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10月 秋の宝石・姫りんご 水引草は野草
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秋の実りに赤い姫りんご
この絵も、モデルはわが庭の鉢植えだったのだろうか?
記憶が定かでないのは、もしかしたらどこかの庭木の無断拝借かも知れない。
近年、あまり見かけないと思っていたら、下北沢への買い物で通るお宅の前庭で見つけた。
絵の姫りんごより、少し大きめで今は真っ赤に熟している。
味は酸味が勝るらしく、食用には適さないらしい。
主に、観賞用樹木や盆栽として植えられているのだとか。
盆栽はきっと可愛らしい姿が、しっかり本物のりんごの樹のように仕立てられているのだろう。
2017年の「世界盆栽大会」が埼玉に決まったとのこと。
きっといろいろな盆栽が並んで、見事なのだろう。
春に白い花を咲かせ、秋に実を結ぶバラ目バラ科リンゴ属の耐寒性落葉低木だそう。
低木にひっかかった。
大きく高く茂った姫リンゴの木を見たことがあるから。
種類によっては、高低があるのかも知れない。
高い木の実は、まるでさくらんぼみたいに小さくて、群がって生っているけれど…。
絵の姫りんごは、割と小ぶりでまだ赤く色づいていない。
しかし、枝の葉はもうすでに秋深い感じの色合いだ。
緑の色もくすんでいるし、茶色の斑点・枯れかけた感じもあるから、10月の早い時期ではないのだろう。
この絵の場合も、主役のりんごよりは枝や葉の色や形にこだわったのだと思う。
先生曰く、「主役を際立たせるには、葉や枝の脇がしっかり描き込めていなければ」ということ。
りんごの丸みも少し長めで、枝からの下がった感じが詩的なのは、文字通りの「自画自賛」。
細い筆でなでるように少しずつ色を乗せていったように思う。
一気に全部赤みの色を塗る方法は、ユフィはとらなかった。
後から色を変えて、細く線を入れる方法もあるが、ユアィの描き方は最初から本物に近づくこと。
後付の方法は採らなかったと思う。
大きいりんごもよく観察すると縦にしまが入っている。
「つがる」「あかぎ」「ふじ」などはしまのある種類だ。
これからは「りんごの季節」で、東に親族や知り合いの多い我が家は、りんごで溢れる日も近い。
名前もめでたい水引草
そう、お祝い事に用いられる水引と同じ名前の草。
この名前を聞いたとき、赤い花の草を見ていたから、白い花もあっての紅白で「水引草」なのかと思っていた。
でも、ネットなどの確認では、深紅の小さな花をつけた枝が、祝儀袋の水引に似ているための命名、とある。
大写しの花をよく見ると、4弁の花ビラが赤で、中は白のようだ。
だから紅白なのかもしれない。
花後の実もおなじように赤く、下から順に咲き上るから、細い枝全体が花のように見えていても、下方は実のようだ。
ユフィの絵では、『水引』の名にこだわってでもいたように、曲線を描いた2本の花枝と、葉が描かれている。
描いた当時は、気にしていなかったのだろうが、この枝を選んだ時点では「水引草」という名は調べてはいなかったので、偶然だと思う。
花と実は絵では、表現できていないように見えるが、よく見てみると先の1/5位と下のほうでは、赤い形が違っている。
写真だとよく分るのだが、絵では花の中の白っぽいものが分らない。
なにしろ、花の大きさは米粒の1/2しかないのだから、アップで見る花と描くときの花は別物だったのだろう。
タデ科の多年草で、ヒマラヤから中国の高山地帯に群生するらしい。
初夏から咲き始め、10月にも盛んに咲き続けるらしい。
ユフィは、自宅近くの狭い空き地で採取したのだが、今年はその場所の水引草はまだ花開いていない。
写真を撮るために近所を探して、大きな屋敷裏の崖の縁と、別のマンションの花壇で見つけた。
なんとなく野草化しているような気がする。
白、金、銀の水引草もあるらしいから、見てみたい。
紅白、金銀なら、正に名前通りのめでたい花になる訳だ。 |
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