やましたさんちの玉手箱
ジャックの記事
読切
TOP > リビング > ペット

爪研ぎ椅子

 アムール君は、一歳半になります。当初心配していた「爪とぎ」はあまりやりません、というか、マンションには柱がありませんし、壁も引っ掛かりが無いようで、バリバリするところが見つからないのかもしれません。やるとすれば、リビングのユフィとサーヤの椅子。背もたれの中央部分が網目になっているので、ジャンプして飛び掛ってはぶらさがります。“お前は猿か”と私は言うのですが、座る部分からも、このところでガリガリします。でも、多少「ホツレ」は見られますが、損害、と言うほどのものではありません。まだまだ、アムール君の爪が強くなって、実害に達するのかは、今のところは分かりません。

 そして、一番実害を蒙っているのが、ジャックの椅子の背もたれの頂上部分。高い所のお気に入りは、タワーの4階、でも、足が長くなってはみ出しが最近見られます。時々、とんでもないところで鈴の音がするのは冷蔵庫の上、土曜日曜は、サーヤの本棚の上、といったところ。少し暑くなって来たせいか、最近は仏壇の上がお気に入り、網戸開けると涼しいのかもしれません。まだ大きくならない頃は、ジャックの椅子の上もお好みでした。頂上部分は丸くなっていますが、幅が20センチ以上あるので、案外安定していられるようなのです。

 この椅子、実は転居してリビングの家具を調達する時、まあ一応、ジャックが最年長なので、サーヤが敬意を表して、大きな椅子を注文してくれたのですが、実際に家具店で見たものではなく、ネットで注文したものなので、大きさの感覚が判らなくて、予想より大きなものが到着した次第。
 なにしろ、配送のお兄さん、エレベーターに入れるのに四苦八苦したみたい。当然、マンションのドア入らず、廊下で一部解体して運び込んだ代物。ハンドル回せば、足元のパネルが前に出て、リクライニングに、航空 機のファーストクラス並みのすわり心地。ただ、ジャックはあまり使わず、以前から食事の時の胡坐姿勢が忘れられず、夕食時は、ここに胡坐かいて一杯やるのです。

 さて、手足の長くなったアムール君、ここに手足広げて跨るのが好きになってしまいました。以前紹介した「お前は蛙か」03 カエル じゃないよ アムールだよ)といった按配。それだけならまだいいのですが、ここであちこちでやれない「ガリガリ」をやり始めたのです。壁や柱とは同じ触感じゃないと思うのですが。



 それを見たサーヤが“せっかくの椅子が疵だらけになってしまう”というので“これは、お父さんの椅子だからいいじゃないか”と言うのですが“これは私が買った椅子だから、これじゃ困る”というのですね。まあ、そんなもんですか。

 それである日、ユフィが背中に被せるような網状のものを見つけてきました。ただ、短いのでテープで止めなければなりません。さすがに、この上で腹ばいになるのは心地よくないみたいですが、相変わらず椅子の上には飛び乗ります。従って、年中テープを付け直さなければなりません。何日か同じようなことが続いて、ついにユフィも網を拾うのをあきらめてしまいました。アムール君の粘り勝ちです。ますます、疵が大きくなります。


 “お父さん、何か、見つけて来い”とサーヤが言うので、スーパー・ビバホームに探検に出かけました。猫柄のバスマットがありましたが、これは余計に引っかきそう。
 次に見つけたのが、同じような猫柄のキッチンマット、床に敷く物ですね。長さも良さそう、そう簡単にガリガリも出来そうにありません。“これだ”と我が家に。


●お掃除はカンタンそうですが、果たして。


●初めは、どうも、居心地いまいち、のようでしたが。


●少々暑くなってきたせいで、ひんやり気持ちがいいみたいになってきました。おや、爪の引っかかり具合もいいじゃないか。

 アムール君初めは違和感があったようで、上らなかったのですが、どうも冷たい感触が気に入ったみたいで、「抱き椅子」状態に。やがて「行きがけの駄賃」とばかりに、ガリガリ始めてしまいました。さすがのサーヤもお手上げ。“酷くなったらずらせばいいか”というのが最終案となった次第です。

 アムール君、とても気に入ってます。
●速報

●ガリガリだけじゃなく、カジカジが始まりました、ヘタすると、ご飯の前、腹へって食べちゃいます。
▲ページTOP