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ユフィの記事
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早春3月の花 チューリップ

一重咲きは凛と 八重咲きはしなやかに

チューリップの和名「鬱金香」を出すのに、一回では出てこなかった。
「うっとうしい・鬱陶しい」と最初に出してから、「きん」と「か」と続けてやっと出たが、あまり和名では呼ばれない花だ。
しかもその命名が、花の香りが黄色のウコン・ターメリックに似ていているからだとか…。

チューリップの香りはかいだことは無いが、ホコリ臭いウコンによく似ているらしい。
最近は香りの良い品種も出回っているようで、気がつかなかったが…。
牧野植物図鑑には「ぼたんゆり」と載っているそうだが、ウッコンコウよりずっと花らしいし、ユリ科なので似合っている。

過去にはチューリップ相場の取引もあったように、非常に多様な品種があるらしい。
ユリ科チューリップ属で、有皮鱗形と呼ばれる球根ができる。
非常に多彩な色があるが、ブルー系統は無いようで、紫系統はあるようだ。

昔の海外の小説に〔黒いチューリップ〕というものがあり、チューリップ・バブル時代に無いカラーを作り出す話ではなかったかと思う。
赤・白・黄・オレンジ・緑・紫など、単色や複数の色が出たものなど、非常に数多くの色合いがある。
昔の童謡には「あか、しろ、きいろ」と歌われているから、この3色が代表的な色だったのだろう。

花弁も先端が丸いものや尖ったもの、フリル状があり、すぼまったまま開花するものや外側に反り返って咲くものもある。
早生・中生・晩生があって、時期が少しずつずれていくのだが、共に「一重咲き」と「八重咲き」がある。
晩生が一番種類が多く、「ユリ咲き」「フリンジ咲き」「ビリディフローラ・花弁中央に緑のライン」「バーロット・花弁縁に切れ込み」「レンブラント・斑入り」等々、書ききれない位の種類だ。

原産地は、トルコのアナトリア地方とされていて、トルコ国内の宮殿やモスクのタイルに描かれているらしい。
生産地は有名なオランダで、各国に輸出されている。
国花として、イラン・アフガニスタン・オランダ・トルコ・ハンガリーがあり、日本の県花しては栽培の多い新潟と富山がある。

今月の絵の話なのに、あまりに多くの記事があったものだから、話が大きく横道に反れてしまった。
絵のモデルは、花屋で購入したものかどうかも、さだかではない。
なにしろかなり以前の絵なので、細かい部分は覚えていないのだ。

一重咲きのチューリップは、赤とピンクの中間色で、少しぼかしが入っているようだ。
咲きかけの長い1輪はスッと上に伸びていて、伸びやかでしかも凛とした風情。
葉も細く小さめで、若いのが分る。

同じ種類の中背のチューリップは、少し開きかかった、女性で言ったら満開前の華やかな風情。
外観は花の下が白っぽく、中は濃く、グラデーションになっているのが、多分色を乗せていくときに注意した点だろう。
ピンと立った細い茎は、下書きの際に鉛筆書きで一気に引いていると思われる。

少しずつ線を引くと、綺麗な2本線にはなり難いのだから…。
ピンとした葉の生え方や、緑の色合いの濃淡が鮮やかなのは、チューリップが元気だった証拠。
生き生きとした表現はできていると思うが、記憶にあまり無いのは何故だろうか。

もしかしたら、庭の鉢植えのチューリップで、先生の指導を受けた教室製ではないのかも…。
根元が一つに見えるが、同じ球根からの花ではないと思う。
八重咲きのしなった一輪は、色合いも種類も明らかに違っているのだから。

ピンクと白が混じり、蕊まで見えていて、今にも散りそうな風情だが、こうゆう咲き方なので散りかけている訳ではないだろう。
輪郭の鉛筆の線が透けて見えているから、かなり薄色に塗ったのだ。
先生指導の場合は、この鉛筆線は何かで消す方法を教えてもらっている筈だから、やはり1人の自習作なのだろうか。

その証拠の一つは、とても生き生きとしているので、一気に描き上げたろうと思われること。
緑の葉の濃淡や彩色が、単調であまり面白くないこと
そして、あまり部屋には飾らなかったこと、の以上3点だ。
当時は「良し」としなかっただろう絵だが、「それなりにはいいんじゃない」が現在のユフィの感想。

3月には、花屋の店先には鉢植えや切り花として出回っているが、サーヤの友人が3月に結婚披露宴で「チューリップ」を望んだとき、「時期的に遅い」と言われた記憶があるから、業界では3月は遅いのだと思われる。
ちなみにサーヤは「チューリップ大好き」で、部屋の壁紙もチューリップだ。

今年は寒いから、地植えのチューリップは4、5月まで待たないと見られないだろう。
で、花屋で見つけたそんな晩生種の鉢植えと、切花、近所で満開の鉢植え・チューリップの写真を添えた。




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