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「八重の」が今年の花のキーワード 山茶花はどうです

我が家の山茶花はお姫様

 さざんかさざんか 咲いた道 たきびだたきびだ おちばたき
 と歌われるように、あちこちの木々の葉が落ち始めると、山茶花が咲き始めます。ところで沿線から見える高校の生垣は山茶花の木が並んでいて、いっせいに赤い花がひろがります。ところがあまりに花が多くて、まあ電車で通り過ぎるだけなんだけれど、きれいに見えないのです。実は我が家の裏、駅へ向かう通りににも同じような赤い花を付ける山茶花の木があります。3メートルもある高さ、赤い花も同じようですが、咲き終わった花が散って地面に落ちています。毎日掃き掃除をしているわけにもいかないのでしょう、落ちた花はごみとなって散らばります。すると、ごみと同じ花が木にくっついているように見えて、どうにもきれいに見えません。

 そこで我が家の山茶花です。大きな花弁で八重咲き、蕾のときはピンクで膨らみはじめます。実は蕾が付き始めてしばらくしたころに、どうしても同じところに蕾が2~3語重なるので、小さなものを摘んでやります。果物の場合は摘果というのですが、この場合は摘蕾(てきらい)とでもいうのでしょうか。
 “どう、うちの山茶花お姫様みたいでしょ、真ん中に小さな芯があって七重八重のドレス纏ったような花弁で”と言うと、ユフィは“ばっかみたい”と言いますが、親ばか犬ばか、我が家のように猫ばかも居るように、花ばかだってあっていいと思うのですがね。

山茶花
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