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現在刻語事典

其の十 JKビジネス

 説明するまでもないかもしれないけれど、ョシ ウコウセイ(JK)の略ですね。JKたちの風俗への入り口になるバイトとして、危惧されていることです。過日、NHKの「クローズアップ現代」でも取り上げられ、その問題点、現状などが報告されました。

 この番組を観ていて思い出した言葉があったので、取り上げる事にしました。

 アメリカの人気作家である、ローレンス・ブロックの作品は、ジャックも大好きで、中でも「マット・スカダ」シリーズはずいぶん読んでいます。スカダーは私立探偵。恋人になるのが事件で知り合った、高級娼婦のエレイン・マーデル。
 ローレンス・ブロックの作品は「殺し屋ケラー」シリーズや、一睡もしない病気にかかってしまった「怪盗タナーは眠らない」などいくつかの人気シリーズがあります。どれも、簡潔な語り口、しゃれた会話がアメリカ判 池波正太郎ともいえる作風で、その作品群もハードボイルドな雰囲気に満ちた傑作そろいです。

 さて、本題。どの作品だったかは探し当てるのが大変なので、言葉で意訳して紹介。エレイン・マーデルがスカダーと付き合い始め、知識欲が増してきて、地元のハイスクールの通いはじめるのです。そしてある日スカダーにこう言います。“ハイスクールの生徒がある日突然、娼婦になったら問題だけど、娼婦がある日、ハイスクールに通い始めたら、ちょっといいことだと思わない”てなことを、言いました。けだし、名言として、このシーンを読んで以来、なにかにつけて思い出すのです。

 人が犬に噛み付くような、JKのニュースはまず生まれないだろうけれど。

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