やましたさんちの玉手箱
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2月から3月にかけて ふきのとうが芽吹く

鮮やかな緑のふきのとう
マンションの植え込みで見つけた小さなふきのとう

ネットでの解説を読むと、日本原産のキク科フキ属の多年草で、全国の山野に自生しているらしい。
フキの蕾部分を呼び、この花が咲いた後から葉が地下茎から伸びてくるとのこと。
春の季節を表現する山菜として、和の料理には欠かせない味とされているが、今朝の新聞漫画では、子供には苦くて好まれないことが描かれていた。

早春の味とされているが、自生する天然物は1月から4月初旬まで、南北に長い日本では地域によって違いが出るようだ。
スーパーなどでは、ハウス物が早くも12月頃から出ているし、硬い蕾のままの食べやすい状態で並んでいる。

選び方は、締まっていて硬く閉じた蕾ので、花芽が見え始めるくらいが美味しいらしい。
大きくなりすぎると苦味も強くなって美味しくないため、小ぶりのサイズがベストとのこと。
ハウス物にはその心配は要らないが、天然物の場合は難しいかも…。

さて、「絵のふきのとう」は、よく見ると茶色い根のようなものが付いている。
それに蕾はほどけていて、花がしっかりと現れているから、スーパーのハウス物ではないのだろう。
大分前の作品なので、この「ふきのとう」の出所がはっきりとはしないのだ。

どこかで見つけて『蕾は開きかけ』だけど、天然物であることは間違いが無かったので、描くことにしたのだろう。
少し以前までの世田谷区内には、まだふきのとうが生えていたのだから…。
絵は写真の関係で、実際の絵の緑とは少し違っている。
本来の絵はもっと浅い若緑で、真ん中に固まった小さな蕾の周囲だけが濃い緑に見えているようだ。

花を覆っていたガクはすっかり開いていて、ほんの少し先が薄茶を帯びている。
同じ茶色の根元部分は、赤みを感じさせる色合いに塗っている。
ガクの部分は細い筋が浮き出ていて、濃淡で雰囲気は出しているが、軟らかい薄い感じは上手く表現ができていないようだ。

もっと透け感があっても良い、と思うのだが、それは手元に原画があるので感じたこと。
写真では全く感じられず、はっきりした緑色のふきのとうになっていて、つまらないが仕方が無い。
我が家のリビングには、2月中旬まで「梅の絵」が掛っていたので、「ふきのとう」はその後の3月の間に飾るつもり。

3月前にはいつも「雛の色紙」を飾るのが恒例だが、なぜか色紙が見つからないのだ。
梅にしてもふきのとうにしても季節的には間違いではないし、小さな雛達は出したので、額はいつもと違ってもいいかな、という感じ。

スーパーでのふきのとうではなく、実際に芽吹いている「ふきのとう」を写真に撮りたかったから、目星を付けておいた場所を探してみた。
最初のところは建て替えで、庭が潰されていてアウト。
次がマンションの前の植え込みの中、人目を気にしつつ探したらあった!
開いたふきのとう

以前にフキが生えていたので、多分早い時期には「ふきのとう」も出ているはず、と考えたのだが、狙いは間違っていなかったようだ。
写真では、絵のように開いて蕾が見えているものと、ガクが締まったもの2本なのだが、山野とは違 って都会のマンションの植え込みのこと。
土の栄養が足りないのか、ガクの枚数も少なく蕾も柔らかく巻いた感じで、硬く締まった蕾ではないないのが少し淋しい。
雪の降った次の朝で、少し溶けかけた雪が写っている。
閉じたふきのとう

2本を大切にもらって帰り、夕飯の天麩羅に添えて、春の希少な苦味を味わった。
このふきのとうの栄養成分は、「カリウムを豊富に含むため、塩分排出に効果的で、高血圧に良い」らしいので、ジャックとユフィが高血圧という我が家には最適。
苦味の成分「アルカノイド」「ケンフェール」は、肝機能を強化し、新陳代謝を促進するらしい。

早春の山野草には「苦味成分」が多く含まれていて、冬の間眠っていた体を覚醒させる効果が認められているようだ。
香りの成分は「フキノリド」と呼ばれるもので、胃腸の働きをよくする健胃効果もあるとのこと、しっかりと食べて春の間に体の覚醒を計ることも大切なこと。
太古の昔から食べられてきたふきのとう、健康維持にはもっと食べないといけない食品かも知れないが、食べる人は少なくなっているのかも…。
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