい。
ほとんど紅葉(もみじ)だそうで、6月初めは新緑の淡い黄緑色で清々しい感じ。
秋になると紅葉が見事になるだろう、ガラリと変化すると思われるので今度は秋に来てみたい。
雨模様なので色はくすんでいるが、大きな池がありゆっくり散策するのに良い場所である。大きな鯉が泳いでおり、鴨も居た。
観光客が少ない自然豊かな
穴場
だと思うので、京都に訪れることがあったらぜひ。
さて、哲学の道に進むべく、永観堂を出たら見たことのある白人観光客が。
あ、さっき道を聞いてきた人たちだ。どうやら永観堂と哲学の道のルートがわかったらしい。向こうも私たちに気づいて、言葉は通じないがお互い
「目的の場所がわかってよかったです、哲学の道はあちらですね、それでは良い旅行を」
というように挨拶をして別れた。
次は哲学の道へ。
永観堂から銀閣寺までが哲学の道となっている。ずっと川沿いになっている。思っていたより細い道なので大勢で歩くには向かないが、シーズンオフの時期には歩いてみたい。
ただ、片道で40分くらいかかるし足場が不安定なので、足腰の弱い人は厳しいと思う。
この川で、ツバメの巣に続いて
珍しいものを発見
。
なんと
鯉(?)の産卵場面
に遭遇したのだ。ぷっくり膨れたお腹で、下半身を動かして川底を掘っていた。これは縁起がいいと見るべきなのかな?
哲学の道には所々いろんな植物があり、
ホタルブクロ
を発見。
あじさいもあったが少し時期が早く蕾状態だった。サーヤとユフィは急ぎ足で歩いていたが(昼食の予約が迫っていたので)、せっかくの哲学の道なので植物を楽しみながらゆっくり歩くと良いよ。
さて、哲学の道を歩いて20分過ぎたところで、ようやく昼食を食べる場所に到着。
京都名物のよーじやである。本当は別の店で昼食をとりたかったのだが、残念ながら水曜定休日だったのだ。
一軒家を喫茶店風にアレンジしたような店である。やはり若い子に人気らしく、若い客が次々と入っていく。
よーじやの昼食(弁当)は予約制である。この予約制は優先的に2階の個室になるらしく、なんだか贅沢な気分になれてよい。窓からは中庭があり眺めも良い。
お弁当(3千~4千円)にしては金額が高いと思っていたが、個室サービス料金込みと考えればいいのかも。
お弁当は重箱タイプ。
なんとおしぼりがよーじやデザイン。よく見ると重箱のにもよーじやデザインがあってなかなかのこだわりぶり。
京都ホテルオークラで京料理の朝食食べたから、どうしても比較してしまって美味しく食べられないかも…と内心不安だったのだが、そこそこいけた。
料金の割には量は少なめかもしれないが、サーヤ的にはちょうど良かった。
さて、せっかくのよーじや、お茶菓子は必ずいただく。
抹茶カフェラテ
。よーじやデザインで出てくる(笑)。思っていたより甘いので飲み物だけでも十分楽しめると思う。ちなみにこのデザイン、よく知っている日本人ならともかく
外国人には怖く見えないだろうか?(笑)
お茶菓子は抹茶アイス、栗餡子と最中。この最中よく見るとよーじやデザインである。
ユフィ母は
きな粉黒蜜白玉
。ちょっと面白い味わいで美味しかった。(やはりよーじやはお茶菓子が良いね)
ホテルでのお茶菓子に…とチョコレートも買ってきた(ここもよーじやデザイン)。抹茶と白チョコ味なのだが、この抹茶味がかなり濃厚だった。
東京にある抹茶味のお菓子とは全く違って京都の方が苦くて濃いのである。
さてよーじや店から20分ほど歩いてようやく銀閣寺に到着。
静かで落ち着いていた永観堂と違って、
ワイワイガヤガヤ
と観光客と修学旅行の生徒が大勢いて落ち着かなかった…ここまで歩いてきて疲れていたユフィ母が
ここの観光はもういいよ、もう帰りたりたいよ
と言いたげな顔をしている。
まぁせっかくなので、観光客のスキをぬって銀閣寺を撮影。かなり混んでいたので連休などのシーズンは大変かも…。
でも銀閣寺の庭園は苔が一面に広がっていて緑が綺麗である。梅雨の時期にはベストな観光地だったのかもしれない。
ここまで観光して思ったが、誰でも知っているような有名な観光地は避けた方が良いかもと思った。まず観光客が多いし、修学旅行の生徒が多い(賑やかで動き回ってウルサイ)ので落ち着かないのである。
永観堂みたいな穴場が落ち着くし、京都の風情を味わえるなと思った。伏見大社は有名だが土地がかなり広いのでシーズンオフならゆったり観光できると思う。
ここまで回ってきて、もう一度行きたいなと思ったのは、
伏見大社
と
永観堂
だった。オススメです。
ホテルに戻って、夕食は二日続けてのバイキングを楽しむ。
さて、三日目は嵐山に行って
天龍寺、竹林の道
を回る予定。嵐山は行ったことがないし、天気予報も快晴のようなので楽しみ。
次回に続く。
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