ルビーと間違えられた美しさ
長い間、その色彩の鮮やかさから「ルビー」と間違えられてきた宝石・スピネル。
大英帝国やロシア皇室の王冠の頂に飾られた『鮮やかな真紅の巨大なルビー』は、長らくレッド・スピネルとは気づかれなかったとのこと。
ラテン語のスピナ(棘)に由来する「スピネル」は、バラの棘のように鋭く尖った八面体の結晶なのだそう。
しかし、無色透明なものは稀で、鮮やかなレッド・ピンク・ブルー・オレンジ・グリーンという色彩豊かな宝石らしい。
私も最初は「レッドスピネル」から入ったので、他のカラーは知らなかったが、「ダイヤモンド」と同様に、含まれる遷移金属(鉄・クロム・コバルト)等によって、鮮やかなカラーが特徴のよう。
コランダム(ルビーやサファイア)と共に産出されたため、混同されたらしい。
それほどに鮮やかな色彩を持つ宝石なのに、手に入れた頃は安かったと記憶している。
様々な名称で呼ばれていたスピネル
現在では科学も発達して、ルビーとスピネルを混同することがなくなった為、他の色彩のスピネルも「昔の宝石名」から『ピンクスピネル』『ブルースピネル』と言うように、すっきりとした宝石名になったよう。
それに「スピネル」は産出量が非常に少なく、希少なのだとか。
ルビーの10/1位しか、産出されないらしい。
モース硬度も8とルビーに次いで充分な耐久性があるのに、ルビーの10/1の価値で市場に出ているのだそう。
産出量が少なく、非常に美しいのに、安価な理由がはっきりしたので、納得。
幸か不幸か一般に殆ど知られていないため、という理由はユフィに取っては幸いだった。
本物のルビーだったら、とても手には入らなかったスピネル。
宝石界での『掘り出し物』なんだそう…、やったね!
ルースからペンダントに
最初はルースで手に入れて、ペンダントにしてもらった。
角型で「金とプラチナ」で飾り、どちらのチェーンでも合うようにした。
まだ宝石には疎かったから、数少ない分使用量は多くしたかった?
赤系統のイヤリングを持っていなかったため、渋谷のデパートを回っては探したのが、赤いガラス珠の銀メッキのイヤリング。
1万円はしなかったが、宝石が入ったイヤリングを上着の襟等に引っ掛けて、無くした経験があるから、本物のイヤリングはしないことに決めているユフィに取っては、高価な品物。
重量感もあってお気に入りの品。
何年後かにリングも手に入れた
若くはなかったから、赤い宝石はこのスピネルのペンダント一つ。
ちょっと寂しいと思い、小さなルースを見つけてもらって「リング」も造ってもらった。
ルビーよりは落ち着いていて、ミセス向きではないかな?
ルビーって、真っ赤というよりはピンクがかった赤という雰囲気がする。
『スピネル』はその点、真っ赤で深い色合いが嬉しい。
安価でお気に入りのカラーなら、何も言うことはない。
黒やグレイの服装にはピッタリ!
出番は少ないが、華やかさは一番!
老年に近づいて赤が着たくなってきているので、『全身赤』で高級レストランでも行きたい。 |