ユフィの記事
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5月は鉄線/てっせん/クレマチス
白が原種で花びらはガク
鉄線の花というと、濃い紫色を思い浮かべるのは我が家の鉢植えのせいか?
毎年消えずに季節ごとに咲くので、手入れなし、手間なしの花だ。
5月になると、蔓を伸ばして小さな葉を茂らせ、蕾をいくつもつけて咲く。
中国原産で
「テッセン」
日本原産の
「カザグルマ」
などと、西洋種が交配されてた園芸種を
「クレマチス」
と呼ぶらしい。
花期は5~6月、花色はとても多彩で、白・紫・ピンク・赤・黄・複色などがあるらしい。
5月9日の誕生花とされていて、花言葉は「高潔」「たくらみ」「美しい心」「旅人の喜び」 「精神的な美しさ」等々。
なんだか「たくらみ」という花言葉が際立っているが、昔のヨーロッパでは硬い蔓を使用して身体を傷つけて、憐れみを誘った乞食から名づけられたという。
花ではなく、蔓のことらしい。
この蔓、どこにでも絡みつくので、きちん支柱を立ててやらないと、ぐるぐる巻き状態になりかねない。
花の美しさとは、全くの別物
なのだ。
花びらと見られるものはガクで、真ん中の糸状の芯が花のようだ。
短くくるくると渦巻いて見えるが、細かくて描きにくかった。
我が家の鉄線は「白」が最初だったのだろうか。
白い画用紙に白い花で描いているので、見栄えがしないから、あまり飾ることのない絵でもある。
どうしても5月というと、菖蒲から連想した「アイリス」を飾りたいからだ。
今年は鉄線でまとめようと、久しぶりに取り出したみた。
庭の鉄線はまだ固い蕾なので、昨年の写真を見てみたら、6枚とされているガクがどうも多いようなのだ。
絵の鉄線は8枚で、ガクが重なり合っている。
「どうして?」と思ったら、他の写真に7枚のものが写っていて納得。
白の鉄線で、「7枚と8枚のものが咲いていた」と言うわけだ。
よく見てみると、ガクの中央には3本の細い筋が入っているのだが、絵にもしっかりと描き込まれている。
ユフィの絵の特徴である葉の筋も、濃い色で筋を残して塗ってから薄色で加えているが、白い画用紙に白い花を塗った後は、
銀の細い線でガクの周りと筋を描いた
ようだ。
かなり細い筆が必要だったろうが、たぶん先生が購入して来てくれた「極細筆」での製作だったのだろう。
花の周りにも、よく見てみるとうっすらと銀色が塗られていることが分かる。
額装は全て先生任せで、手持ちの額に合わせて先生がマットも選んでくれていたから、この絵のものが「薄いグレイの和紙に似た風合いのものだ」と気づくたのはついさっき。
遅すぎる!ごめんなさい
。
全体的に静かな印象の絵で、パンチが全くないし、近々と眼を寄せて見ないと良さのわからない絵でもある。
真ん中の細い花芯は、とても細かく描きこまれていて動きがあるのが分かるから、「見たまま描く」という先生の指導はゆるぎなかったのだろう。
そして、もう一枚の鉄線は、小品だ。
花自体はそれほど小さくはないのだが、横向きに描かれているので小さく感じるのか。
8枚のガクは薄いピンクで、真ん中の筋が濃い色合いになっているし、ガクが白花のものとは違って尖っている。
花芯は、白のものよりはっきりとしていて、多分描きやすかったろう。
白もピンクも、
蔓性の葉の動きが自由奔放で面白い
。
両方共に同じ時期に描いたらしく、左下に「由」と朱色で書き込まれている。
ピンクの鉄線が自宅にあったかどうかは定かではないが、このところ近所でもよく眼にする色ではある。
クレマチスという園芸種なのだろうか、花がとても大きいのが特徴のようだ。
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