まずは世田谷の家の始まりから
世田谷の持ち家、渋谷からの私鉄で5分と言う好立地、駅から数分の私道奥の一軒家。
母が渋谷で店をやっていて、近くで小さな土地を見つけて家を建て、時々来ていて見つけた近所の建売予定の家、建築中の物件だったらしい。
とっても行動的な母、ズカズカと上がりこんで「建売予定」で「まだ買主は決まっていない」ことを探り出すや、素早く動いて買っちゃった。
近くの小さな建てたばかりの家と、世田谷区に持っていた50坪の土地を売却して購入を決め、当時のお金で一千万強、風呂敷に包んで持参し母と2人で売買契約をしたっけ。
「お金を稼ぐことには抜群の才持っていた母」は、建築途中の家を早々と購入して、自分の好みの通りに仕上げてもらったらしい。
玄関前で浴衣姿の母
母が逝くまでの40年近く、サーヤの学校の都合で転々とした「ジャックとユフィとサーヤ」がいない間、間貸しをしたりしてリフォームも3回。
高校生になったサーヤとやっと同居できることになり、大幅なリフォームをしたっけ。
日当たりの良い2階の間取りを、サンルームと和室の母の住いとサーヤの部屋との間を、いつでも開け放って通しで使えるよう、オープンできる引き戸タイプにした。
「サーヤが嫁いだら母が、母が逝ったらサーヤが全室使用の予定」で…。
サーヤの隣の部屋は潰して、大きなクローゼットと作りつけの壁いっぱいの本棚。
大量の服と古い箪笥と何やかや、全てが収まったクローゼットは後々片づけが大変だった。
サーヤが通勤に疲れた…
家族会議が頻繁に行われ、まずは何処のどんな住まいに住み替えるのかを検討。
サーヤ「会社のある豊洲近辺に住み替えたい、私鉄1本・地下鉄2本を乗り継いでの通勤に疲れた、工事中の渋谷駅と豊洲駅の混雑に疲れた」って。
ジャックとユフィは「サーヤが結婚せず、定年まで会社勤めを覚悟しているなら、付いていくしかないだろう」と消極的に妥協する。
世田谷の土地と家を売り、豊洲近辺に購入できる中古マンションに買い替えを決定。
不動産業者を探すことになる。
前に書いたように、世田谷の家は売り出す前に購入を決めた物件なので、森下産業と直接交渉した経緯から不動産業者の仲介は無かったのだ。
「不動産業者」のイメージに先入観は無かったが、全て任せるのだから確実な所が良い。
不動産業者は会社推薦が3社とネットから2社
サーヤの会社では、『提携法人割引制度』があり、紹介してくれるし取引の中での割り引きもあるらしい。
全体の売買の5%が割り引かれるので、額が大きければ引越し代くらいは浮く計算。
早速ユフィがサーヤの会社の不動産サービス受付に社員家族として連絡を取った結果、「住み替えに有利な3社」を推薦してくれた。
『TR社』『MR社』『MST社』に会社から提携割引紹介状をもらう。
他にはネットで調べた地域の不動産屋「SS社」と「TY社」と、合わせて5件になった。
下北沢に支社のある『TR社』『MR社』には直接出向いて相談。
ネットは「SS社」「TY社」にメールで査定の依頼をした。
『MST社』には電話依頼した結果、挨拶に来てくれた。
早くてびっくり 60秒査定って何
結果、とにかく早かったのが「SS社」で、メールの翌日には資料がポストに入っていて査定価格は『6.380~6.580万円』とのこと。
ともかく早いのには驚いたが、近いからすぐに見に来て役所で調べて「早いもん勝ち」ということでの査定結果かな。
ネットには『たった60秒での売買査定』なんてのが有り、「これは試していなかったな」と思ったけれど、所番地が分かれば金額は出るみたい。
ただ、早いのは良いけれど「大手の業者を悪く言う内容の文書」にサーヤがお冠。(自画自賛アピールは良いが、他を批判するのは信用できないとのこと)
地域で手広く堅実は認めるが、住み替えだから大手の方が広く物件も探せそうだし、ここは最初にバッサリ捨てた(ゴメンナサイ)。
そしてネットで探した2件目「TY社」は、報告書が送られてきたのだが、その価格設定に驚いてしまう。
「外観」と「コンピューター査定」で「7.700~8.280万円」だって。
この査定には異議が、私道の件やいろいろと細かな条件が無いのが不思議、本当に見に来ていないのが、解った感じ…。
『TR社』『MR社』はユフィが一人で出向いての相談。
中年男性2人ずつ、店長と担当になる人みたいだったが、地元だけにいろいろと詳しく調べていて、私道の件、排水溝の件、何やかやと説明してもらった結果は『TR社』の査定が「5.750~6.020万円」で売却が「6.300万円」からだって。
そして『MR社』の査定が「5.240万円」で売値が「5.990万円」からのチャレンジだって。
その上、安い理由をいろいろ挙げてくれた、曰く「家の前の道路」「日照」「建蔽率」「解体」「家具類の片付け」「測定費用」etc…
で、落ち込んでしまった。
そして、お願いすることになった『MST社』の査定は、6.570~7.120万円まで、二番目に高く付けてくれた所。
MSS銀行グループの客層で、幅広く交渉可能とのことが決め手になったかな。
流石に8.000万円は行き過ぎだと思ったし、5.000万円台は低すぎるし…。
『MR社』は業界でも安い査定で有名なんだって…。
高すぎても「売れるの?」と心配になるし、安すぎると「馬鹿にされている」ようで面白くはないし…。
土地の売買って難しいと思った。
そして決めたのがMST社さん
不動産屋さん決めるのには、時間は掛からなかった。
2月の15日には来宅してもらっての相談。
渋谷営業所からなので、お互いに都合は良いし、若い担当さんH氏はバリバリ働き盛りで張り切っている様子で、しっかりと説明してくれた。
『単価が高くても立地が良いので客は付く』『サイトに出す前に高いところから狙う』と言う説明。
物件は多くないので、待っている人が居るんだそうな。
契約は『専任媒介契約』を勧められた。
つまり『MST社』さんとだけの契約で、他の不動産屋は除外と言うこと。
「費用は会社持ちで宣伝」「外観で見てもらう」「宣伝は関東から西の方まで幅広く紹介」「銀行関係へも紹介」「グループとしてのアプローチ」など。 外からだけ見てもらうで安心、建物は旧いから価値なし…
サポートとして「測量の見積もりを数社に」「解体費用は200万円くらい」「買い替えの場合の税金は繰り延べで、殆ど掛からない」「売却金額に対して見合うマンション購入」等々のアドバイスをもらった。
測量の会社決定
3件の測量会社の見積もりが出て、その中で一番安かった453,000円の『N測量会社』に決定した。
安かろう悪かろうでは困るのだが、先々いろいろなトラブルが発生してその都度費用が上乗せ状態になることをアドバイスされた結果のこと。
そして其の心配は「的を射ていた」。
この先、長い攻防が隣家と続き、また私道でも、測量の方々にはとてもお世話になる…。
測量と販売を平行して行くことになり、三大新聞の折込みを開始したのが2月の21日・月曜日からで、我が家が取っている産経と東京新聞には入らず、後からチラシ持ってきてもらった。
測量は23日の水曜日から始めるらしい。
いよいよ買い替え作戦が動き始めた。
ここからが長かったのよ~! |