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義姉の介護生活は順調 チーム万全

クモ膜下出血・手術後退院生活は

半身浴中のクモ膜下出血で救急車で搬送、運良く高名な外科医の手術を受けられ、8ヶ月で退院、自宅療養中の義姉を見舞った。
病院への見舞いから約1年近く、ベッドでテレビ鑑賞中の姉は、白髪の白い肌で血色も良く、満面の笑みで迎えてくれた

入院中の姿しか記憶が無かったから、ものすごく安心したのは確か。
住まいはジャックの長兄の家で、長兄もマスオさんだったから、実際には義姉の家。
某公園の近くにある住宅街、古い平屋の一軒家
井の頭の池

義姉が幼児の頃に建てたらしいので、80年くらい経っているようだ。
ジャックが言うには、「築80年以上だと、古民家というらしい」とのこと。
辺りに平屋での家は見当たらないから、ものすごく目立っている。
古民家風の家

白いコンクリートの敷石が新しく、以前とは全く違った印象に変わっていた。
車椅子生活のための工事なのだろうか。
正解は、「デイホームのお迎えのための車が入るように」とのこと。

奥のサンルームはベッドのある部屋に続いているので、そこまで敷石が敷かれている。
少し段差があるため、段差スロープが置いてあり、出入りの際はデイホームのスタッフが全部やってくれるらしい。
もちろん車椅子もあり、外出用と自宅用の2台のようだ。
門から置くまでの敷石スロープと車椅子

義姉が横になっていたベッドは、床ズレ防止の特殊なもので、リースは今現在は1割負担だから、かなり助かっているみたい。
介護は息子夫婦が担っているのだが、なにしろ半身不随なので、毎朝のベッドから自宅用の車椅子に移す作業が大変のようだ。

真赤な移動用のリフトがベッド脇に備えられていて、腰痛を起こす心配はしなくて済んだみたい。
ユフィも、母が肺炎で入院する2日くらいの間に、リースベッドを入れて介護したのだが、しっかりと腰を痛めた経験がある。

週2回のデイホーム、週2回のリハビリの為のマッサージ、週1回の看護士の派遣、更に週2回の入浴、と市の介護支援は万全で、案じていた退院後の生活の心配はなかったと言う。
ショートステイというお泊りも、経験したらしい。

全ては病人の快適な生活のため、と言うより、介護する家族の負担減のためだ。
母の場合も点滴状態での退院も検討されたが、相談室の先生の「とんでもない」の一言で却下。
あのときに退院していれば、我が家も介護生活を経験していたのだろうか。

後で、ヘルパーさんから「退院後の計画をしていた」と聞いたから、ケアマネージャー達といろいろ相談はしていたのだろう。
『娘さんはオムツは無理だから、ヘルパーに入る時間帯の相談もしていた』と聞いた。

家族の睡眠確保のために、真夜中にオムツ交換のヘルパーもいて、鍵を預かって夜中に来てくれることもあるらしい。
こういう介護ケアは、各自治体によって差はあるのだろうが、実際の介護生活を目にしたり聞いたりしなければ、分からないことは多い。

「介護入浴サービス」とは、耳にしたことがあったのだが、実際に話に聞くのは始めて。
我が家では、ヘルパーさんが全て入浴の面倒を見てくれていたから。
庭の中まで入った「入浴用自動車」で沸かした湯を、ベッド脇に置いた移動用バスに給湯、家の風呂場に汚れた湯は流すシステムらしい。

聞いている内に、古民家ではあっても平屋の家で、「介護生活」は様々に万全の体制がとられていることが分かる。
マンションなら入浴車は入れないのだろうし、我が家の2階でもかなり大変だったろう。
2階大好きおばあちゃんでも、仕方なく1階に移る必要があったと思う。

それに我が家は玄関が石段で高いから、段差スロープが急になりすぎて、これも大変なことになったはず。
付き添っている家族のほうが、危ない状態に陥りそうだ。

義姉は半身不随でも、一人で食事をするようにしているらしい。
ユフィたちは病院での義姉しか見ていなかったから、一人で食事ができると言うことに驚いたし、自宅に戻ってからの回復はめざましいものがあると、感激もした。

介護生活のために家族が犠牲になる話は多く聞くけれど、上手に折り合いをつけながら、妹とも週の担当日時を決めて、しっかり介護している様子。
何はともあれ、もともと美人だった義姉が、元のように綺麗な姿で、笑顔で過ごしている様子を確認できたことが、とても嬉しかった。

そのためには、朝から晩まで、時間刻みの介護に明け暮れる家族の献身が必要なのだろう。
ホームのショートステイの何日かが、家族の憩いの時間になることは、目にした介護生活が物語っている。
母の場合は急性肺炎での3ヶ月の入院で、家には帰って来られなかったけれど、「お母様は子孝行」という言葉を知人から聞いたっけ。

甥夫婦の場合は、別に住んでいたのに同居しての介護生活で、「すごいな、えらいな」という言葉しかない。
甥達は「当たり前のこと」と言うだろうけれど、ホームに預けたくはならないのだろうか。
義姉自身も、何十年もベッド生活の母親を最後まで看取ったから、あの家庭ではその流れが普通なのかも知れない。

帰り際、義姉と握手をした際にその暖かな手に安心をし、笑顔で手を振る姿に心強い思いもした。
息子はともかく(ゴメンネ)、お嫁さんに感謝のお見舞いだった
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