夏らしくリビングも衣更え｜やましたさんちの玉手箱

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夏らしくリビングも衣更え

敷物はイグサに、籐の椅子は大きめに我が家のリビングは、この家を購入した当時は「応接間」だった。今、ユフィの季節ごとの絵を掛けている壁には、石造りの暖炉があり、ストーブを置いていた。当然立派なソファの応接セットがあり、日常的には使用しない部屋だったのだ。この応接間の思い出の一つは、ジャックが副編集長の時代に、忘年会の流れで部員をここに連れてきたときのテンヤワンヤの出来事。ちょうどサーヤを身ごもっていた頃で、重い「つわり」のため、殆どがベッドの中状態だった。桃の缶詰しか喉を通らず、毎日そればかり食べていたっけ。そんな状態に突然の電話。「これから編集部の皆を連れて行く」とベッド脇の電話で言われたユフィは飛び起きた。身づくろいもそこそこに、母と相談しながら冷蔵庫の中のもので、大急ぎで「おつまみ」を作る。食事は済んでいるから、「ちょっとしたものがあれば良い」と言うのだが、「そうもいかない」と少しずつ準備はしたように思う。応接間いっぱいに社員達が座り、また立っての大騒ぎ。すべてが終わったときには、「つわり」は何処かに吹っ飛んでいた。で、その年末から体調は復帰し、滞りなく正月も過ごせた、という思い出がある。今考えたら、あれはショック療法だったのかな？で、そんな思い出のある応接間は、母が「あっても不要のものだから」と、和室の居間に改築する。今までの居間は、応接間に繋がった和室の６畳間で、１階の真ん中で暗くて冬は寒かったのだから、玄関隣りの居間は明るくて７畳半と広くなり、キッチンからは離れたが、慣れてしまうと使い勝手は良くなったように思う。そして、母が健在の頃は、コタツを置き、テレビが２台並ぶ団欒の間だった。誰かの誕生日、クリスマス、正月などは、いつもは２階の和室に居る母も階下に下り、この部屋で会食した。そう、この部屋での食事は楽しかったのか、いつもより沢山食べていたっけ。母が逝き、コタツから立ち上がるのが面倒になってきて、テーブル式のコタツに変えたときに、部屋の模様替えもした。母の遺品の食器棚と置物、籐の座椅子を下ろしたのを機に、畳の上にフローリングを敷き、籐のテーブルセツトを買い、２脚では足りないのでジャック用のリクライング式の籐椅子を揃えた。コタツテーブルの下には絨毯を敷き、セットの青いコタツ布団はリビングに合わないので茶系のゴブラン織りに買い替え、全体に落ち着いたアジアン風に変えた。テーブル、籐椅子、リクライニング、絨毯、全てがネット通販だ。フローリングだけは、下北沢の専門店まで行って事情を話し、店主が寸法を測って問屋に注文してくれ、敷いてくれた。敷くのは素人ではとても無理だから、通販か専門店での購入か、きちんと判断するべきなのだろう。さて、今回は３年ほど使用した籐椅子とリクライニングが、どうも変な音がしてグラグラになってきた様子。買い替えの時と判断、ジャックは「このままで構わない」と言うが、サーヤが例によってうるさい。　しっかりネットで調べた結果、女性２人の椅子がテーブルの高さとのバランスが悪く、クッションを何枚か重ねて調節していたので、座高の高い籐椅子に変更。ジャック用のリクライニングは高さがこれ以上のものがないので、女性用より低くなるが仕方ない。届いた籐椅子とリクライニング。なんだか前の椅子よりしっかりしているし、籐の太さも色も違っていて、全体に大きいみたい。茶系の絨毯をはがし、専門店で買った夏用のイグサの敷物に替え、一気に夏らしいリビングに変身した。籐椅子のクッションが夏のイメージを更に盛り上げてくれる。この椅子、ちょっと高めでテーブルとのバランスは良いのだが、ジャックを見下ろすようになるのだけがちょっと…。「どうせ、俺はマスオさんだよ」とひねくれられても困るのだが、ジャックは気にならないらしい。時々脚を組んだり、胡坐をかいたりするので、高いよりよいらしいのだが…。　しばらく真ん中の元の居間に置いていた古い籐椅子とリクライニング、粗大ゴミの事務所に連絡して引き取ってもらう。粗大ごみには料金が必要で、コンビニなどで券を購入し、出すゴミに張る仕組みになっている。Ｂ券１枚３００円で、リクライニングが２枚、籐椅子が１枚だった。名前の部分には予約の日付と、受付番号を示すように言われた。以前は名前記入だったのが、煩雑なので簡単にしたのだろう。それだけ粗大ゴミは増加していることになるし、実際に電話は掛かり難くなってもいる。籐椅子の一つはユフィの鏡台の前に置いたので、凄く立ち居が楽になった。畳敷きにコタツのスタイルを止めたのは、膝痛になる場合を予測してのこと。案の定、ワタミのパートで膝関節を痛め、立ったり座ったりにとても助かったので、先見の明だった訳。アドバイスいただいた方に感謝です。椅子の他に「大きなクッション」がもう一つ。燃えないゴミに一応出してみて、「粗大ゴミです」の大きな張り紙をされたもので、分っていたけれど、持っていってくれるものもあるので、一応出してみたが駄目だった。これがＢ券１枚で、合計１．２００円也。我が家には、サーヤが次々に通販で購入する大きなクッションが沢山あり、なんとか腰に楽なものをと買い換えるから、ドンドン溜まってしまう。写真のリクライニングも大きくて重いので使用せず、クローゼットに押し込んであったもの。服が仕舞いにくいので引っ張り出し、重いのに階下にやっと下ろし、ユフィのテレビ観賞用の椅子にしている。ちょっと邪魔なのだが、真ん中の部屋が空いたので、そちらに移動するかも知れない。昼寝には「持って来い」のリクライニングではある。このリクライニングも粗大ゴミに出すときは６００円かな？

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