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東京の虹
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幾分、旧聞に属する話で恐縮ですが、7月10日、台風8号が各地に大雨を降らせて災害を起こしました。東京も大雨の警報が出ていましたが、過ぎてしまえばたいした降雨もなく、肩透かしのような日になりました。
ところでこの日、仕事から帰って、いつものように夕食前の浅酌・水割りをやり始めて、ふと窓の外を見たら、向こうのビルに赤いスジがまっすく伸びているのか見えました。すわ、火事。と、どうも火の色ではないようです、青い色も混じっているようで、見て入る間に太いスジは真上に上っていきます。“これ、虹だよ”と独り言、言いながら急いでカメラを取りに下へ。
まだ雨がきそうな雲に、虹がかかっているのを撮りました。遠くの空で、コンパクトカメラで、はっきり撮れていませんが、東京で虹が見られるなんてとても珍しい事だと、しばらく空を見続けていました。
虹といえば、当サイト『客間』のモンゴル通信の「モンゴルの虹を滑りたい」をご覧になりましたか。端から端まで見事な虹、こんなに広いところでないと見られません。ほんとうに虹の端までいくと、そこに虹の橋の入り口があって、登っていけるような気持ちになります。マラルゴーさんの子供が、虹を滑りたいと言ったのがよくわかります。
私の虹の思い出は遥か昔、小学生の頃の江戸川堤、川にハゼつりに行ったときによく見ました。釣りをしていると急に雲が厚くなり夕立がやってきます。『夏の雨は馬の背を分ける』と言いますが、川の向こう、矢切の方から雨粒が川面をザーと渡ってきます。きたー、とばかりに後ろにあるとうもろこし畑に逃げ込んでしばらく、雨をやりすごすと、川上にかけて虹が現われます。
しばらく川に投げ出していた棹に魚がかかって、あわてて引き上げる、なんていうことがあった。東京の虹を見ながら、そんなことを思い出していました。
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