吐く 食欲無し 激痩せ 連日の病院通い
1月の最終の週・火曜日の朝から吐き、食欲も無いみたい。
いつものように「おやつ頂戴」のおねだりも無く、終日こたつの中で寝ている。
なにしろ朝食・昼食・おやつ・夕食の時間には、どこにいても食卓の近くに姿を現すのに、ズーッとコタツの中は変だ。
一昨日、近所の15歳のソックスちゃんの飼い主さんから『お元気?』と聞かれて、「元気です」と答えたばかりなのに、ちょっと様子がおかしい。
様子を見ていて次の日、サーヤに報告したら『直ぐに病院に行って』と言われる。
3日くらいは様子を見ようとしたら、なんだか段々痩せてきて、お腹周りがペッタンコで淋しい姿に。
コタツの上で元気なく、うずくまったままだ。
まったく食欲が無く、水ばかり飲んでいるから、吐くのも水の多い状態。
よく食べたばかりで吐くクセがあって、「ゆっくり噛んで食べればよいのに」と思っていたが、歯が丈夫で1本も抜けていないから、カリカリと音を立てて食べる姿に安心していた。
ソックスちゃんは1本も歯が無いらしく、マサムネと同じ「サイエンスの15歳以上」を細かく砕いて軟らかくして与えているらしい。
聞いたばかりはビックリしたが、昔の飼い猫クロも20歳近くまで生きていたときは、母が歯のないクロの為に噛んだりして軟らかいものを食べさせていたっけ。
歯があっても食欲が無くては仕方が無いのだから、何とか食欲を取り戻させなくっちゃ。
そのためには、病院で調べてもらわなくてはならない。
自転車に乗らなくなったユフィは、一昨年の「誕生月検診」にはタクシーで行ったのだが、重いペットキャリーにはこりごりしているから、どうしようかと考えた。
サーヤが「洗濯ネットに入れて抱いて行けば大丈夫らしい」とリサーチでの報告を入れる。
土曜日まで待ったら死ぬのじゃないか、と不安になったらしい。
以前の飼い犬ユメは、具合悪くなって3日目に逝ってしまったからだ。
洗濯ネットに手ごろなものが無かったので、サーヤが探し出した紐付き袋に入れて抱くことに。
タクシーを呼ぼうとしたが、お話中で繋がらず、大き目のダウンコートの中に抱き抱えて、歩きながらタクシーを見つけることにする。
家の周辺では見つからず、バス通りまで歩いて出て待ち、何台めかでやっと乗れた。
見つけてホッとしたが、午前中はタクシーを呼ぶのは混んでいて難しいのだそうだ。
10時前だったので誰もいなくて、直ぐに診てもらえた。
去年の健康検診と、その後の血尿の際の診断とあわせ、「痩せましたね」って4.35㎏。
5kgはあったから痩せたことは確かだ。
簡易血液検査をし、「腎臓関係の症状が疑われる」とのこと。
1年前の結果とそんなに変わりの無い検査結果だが、年齢が高いので要注意とのこと。
サーヤが「点滴を打つと元気になる?」と言っていたが、水分補給は急務とのことで点滴をする。
「皮下輸液」というらしいが、量は5分間程度で多くはない。
胃の吐き気止めの注射が1本追加で、毎日通って様子を見ることになる。
血液科学検査もしたので、これは結果待ちになる。
そして、お支払いが「12.096円」也。
朝、サーヤに万札と五千円札もらっておいて「よかったあ」。
マサムネの病院通いの度に、覚悟の上とは言えどビクビクしてしまう。
帰りは嬉しそうに抱かれて、病院前からタクシーで帰宅。
玄関前でもソワソワ、袋から出たら居間に一目散で入り、コタツに潜り込んだ。
ホッとしたのだろうが、ユフィも無事に戻れて安心した。
次の日の土曜日は、サーヤが自転車で連れて行き、日曜日はジャックが同じく自転車で、月曜日はユフィがバスに乗って行き帰りはタクシーで、連続3日間合計4日間通院。
かなりの出費だが、これで入院や通院になるよりは良い。
自転車の籠に載せるのに、サーヤのジム用のバッグが丁度良い大きさで、袋に入れバッグに…。
袋に入れる段階から暴れて大変、バッグに入れられてなんとも言えない表情に。
眼の輝きは無く、半分諦めの表情だ。
今までの通院スタイルのキャリーに入って荷台に乗せられると、鳴き続けて大変なのだが、前の籠に入れられると勝手が違うから、キョトキョトと周りを見回していたらしい。
タクシーでもバスでも、キョロキョロとあちこち見ていたから、新しい体験で楽しかったかも…。
皮下輸液注射のおかげか、眼にも輝きが戻ってきて、少し元気にはなった。
食べる気はあるようだが、元のようには食欲は戻ってこない。
4日間の体重の推移も、4.35㎏を行ったり来たりだったが、確実に元気にはなっているみたい。
だんだん吐く回数が減ってきていて、便も普通。
以前に人用の胃腸薬で治してしまったときは、便が下痢で吐いていたのだが…。
やっぱり寒い時期で、風邪をひいての下痢だと思ったのだが、今回は下痢はない。
猫飼育の経験の長い友人は、「下痢していなければ大丈夫」と言っていた。
「風邪をひいたにしては熱はないし、腎臓関係の疑いがあるので、血尿の際にも食べさせていて腎臓に効く見本を4種類出しますから、食べさせて好きなものを決めてください」
4日目に「週に1~2回通院」と告げながら、医師がサンプルを出してくれた。
点滴をして帰ると元気が出るから、エサも早速おねだりする。
いつものサイエンス15歳以上に、少しずつ混ぜて「腎臓サポート用のエサ」をあげる。
カリカリと良い音で食べていたから、大丈夫みたい。
どの種類も嫌がらないで食べるので、土曜日のサーヤの通院まで食べさせた。
薬が飲めず嫌がって大変なので、極力食べるもので治療する方向らしい。
重症になったら、週に何回か注射に通院するか、飼い主が注射するか、になるのだとか。
そして土曜日の通院時には、4.45㎏に増えていて、吐き気は治まり便も普通に…。
行くときには、再び嫌がって暴れるのを 押さえつけて自転車に乗せて送り出す。
そりゃそうだ、この何日間大嫌いな病院に行かなくて済んでホッとしていただろうに…。
そして帰宅、「点滴1袋全部入れたから、ビックリした」とサーヤと共に帰宅。
身体中「水膨れのダブダブ状」でのマサムネにビックリした。
抱くと毛皮部分がブヨブヨしていて、しっかりと抱けない感じ。
点滴にかなり時間も掛ったようで、「1週間に1度の通院」と告げた結果だとか。
流石に長いので、途中で嫌がって逃げ出そうとしたみたいだ。
でも皮下輸液の価格は、5分間の背中がぽっこり盛り上がる位でも、全身ダブダブ状態でも、同じ価格なのは「請求書」で確認したらしい。
点滴の使い回しはしないのだろう、逆に安心の材料判断にはなる訳だ。
サイエンスの「ヒルズ プリスクリプションダイエット K/d 500g」も処方されてきた。
その後、すこぶる元気で以前ほどではないが食欲もあり、少しずつ太ってきたみたい。
購入したばかりの「サイエンス4袋」は、仕舞ったままで出していない。
「ヒルズ プリスクリプションダイエット」は、アマゾンでも購入できることは確認済み。
8時間絶食させて「もう1回きちんと血液検査」と言われているのだが、さてどうする…。
『痛い思いと怖い思いをさせて、通院するかどうか』
もう直ぐ16歳になるし、3月が「無料誕生月検診」だから、それまで待つか…。
「お金は私が出すんだから」と言っていたサーヤも、悩んでいるみたい。
本当は「このまま逝っちゃったらいやだ」から、書きたくなかったのだが、落ち着いたみたいなので書くことにする。
しっかりと三食とおやつの時間には、食卓に来るようにもなったから、元に戻りつつあると思う。
食後のジャックの膝での睡眠も、自分で数十センチ飛び上がれるから元気みたい。
少し「ダイエットできて、良かった」で済ませたい今日この頃…。
※サーヤの後日談
あれから一週間以上経つが、思っていたより元気でモリモリ食べ続けて、体重がほぼ元通り(ちょいデブ)になってしまいました。ダイエットの意味がなかった…。 |