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目覚まし猫 マサムネ君
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今年の梅雨明けは早かったけれど、そろそろ夜が暑くなってきた頃のこと。
ジャックは仕事柄、朝は４時に起きます。一度トイレに立ちますが、３時頃には一度目が覚めて、後はうつらうつら。で、ある夜、というか朝、いきなり頭の生え際のあたりを、何かがさっと、刷いたのです。私、飛び起きました、笑い話ですが、私が寝ているのは、サーヤのおばあちゃんが使っていた八畳間で、おばあちゃんの仏壇があります。
枕からいきなり頭を持ち上げたので、実はマサムネ君が犯人、じゃなくて、犯猫だったのですが、彼もびっくりしたみたいで、出窓の方へ逃げたみたい。なんのことやら、よく判らずにもう一度寝にかかりました。
それから、今度は５分もしないうちに、前よりはもっと強く、頭を引っかきます。今度はゆっくり起き上がりました。と、マサムネ君、階段の方へ。ここで、まさかの、おばあちゃんの目覚ましかと、寝ぼけ驚きのジャックも、おやつの入れ物がからっぽなのか、と気が付いたのでした。
マサムネ君は夕ご飯は、私たち三人が席に着くと、どこやらから、やってきて、私の横に鎮座します。ビールで乾杯するまえに、缶詰か、パック入りのご飯を食べますが、それ以外は階段を上った所にある入れ物に、小豆状のドライフードを、いつでも食べられるように置いてあるのです。
その入れ物がからっぽで、どうやら私を起こしたようなのです。その晩は、この話で“マサムネは頭がいい、ジャックを起こそうとしたなんて”という、猫バカ一家になりました。
ところが、これが、この朝だけのことではなくなってしまいました。うっかり、おやつを入れ忘れて寝ると、計ったように、３じ頃に起こしにきます。まあ、その時間に「小腹がすく」のでしょうね。
起こしにくるのに慣れてきて、時々意地悪して、わざとそのまま寝たふりをしていると、今度は横に回ってきて、布団に乗ってきてほっぺたの辺りを、そーっと、冷たい肉球で撫でるのです。
このところ、朝が涼しくなってきたので、早くもユフィの布団にいることが多いようで、３時の目覚ましはなくなってきました。
涼しくなって変わった習慣がもう一つ。ジャックの布団は、ちょっとひんやり感のある、厚手のシーツを敷いてあるのですが、夕食が終わったマサムネ君は、多分、そそくさと、私の布団の足許の、真ん中あたりで、気持ちよさそうに寝ているのです。
仕方ありません、私は彼に足がぶつからないように、布団から足をはみださして、斜めになって寝るのです。まあ、寝返りうっていて、蹴飛ばしてもいるのでしょう、夜中に目覚めると、どこやらに行ってしまっています。
※暗室でのスマホ撮影なので画像荒いです。サーヤが撮影ににじり寄ったらマサムネ起きちゃった。なおジャック父は熟睡中。（byサーヤ）
涼しくなって眠りやすくなって、めざましも、障害物もなくなって、よく眠れますが、ちょっぴりさみしい秋の始まりです。 |
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