やましたさんちの玉手箱
ユフィの記事
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売却決まったらマンション探し

暑い夏もなんのその やることは目白押し

契約整ったのが7月25日。
それからはバタバタと慌しく動き回った。

測量会社との金額交渉の何やかや(隣家とのもめごとで測量し直しが数回・今回の売却用測量図作成・私道の印)等々、全て含めて100万円で収めてもらった。
始めに一番安い測量会社に決めたことが、ここに来て生きた訳
地元の測量会社なので、動きやすかったとのこと。

次は「売却決定の挨拶回り」に、手土産を持参して私道でお世話になったお宅を回った。
次いで、不動産担当S氏に「税理士の紹介」を頼む。
さらに、やっと移転先のマンションを探すために動き出す。
だって、売買契約後3ヶ月で引っ越して「解体作業」に入らなければならないので…。

8月始めの暑い時期に動くことになって、夏が大嫌いなユフィは元気が出ないのだが、私情は厳禁。
一家でまとまって対策に当たらないと、今後の生活が厳しくなる。

その間に引越し業者を紹介してもらい、下見して見積もりが35万円。
年寄りが二人含まれている引越しなので、前日の荷造りは全てアート引越しセンターに任せることになる。

3人家族なので、3人手伝いに入ってもらうことに…。
仮住まいにそのままダンボール箱を荷解きせずに置き、3ヶ月の仮住まい後に再引越しでお願いした。

そして、サーヤの盆休み中に、銀座の和光でそれぞれの新出発記念の時計を購入する。
サーヤとユフィは腕時計、ジャックは懐中時計をそれぞれ購入。
 
ジャックの長年愛用した腕時計と新懐中時計   新しい定期いれ

「和光にも手頃な価格の時計はある」んだなぁ、が感想。
そして、さらに記念に伊東屋でジャックは革の定期入れと小銭入れ、ユフィはデパートで思い切ってプラダの財布を購入した。


下見で何回か豊洲は見ていた

本格的にマンション探しに、豊洲方面に出かけたのは世田谷の家の売却が決定した8月になってから。
それまでに、江東区豊洲近辺の様子を見に、何回かサーヤの仕事終了後に待ち合わせ、ぶらぶらと歩き回ったことはある。

豊洲のツインタワー 空が広くて綺麗

そして、特筆すべきは現在住んでいるマンション近辺は、まったく回っていなかったこと

これははユフィが原因、雨の降る足場の悪い夜に疲れていたのもあるが、高速道路下のパッとしないマンション群を眼にして気が滅入ってしまい、「もういや!」と叫んでタクシーを拾って帰ったことがあるのだ。

暗いし街灯も少ないし、当然店もないし、賑やかな渋谷育ちで環境の良い世田谷に住むユフィには、場違いな印象があったみたい。
現在その場所を歩くこともあるのだが、公園も無いし街路樹もないし、殺風景なことは変わらないが、その道が何処に通じているのかはわかるから、不安は無い。

豊洲近くのお洒落なマンション

移住する身になると、頭上は高速道路でマンションばかりで店も無く、静まり返った夜のこの場は「不安を倍増」させる気配は充分だったと思う。
要するに「この近辺は除外」とサーヤに思わせた結果、足を踏み入れなかったということ。

それが何でまた、その場所をメインに探すことになったかは「サーヤの知人のアドバイス」がおおきい。
曰く「この地は地続きで埋立地ではない」が『決定打』になったのだ。
豊洲近辺の湾岸地区は、埋め立てによって作られた新しい地区と言う認識はあったが、どの地区が埋め立てなのかは定かには分からない。

ネットの「不動産情報」だって、載せていない情報はあるし…。
この1年半近く、どれだけ多くの「中古マンション・ネット情報」を探し出してはプリントアウトして、3人で比較検討したことだろう。
その場合にも「埋め立て地」かどうかは明記されていなかったから、このアドバイスには一も二もなく従った。


重点的に見た結果 決めることになる

まずは知人のお薦めのマンション「サニータウン」を見に行く。
とても広いし、専用都バスが発着するし、価格も高くないし、の優良お薦め物件。
知り合いの方が住んでいらしゃるので、サーヤの老後のこともあり安心だから、が推薦理由。
ただ、外観が「アパート」と言う感じがするのが不満の理由
(実際には安いし、静かだし、潮見駅にも近いし、空きが出るとすぐ売れるらしい)

そして、近くの運河沿いの別のマンションを外観で視察。
ジャック曰く「せめてオートロック式が良いよな」とポツリ、
運河沿いなのも気に入った理由の一つで、家族それぞれに「此処が良い」と感じる。

仮住まいにする予定のURも近いので見に行く。
とても広くて緑の多いマンション風、慣れるためには最適だと感じて内覧も済ませ仮申し込みする。


7階の角部屋で、とても静かだし「いよいよ出発」の気分だ。
夜は、最後の梅が丘の美登利寿司で乾杯、ちょっと寂しいが銀座店もあるし…ね。


始めの内覧は4階 決まったのは高階層

運河沿いマンションにて、8月始めに内覧できたのは、4階のお部屋。
とても綺麗に住んでいらして、ベランダには緑がいっぱいで、外は公園。
春は目の前が桜でいっぱいになるそう…

もちろん気に入ったけど、我が家だけが名乗りを上げている訳ではないらしい。
我が家はローンではなくキャッシュ払いなので「分は良い」らしいが…。
でも実際には買主からの入金は9月になるから、1ヶ月待ってくれるかどうか、難しいって。

60代の奥様、娘夫婦が住むマンション同居のための売却で、現在はダブルローン中。
内覧後退去する際に、冷たい飲み物を1人1本ずつ下さった。
暑い8月の時期、とてもうれしかったことを思い出す。

そのままサニータウンに行き、11階の見学をする。
オートロックではないので、何処からでも入れるアパート形式が嫌だ。
エレベーターも見つけ難いし、廊下も殺風景だし、見せてもらった11階の部屋は…。
3LDKでリフォーム済みで広い、価格は確かに安いのでサーヤも預金が残る計算だ。

なんだろうね、アパートは嫌という気で見ているからなのか、全てが落ちる印象なのは…。
安いし、リフォーム代も掛からないし、言うことないのに気乗りしない…。
マンション生活を夢見ている家族には、ひとつ落ちる印象が強いのか?

そのまま、盆休みに入ってしまい、しばらくは何も動かない。
動いたのは9月に入ってから、4階はやはり待ってはくれなかったので、次に売りに出た高階層を内覧する。

なんと、4階とまったく同じ号室、当然眺めは違っていて、ベランダ前の公園は全て見渡せるし、対岸のマンションと高層マンション群も、交差する運河も見渡せる絶景。

4階なら非常時の場合、年老いた両親も階段使用ができるが高階層では無理、でもこの眺めは捨てきれない…
居住者は40代の夫婦と子供3人の家族で、4階のようには綺麗に住んでいない様子。

当然子供が3人では、3LDKでは狭いし、壁紙も手垢で黒ずんでいるし、なにもかもリフォームしなければならないし…。
お金がかかりそうな不安も少し…。

担当のS氏奮闘して決める

同じ日(9月の始めの土曜日)、時間をずらして3件の内覧があっらしい。
私達は午後1時、他の人たちはそれぞれ1時間ずつの差がある。
売主は「ダブルローン」で新しいマンションを購入済みなので、言い値よりは安くとも売る気はあるらしい。

続いて近くのマンションを2時に見る。
角部屋で運河が近くに見え、多分最近奥さんを亡くした旦那様が一人。
明るいしモダンだし、悪くは無いけれどなんだか侘しい感じが…。
行く先々で内覧する若夫婦に出くわすので、落ち着かない。

近くの喫茶店で相談する。
S氏がフル回転で頑張ってくれて、購入申し込み書も判を押して用意していた。
価格設定が重要だが、他の人が10万円でも高く見積もったらマンション獲得は難しくなる。
で、同じマンション内覧の若い赤ちゃん連れの夫婦と不動産屋さんが店内で相談中。

焦ったS氏が、ぎりぎりの設定で相手先の不動産屋と直接会って交渉
決まった! 結果は早くも喫茶店でお茶している間に動いた。
若い夫婦ではキャッシュは無理、ローンの相談で時間が掛かると踏んだS氏の勝利。

4階の部屋が3.490万円だったので、リフォームを全般することを念頭に3.700万円で交渉。
結果は、給湯器の状態が悪いので50万円差し引いての3.650万円でまとまった。

購入する部屋は全面リフォームが必要。
サーヤの計算では、4.000万円まではリフォーム込みで納まると読んだらしい。


双方決済9月末に現金で

9月中旬に東陽町の駅近く、TY不動産の東陽町センターでのマンションの契約。
手付金200万円は、日本橋のMS信託銀行からの振込みで支払う。

センターの部屋には「契約祝い」の絵が掛けられていた。
そういえば、TR不動産では相談に行ったとき、入り口に大きなカードがあったけど、MMT不動産では何もなかったな、と思い出す。

そして、世田谷の家と土地の買主と、マンションの売主との売買契約と支払いが9月の末。
ローンでは無いので、銀行での契約書取り交わしは無いみたい。
ローンを組む場合は決済が必要なので、ローンを借りる銀行での取れ引きが必要なのだそう。

ユフィは、マンション手付け金の振込みで、MS信託銀行の日本橋本店に行っていた。
その存在感に圧倒されたのだが、もし、出来ることならこの銀行内で売買契約をしたいと物凄く思ったのだ。

S氏に確認し、買主に問い合わせた結果、日本橋の近くに勤務と言うことで快く承諾してくれたらしい。
実際には、MST不動産の本社もすぐ近くにあったので、話は早かった。
午前10時に、買主との最終契約と小切手受け取りと契約書の交換は不動産会社の本店で行われた。

その時の買主の服装、渋谷センターでのラフな様子とはガラッと変わっていたのが印象的。
ラピスのカフスボタンの白シャツに、落ち着いた仕立ての良いスーツ姿だった。

流石は一流の金融会社で海外にも多く出かける雰囲気がある。
ジャックは仕事の都合で欠席、会っていたら多分「負けた」気分になったかも…。

そして、予約した銀行の本店には、11時に向かう。
どっしりとした昔の建物で、玄関口にはいつも案内の男性が立っているのが昔風。
中もとても重々しく、天井が高く、柱も石作りで重厚感たっぷり、明治時代の雰囲気が漂う。


でも一般の応接室は、半地下の小さな囲いの中のテーブルと椅子。
なにしろ本店だから、小切手を現金化してくれるのも早いし、テーブル上は万札が束ねられていて、MS信託銀行の渋谷支店からこの契約のためにK氏が出張してくれた。

現金で受け渡しが終わったら、全てを通帳に振り込むために何回も窓口と応接室を往復してくれて、小銭まで用意しての決済は全て完了
K氏に感謝しなくっちゃ、まだ何も返していない(F宅からの入金が済めば定期預金にする約束なのだ)。

自分で望んだことなのに「なんだか凄いことになったな」と言う感じで、終わる頃にはぐったり疲れてしまった。
ビルだらけの日本橋界隈、昼時だったのでレストラン街にて昼食。
こうして興奮冷めやらぬ半日は終わった
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