不動産会社の担当さん3人目
4月半ば過ぎ、3人目の担当となるS氏が来宅。
40代で不動産業の雰囲気があまり感じられない。
最初のH氏の場合は『若いバリバリのやり手』タイプで、お隣のF宅の奥さんが嫌ったドンピシャの不動産屋タイプだった。
ジャック曰く「靴や服装もいかにもタイプだよな。そりゃ嫌われるかも…」だそう。
2番手のО氏は、温厚なタイプで「我が家の件では鳴かず飛ばず」。
ただし、進行中の話は残していってくれた様子。
3人目のS氏、なんとMST社に入ってまだ2年半。
下北沢の「TR不動産」に居たらしいので、地域には明るく詳しいみたい。
交代については「適任者を探して決定する」のだそうで、そうか、地域に明るければ対応も良いはずだよね。
もっとも『業界でも3人目は珍しい』らしいけれど…。
5月に入って現れた買い手さんが、ご主人が芸能関係で奥さんが自宅でカフェを開きたいとの要望。
現在は下北沢のマンション暮らし、この土地が欲しいのは夫婦共に200%なのだが、銀行関係はやはり芸能人なので難しいらしい。
どうしても欲しいので、奥さんは設計事務所と交渉中。
買取価格を下げる、かと言うことまで出たくらいに『欲しい気持ちは強い』お相手。
でも、カフェを開くって私道の奥の家で難しくはないか?
F宅が細かく言い出しそうな、とても不安なお相手だ。
続けてもう一件出てきた。
他社の不動産屋さんからの問い合わせ、こちらの方が進展が早そう。
始めのお相手をAさん、次のお相手をBさんとする。
Aさんは資金繰りで難航中、あきらめてはいないらしい。
Bさんの具体的な話を聞く。
なんと『風水』が関係していて、7月中には決めて12月には建物着工が条件らしい。
Aさんは銀行融資決定に手間取っているし、見込みは薄い。
Bさんは具体的に金額の提示もしているので、少し価格は下げることになるが進めたほうが得策か?
なにしろ7月に受け渡しとせわしない条件なので、Bさんは低姿勢なんだとか。
同時進行で「解体」と「仮住まい」の条件も踏まえて置くことにする。
仮住まいにURを勧められて、下見に行ったりもしていた。
6月下旬、様々な契約前にすることを準備し、契約日を控えたある日、担当のSさんと買い手側の不動産屋が一緒に来宅?
1度あることは2度あるって本当!
「風水の人Bさん」が今回の話は無かったことに、との申し出。
理由は、関西に居る母親が上京して『物件を確認しに来て駄目を出した』らしい。
風水はこのお母さんが煩いための物件探しだった。
現在住んでいる地区から方向はバッチリ、大きさも価格も良く、12月建設開始も全て適って居るけれど「私道の雰囲気が気に食わない」そう。
我が家の2件先に「焼き鳥屋」さんがあるのが…。
このお母さん、風水ばかりではなくお金の援助もする予定だったらしく、息子夫婦はあえなく撃沈。
不動産屋に謝ってもらっても、何にもならない。
いたし方も無い、契約日直前で解約という現実は、杉の木と私道の件でポシャッた最初の買い手と同じ。
この形式、まさかずっと続かないよね。
無断掲載の広告 ビックリしたぁ
サーヤが見つけた!「我が家の広告が他社でネットに出ている」って。
慌ててS氏に連絡し、即日取り消してもらったが、こんなこともあるんだ?
仲介料を見込んでの掲載で、ルール違反なんだって。
サーヤが近所の不動産屋に飛んでいき、店先に出ていた売り出し広告を撮影してきた 。
生々しいよね、こういう風に出ていると…。
不動産業界のルールを知らない新人が、「良い物件」と思ってネットで発信したらしいが、何回も空振りしているので家族は意気消沈気味…。
そして7月、終に買い手が現れた!
MR社赤坂支店からの紹介で、О氏とも通じていたお相手らしい。
証券関係のお仕事、自己資金で購入なので銀行融資は無し。
そして、その条件が『私道の件』なんだって。
私道の掘削と車の通行権の問題なそうな…。
権利の印は「住んでいる人の分は取る」と言うことで良いみたい。
これは以前に「私道の境界線」でクリアしてているから問題は無い。
後は「価格」と「更地」の問題なのだが、キャッチボールをする中で相談していく。
この間、我が家では「2度あることは3度ある」の例えにビクビクだった。
金額はキャッチボールの末に50万ずつ上下したりして、『6400万円』で決着。
解体費用はこちら持ちで、手付金は500万円。
今までの手付金の中では、一番多い額だったし、しかも先方からの申し出で。
500万円近くの値下げだったが、今回はとてもスムーズに進行したのでヤレヤレ。
家族全員が疲れきってしまったのだ。
7月25日、午前中MST社の渋谷営業所で契約に漕ぎ着けた。
こちらはパリッと決めた準正装のスタイル、買主さんはなんとTシャツに短パンの軽装で慣れた感じ、我が家は気負い過ぎ。
MR社の担当さんと買主さんとが間を取り持って、滞りなく契約は整う。
小切手の500万円は、MST社の関係銀行でもあるMSS銀行に口座を開設して預金することにした。
今後のお金の出し入れは、この口座で全て済ますことになる。
成約祝いにウナギを食べる
渋谷の東急本店の上階、鰻の「伊勢定」でお祝いの昼膳。
長かったなぁ、良かったねぇ、安堵した疲れが出ないように、この日ばかりは贅沢。
肝吸い付きの鰻重でビールで乾杯。
話題はお相手の買主さんのこと。
「決め手が蛇」と言うこと。
買主さんが下見に来た時、なんと「蛇」が我が家から出てきてお向かいの庭に入っていったというのだ。
我が家の近くで蛇を見たことが一度だけあるユフィ、サーヤもジャックも1度も経験無し。
そんな蛇が買主さんの下見に来た丁度その時、出てきたって何と言うめぐり合わせ。
(とっさに撮影したという蛇の画像を後日に提供いただいた)
しかも金融関係の人には、蛇はとても「縁起が良いもの」なんだそう。
これが『決め手』になったとのこと。
あ、鰻も蛇も細長いし、栄養もたっぷり?なのかな。
『風水』よりも『蛇』の方が強力で強かったと言う話。
お後が良いようで……。 |