初期の絵だから飾ることが少なくて可哀そう?
絵画教室の始めの頃は、花屋さんの店先にある花々が画材になっていた。
じっくり型のユフィには、1週間1回の教室で描ききれずに次週になってしまっても、同じ花が探しやすいからでもある。
大体は1週目は鉛筆描きのデッサンで終り、2週目で色をのせていくペースだったので、鉢植えなどだったら状態も良いから、花も葉も色変わりはしていない。
なにしろ10年以上も経つので、よく覚えてはいないのだが、しっかりとした色や形に仕上がっているから、多分鉢植えだったのだろう。
ただ不満を言えば、びっしりと重なった花びらの状態が、上手く表現できていないこと。
多少は濃淡をつけているようだが、もう少し濃い部分と薄い部分に差が欲しいところだ。
始めたばかりで先生の教えに素直だったから、「見た通りの表現」にこだわった結果だろうか。
その分葉っぱは、濃淡がはっきりしているのが良く分かる。
「ラナンキュラス」は西アジア原産で、十字軍がヨーロッパに持ち帰って園芸品種が増えたとか。
葉の形が蛙の足に似ることから、ラテン語のranaを語源にしているらしい。
日本名は「ハナキンポウゲ」で、「金鳳花」と書くので黄色い花のイメージが強い。
更に葉について、西洋の「蛙の足」に反して「馬の足型」と言うらしいのが面白いかも…。
原産地は日本で、花期は種類にもよるのか4~6月、花びらは6枚で一重咲きの小さな黄色い花だ。
「キンポウゲ」に『ハナ』と付くところが、花びらが多い華やかなイメージがあるし、八重から万重咲きにまでなるから「ハナキンポウゲ」は納得する。
花期は幅広いようで、切花では1月からの早春、地植えでは晩春の5月過ぎまで。
花色も黄だけでなく、白・黄・橙・赤・桃・紫系まで幅広くあるようだ。
1月~4月などの早春に、春の花の切花としてブーケなどにもよく使われるが、一般的な「花言葉」は『魅力的・美しい人格・名声や名誉・晴れやかな魅力・光輝の光を放つ・魅力に満ちている』等々。
色別の花言葉では、ピンクは『飾らない美しさ』とのこと。 |