ナクスが絶世の美女として登場
いやぁ大変だった。
10話と少ない中、駆け足でぶっ飛ばす勢い。
観ている側は、チンプヨンがナクスだと分かっているから、早く気付けともどかしい。
ネタバレで、不思議なことはすべてチンプヨン=チンソルランの仕業とされている…。
200年前のチン家の創始者で、超能力の持ち主。
彼女がすべてを操る影の人、ー部から何度も画面に現れた神女で、氷の石を降らせた本人だから納得なんだけど…。
麻のイ先生が陰で大活躍、ウクとナクスを結びつける為に動いていた…。
すべて見終わって分かること、そりゃそうだ、途中で分かったら面白くはなくなる。
で、夢中で観ていた人々期待のムドクは再登場はなし。
ソミン演じるムドクは現れず、予告どおりにコ・ユンジョン演じるナクスがプヨンとして登場。
そして、「氷の石を持ち帝王星を背負い復讐に燃える男」として蘇えったウクが格好良く登場する。
いよぉ、待ってました!だね。
何倍も格好良くなったし、男らしくなったし、もう不良坊っちゃんとは言えない。
ヘアスタイルも短くして、前髪を垂らす良い男の雰囲気、逞しい中に苦悩を秘めた謎の男の雰囲気。
いょお、待ってました!
笑わない、苦悩を秘めた大人の男。
冷たそうなのに、心の中に暖かいものを秘めた感じがあるのが伝わる演技。
また一歩大きくなったね、イ・ジェウック。
全ては200年前に遡る
還魂術には氷の石は不可欠。
その石を巡っての争奪戦が繰り広げられ、国は荒廃した200年前と同様のことが…。
昔の因縁を払うべく、チンソルランが最初から計画していたことらしい。
なにしろこんぐらかって分かりにくいから、最初にネタバレしてしまうとよく分かる。
なんで鎭妖院の離れの扉が開いたのか、隠していたのに二人は会ってしまったのか。
全てはソルランの計画通りに進む…。
氷の石を持つ為に「怪物を捉える怪物」と恐れられるウク。
そのウクに惹かれるプヨン、そうなると美女でないと話は進まない。
ウク役の為に、痩せる努力も筋肉をつける努力も、惜しまなかった言うイ・ジェウック。
プヨンを巡っての恋の鞘当て
その美女を巡って、1部と同じく世子と貴公子ユルが絡んでくる。
ユルが身体に入った「血虫」のため死に向き合い、力なくナクスを求める姿が哀れ…。
1部から徹底して還魂人を許せないユルは、ナクスと共に刺し違えて死ぬ覚悟。
ユフィが最初から嫌いだった掏摸のソイ、2部では重要な役で出ている。
ユルを慕い続けて身を滅ぼす、応えて助けようとするユル。
そして命を落としたソイを「明るく暖かな場所に葬るよう」頼む…。
ユルとソイの片思いは、木の鳥笛と青い傘に秘められている。
本筋のウクとナクスの物語に添えた、悲恋の話…。
そして世子が大事な要になった…。
最後までウクと敵対するのかと思ったら、途中で心変わりをする…。
プヨンの相手がウクと知った時か、チンムが世界破滅を図っていると知った時か、ウクと世の中の平和を望み手を組むことを決断する。
一時はプヨンを巡って敵対も考えられたが、それはウクが先王の落とし胤と知ってのこと。
帝王星を持つウクに比べ、「永遠の命」を望む王とチンムに嫌気がさした様子。
世子ファン喜んだろうな。
なにしろその理由が「プヨンが助けるよう頼んだ亀」にあるんだから、なんとも微笑ましい。
ウクがまた「大げさな理由でなく、亀のためというのが気に入った」んだと…。
恋敵をも納得させる展開は、流石に老練な作家の力。
そして二人は…
鎭妖院のホギャンは、還魂人として敬天大湖に身を投げたムドクを引き上げ、仮死状態のムドクを我娘と知っていて、麻衣のイ先生に助けを求める。
ナクスの魂が強いため、プヨンの姿では無く、ナクスの姿で復活させた…。
身体の中の「氷の石」を取り出してもらう為、最高の信女とされるプヨンが必要なウク。
婚姻の形で生活を始め、「天の石」を狙って集まる悪霊の為に眠れないウクをかばい、暖かく慰めるプヨン。
いつしか心を通わせ、青と赤の陰陽玉に引き寄せられる二人。
何回も引き合うが、プヨンの心の動揺で離れたりくっついたり、仲々話は進まない。
10話と短い中、起承転結の結は早く、チンムが自らも還魂して一気に結末に。
ウクが一貫してムドク=ナクスを求め続けるのが救い。
還魂人成敗を全て終えたはずが、プヨン自身から「まだ還魂人は残っている」との指示に、「口実をもらったから行く」と万長会立ち去るウク。
時々激昂するのが格好良いウク…。
何やかや、様々な成り行きの中、タニャン谷で仲良く過ごす二人。
最後の戦いは、もうすぐ…。
火の鳥と北斗七星の戦い
1部の最終話の中で、氷の石を抱いたウクとそれを守る北斗七星が現れた。
その七人は誰なのか…。
火の鳥が邪悪な人々に横取りされるも、パクジン・ホギョン・ドジュの死をかけた戦いで、世界を破滅に追い込むことは阻止する。
しかし、ソルランは「火の鳥が世界を滅ぼす」との恐ろしい予言を。
そのために、プヨンは火の鳥を目覚めさせる役目を担い、ウクは一人火の鳥を滅ぼす為に敬天大湖で待つことに。
この時、遠く夜空に浮かぶ帝王星を囲む北斗七星が現れる。
プヨンに従ったのが北斗七星の五人、七星には一人足りない…。
ウクを守る七人は「ユル・ダンク・チョヨン・世子・サンホ」とプヨン・ソルランは一人で二人。
ポートレートでは「ジン・ドジュ・ユル・プヨン・ダンク・チョヨン・世子」だったけど…。
サンホは松林のジンの片腕・精進閣での指導者、最後の最後に七星に加わった。
氷の石を持つウクを恐れ、そのため寂れた精進閣をユルが継ぎ、新たに有力家系ではない一般の師弟を募る、という展開に。
CGがすごく綺麗だし、格好良いし、ウクがまさに千両役者…。
イ先生の仲人で、二人が花畑で結婚する際、名前を四つ持つ花嫁は「プヨン・ナクス・ムドク・チョヨン」の中から、両親が付けてくれたチョヨンを選ぶ。
副題の「光と陰」は、ウクが光でチョヨンが陰の意味だそう、陰を持つ光は壊れることはないという意味だって…。
そして、火の鳥強奪の騒ぎで鎭妖院の妖物たちが逃げ出し、世の中を騒がすのを治める為に、ウクとヨン夫妻は世界を回っている、というオチで終わる。
そして、ムドクとの約束だったクニャン谷の大木に二人で登るシーンも…。
第三部はどうなる?
クニャン谷の花畑の中、ユウチューブの撮影風景のビデオで、どうしても涙が止まらないイジェイクの姿が…。
一年半に及ぶウクの演技に、想いが深まったのか…。
「第三部」があるとしても、完全燃焼したから「もう出来ない」との言葉が…。
きちんと結実したこの作品、イ・ジェウック無しには考えられないし、残念だがお別れだね。
この「還魂」で一躍人気が出たから、また新しい作品で会うのを楽しみに…。 |