鮮やかな紅花は力強い趣き
先月のお米の箱の中に、びっしり詰まったお花が…。
昨年も頂いたのサマーチェリーは、今年も届いたので母の仏壇に供えてからドライフラワーにし、玄関に2年分飾っている。
ふんわりと広がった優しいピンクは、1年間による退色なのだが、なんだか儚げな感じで夢のような…。
濃いピンクのしっかりとした風情は、これはこれで存在感のある雰囲気だ。
さて今回の花は、サマーチェリーとは違って和のイメージが強い。
雅称を末摘花(すえつむはな)と言うそうで、あの源氏物語に出てくる「赤鼻の姫君」に名づけられた花だ。
原産地はエジプトで、シルクロードを経て4~5世紀に渡来したらしい。
花期は6~7月で、頭状花は鮮やかな黄色から徐々に赤くなる。
平安時代には千葉の長南町で、江戸時代以降は山形の最上地方で盛んに栽培され、紅花長者も出たほどで県花にもなっているほど。
染料として紅花染や口紅として流通したようだ。
その他に、血行促進作用がある生薬や、紅花油など利用が多い花でもある。
10月30日の誕生花で、花言葉は「情熱」。
我が家ではドライフラワーにしてみた。
葉がカサカサとしていて、ドライになりそうな雰囲気だったから。
でも紅花のドライってあったっけ?
仏前に供えた花は、硬くて小さな蕾が開き始めて可愛い。
出窓を飾るのは、昨年のお盆のほおづきの枝と紅花のドライ。
もちろん今年のお盆にも、ジャックが立派なほおづきの枝を買ってきてくれた。
(「和室」の仏壇シリーズで書く)
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