マーラさんの記事
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モンゴルの旧正月のご馳走
メールを投稿してから早くも1年が過ぎ、もう2014年に入りました。
モンゴルの今年の旧正月は例年より早く、1月31日が元旦日でした。
クリスマスや新年会などの年末の忙しさに続き、早くも旧正月の準備に入りました。
旧正月のことをモンゴル語でツァガーン・サルと言うが、これは白い月という意味です。
(写真1:今年の旧正月に祖父の家で撮った写真です)
ほとんどの家庭なら必ず用意する定番ご馳走があります。
極簡単ですが、以下の通り紹介します。
○ウル・ボーブ:小麦粉にバターや砂糖を入れ、細長く成型して、油揚げのお菓子です。
(写真2:ウル・ボーブ)
○アーロール:乳製品ですが、ヨーグルトを沸騰させ、布袋に入れてぶら下げておくと、水分が出て、チーズが残るが、そのチーズをいろいろな形で乾燥させたものです。遊牧民の家はゲルの屋根のところに日干しさせておきます。
砂糖を加えた甘いアーロールもあるが、無糖の酸味のあるものもあります。
(写真3:アーロール)
○ウーツ:羊の尻尾付きの腰肉を丸ごと茹でます。尻尾も付いているので油肉がいっぱいです。年配の人が先に薄く切って、年下の人たちに配る、ルールがあります。うちの祖父のように、誰もが食べやすいということで、ウーツではなくて、味付けして、茹でた骨付きのお肉を置く場合もあります。
(写真4:ウーツ)
○ウォッカまたは馬乳酒:麦でできたウォッカは38度ぐらい、モンゴルの名産品でもあり、海外へも輸出されています。馬乳酒のアルコール度数は高くても1%~3%程度であり、酸味のある栄養万点の子供でも飲める飲料です。
(写真5:チンギスウォッカと大きな器に入っている馬乳酒)
○ベレース:干しぶどう入りのご飯に少々塩、バターと砂糖で味付けした、子供にもおかずとして人気です。
○スーテー・ツァイ:ミルク入りの紅茶だが、少々お塩とバター入れて飲みます。
○ボーズ:羊または牛の挽肉に玉ねぎのみじん切りを混ぜ、黒胡椒やお塩で味付けます。
好みによって、キムチや醤油、ケチャップなどで食べても良いです。
(写真6:ボーズ)
旧正月の休みは3日間です。この間に年配の家から順番で親戚や兄姉の家を訪問し、敬意を表します。我が家は元旦だけでに祖父、祖母、お兄さんの家など3つの家を回ります。夫は9人兄弟で、下から2番子ですので、翌日からも続けてたくさんの家を訪問します。
旧正月期間中、私は胃もたれに注意して、ボーズを少なく食べたり、夕食を抜かすかヨーグルトやベレースのみにして調整するよう心がけています。
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