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ユーアールであーるは 仮住まい界の父であーる

「敷金なし、保証金なし、保証人なし、のユーアールであーる」。定かではないが、こんな事をことを言う女の子のコマーシャルが、引越しシーズンの3月から4月にかけて、テレビで流れない日が無いくらい、続いていたことがある。
 このないないずくし、は後で少し訂正の必要があるのですが、住まい探しには魅力的なものであったことは間違いありません。

 私達が引越しを具体的に決めるに当たっては、次の転居先を決めておく必要があるのは当然のことです。私達の場合は、「住まいを買い変える=中古マンションを買う」ことになるので、売買契約を済ませ、売却代金の入ることが確認されてから、物件探しで「当たり」をつけていたマンションの契約に至ることになります。
 私達は、マンションを決めた後、全てリフォームすることにしていたので、転居から新入居まで、どうしても3ヶ月位のタイムラグが生じることになります。その間の「仮住まい」が必要になってくるのです。その仮住まいをどうするか、近くの一軒家を見つけてそれとするか、アパートを借りるか、それとも手軽なマンションでいい物件を見つけるか。

 そこでこの「アール」が登場する訳です。不動産会社の営業さんは、私達の事情を細かいところまで承知してくれていたので、ここを勧めてくれました。ご本人の家族も、同じような転居をする必要があり、実際に住んだ実績もあってのお勧めでした。

 さて、このユーアール。正式には「UR 都市機構の賃貸住宅」が各地に展開する物件です。礼金、仲介料、更新料、保証人無し、の「お部屋探しはURで あーーーーる」という、冒頭で書いたような、売り、で展開しているものです。
 私達が契約を進める上で少し事情が判って来たことがありました。私達のように数ヶ月で退去してもよいし、数年住んでもかまわない(退去する際の報告義務は別途)という、仮住まいにはぴったりのものでした。物件自体も新しく住むことのなるマンションから、バスで3停留所、徒歩でも15分程度と、土地勘を養うためにも、初めてのマンション暮らしの予行演習になることにも最適と思われたのです。

 ところで、契約に際して、広告には触れられていないものがありました。住居する人の年収が一定以上でないといけないということがありました。私達の場合、サーヤのそれで条件満足されるものでしたが、念のため、ジャックのパート年収も含めての書類提出でクリアーされました。
 唯一つ問題だったのは「ペット不可」の条件でした。当時、腎臓の具合がかなり悪くなって、週3回の点滴をしていた「マサムネ君」のことです(これはオフレコの問題なのですが、正直書いてしまいます)。営業さんも猫を飼ったまま住んでいたことがあったとのことで。大きな声で鳴くこともないし、外を出歩くことも無い、日頃のマサムネ君を何度も我が家で見ていたので“大丈夫でしょう”とのことで、予定通りに連れて行くことに。

 3ヶ月の仮住まいなので、生活について書くことがあまりないので、環境だけを写真で紹介することにします。

 表題の「仮住まいの父」ですが、初め「王様」にしようと思ったのですが、ちょっと大げさみたいで父にしました。なぜ母じゃないか、と言われると、説明の言葉はありません。


私達が入居したのは、江東区塩浜にある物件。600戸を越えるマンション、8階建ての7階、はずれにあったので、前を通る人も無く、時々マサムネ君を廊下と階段へ連れ出したりしました。4階まで届く樹がきれいな通り。夜間はこんな感じになります。


ベランダからの眺め。すぐ下は貨物の引込み線、日中もピーピーという警笛やゴトゴトの貨車の音がしましたが、今まで聞いたことのない音で、けっこう楽しんでいました。その向こうは運河。運河の上をJR京葉線・武蔵野線が通ります。右に地下を通って越中島へ、左へは塩見駅。朝5時02分、下りの列車でいつも目覚めていました。


運河を右の方に目をやると、豊洲のタワーマンションの2棟が見えます。


新しいマンションまでは、塩浜通りから、三つ目通りを左折するバス通りが普通ですが、マンション入り口のすぐ脇に、運河を渡る「しおかぜ橋」があります。転居してすぐ通うことになったまつばら動物病院へは、ここを渡って5分ほど。橋を渡った反対側から、右端に京葉線の線路。


通路側からは地下鉄・東西線の車輌基地が眼下。都内、最も混雑の激しい区間が、私達も時々利用した、木場・門前仲町間、230パーセントを越える乗車率。朝起きて見ると、ほとんどの車輌はお留守、昼前になると一杯になってくる。まあ、当たり前のことを目にすることになりました。


ベランダからデジタルカメラで遠景を覗くと、辰巳国際水泳場の特徴あるドーム形の建物が見えます。


引越しの項でも書いていますが、とにかく3ヶ月住むだけのつもりで、最低限の荷物しか開けていないので、所謂ダンボールハウスとなっています。ジャックは世田谷時代、仏壇のある8畳間に布団敷いて寝ていましたのでそのままゴロリ。マサムネ君が脇で寝ています。ユフィはずっとベッド生活だったので、ダンボール並べた上に布団敷いて即席ベッドです。


サーヤの部屋は、文字通りのダンボールハウス。かろうじて布団が敷けました。

   
玄関は取り合えず使う靴だけ並べて、あとはダンボール、それにしても箱の中にどれだけの靴が入っているのやら。右は物件決めたときの部屋の寸法図、サーヤがこと細かく配置を考えました。

   
何日か振りでダンボールから出された植木たち、ちょっと水が遠のいたせいか、場所が合わなかったか、新しいマンションに移ってすぐに、千両が枯れてしまいました。この後の植木たちは、当サイト植木の引越し見てください。右 だいぶ具合が悪くなってきたマサムネ君、おばあちゃんが愛用していた椅子で眠ること多し。


転居した頃はまだ緑がきれいだった木立、12月に入って葉が落ち始め、毎朝の掃除のおばさんたちも、落ち葉掃きが大変でした。
 
 
URと契約した時にもらった団扇、夏らしくてきれい、今も愛用。キャンペーンなどやっていた広告がが裏側にありますが、数年前のことなので念のため。 
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