29年春は、転居したばかりで、土地勘探りであちこち歩き回りました。桜の樹木のある公園や川べりを歩いて、桜が咲くのを楽しみにしていました。3月初め、一番早かった木場公園、三つ目通りの反対側、大横川淵の彼岸桜を皮切りに、「ご近所桜 木場と辰巳の桜巡り」、として、当サイト「庭 散歩」の項で紹介しました。今度は紅葉の番です。22号台風一過、快晴の日から、桜の木々の辺りの葉がどんな風になっているか、何日かかけて歩き回りました。
大横川沿いの桜並木は、紅葉ではなく、銀杏の黄色でもなく、なんとも濃密な黄色の葉が並んでいて、今まで私は見たことも無いような光景でした。
木場公園の入り口、三つ目どおり沿いの並木と公園へ入ってすぐの樹木
木場公園中心にある巨木の桜の木は、秋でも圧倒されるような枝と葉が広がっていました。秋の木場公園に来て気がついたのですが、こうした自然を生かした広大な公園には、いわゆる紅葉が見られるような「楓」の木がほとんど見られません。
私が木場公園へ行く時は、三つ目通りを歩いていけばいいのですが、車の音がやかましく、一本裏道を行きます。そして、イトーヨーカドー・ギャザリアの裏道の遊歩道を通っていきます。「四季の小路」と看板があるように、左右にさまざまな木々が植えられています。ちょうど、少し見下ろすような植え込みで、見ていて飽きません。
そして、ここはいつ通っても、枯れ木や枯れ葉を見ることがありません。掃除道具の入ったカートを従えた女性を見かけるので、手入れが行き届いているのでしょう。人工庭園だけに、人の手が入った美しい通りです。
桜のトンネルが続く辰巳の森緑道公園の紅葉は微妙な雰囲気、落ちている桜の葉を見ると、黄色のものや、赤の濃いもの、赤いけれど黒い斑点が入っていたりするものと、一様でないことが分かります。青山の神宮外苑銀杏並木のようにはいきません。そりゃ、500メートルにわたって、楓の木が並ぶなんて考えられませんものね。でも、とても秋を感じさせてくれるトンネルであることは間違いありません。
22号の台風が去った快晴の日、いつものコースから、いつもちょっと休憩するベンチに行ったら、ドングリが大量に落ちていました。この辺り、保育園の幼児たちがドングリ拾いにやってくるのですが、ジャックのベンチには気が付いていないようです。ジャックのベンチは、ドングリの木の真下なのです。
ベンチに座って見る、辰巳の森海浜公園の中央通が、いちばんの秋景色でした。
帰り道、歩道の壁に吹き寄せられた落ち葉、これだけ集まると、ちよっとしたモザイク模様で、掃除してはもったいないないようです。
一度しか行っていない清澄公園にも足を伸ばしてみることにしました。ただし、ここへ行くには我が家からは片道1時間以上かかるので、サーヤの電動自転車借りていくことに。去年3月にいったときも日曜でしたが、同じように人影がほとんどありません、静かな公園です。こんなにきれいな公園があるのに、なんでみんな来ないのかなあ、なんて考えてしまいましたが、なんていうことありません、いつでもいける公園、毎日のように行くことはありませんものね。私も世田谷にいる頃、近くには駒場公園や駒場野公園がありましたが、年に一回も行ってないこと、思い出しました。
でも、木場公園はウイークデイでもランニングする人、犬連れた人など結構いるのですが、ランニングにはちょっと狭いかもしれません。ここの面白いところは、ぐるりと自転車でも回れる道があって、大きな木々に囲まれているのですが、中央部分が広場になっていて、木々の暗い影の向こうに、まるで太陽のスポットライトを浴びたような舞台がしつらえてあるようなのです。
清澄公園に隣接しているのが清澄庭園、都内では名の通った公園です。中はあまり紅葉の雰囲気が無かったので、入場料150円でしたが、門前だけでパスしました。
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