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時代劇がなくなってしまう？
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時代劇は儲からない・赤字覚悟の製作
昨年の12月の東京新聞の日曜版で「時代劇」についての特集があったので、取っておいた。
様々な理由でお金がかかる時代劇は、どうしても敬遠されて、格安でできる人気お笑いタレントの番組が多くなっているようだ。
まず、時代劇には時代考証が欠かせないし、衣装に鬘・小道具、その時代に合わせたセットや大道具造り、そして、時代劇用の特別なスタッフが必要になってくる。
製作本数が激減しているということは、これらのスタッフの仕事がなくなるということで、熟練のスタッフ達が若い人への「技術の継承が出来ない」ということになってしまう。
そのような事情から、赤字覚悟での製作が続いているらしい。
好評で各局で放映の韓国時代劇は、サーヤ曰く「時代考証がでたらめで、ウソが多い」らしいが、売れるから作るという流れは、昔の映画の時代劇も同じだった。
今は昔の映画専門のテレビ番組もあり、ＢＳやらＣＳやら、テレビの選択肢も増えているのだから、地上波のテレビ局が頑張らないと、テレビから新作の時代劇はなくなってしまう恐れもある。
しかし、見ごたえのある時代劇は、たまに特別番組として放映される『鬼平犯科帳』くらいで、東山などのジャニーズ系出演の『必殺仕事人』などは、ふざけた内容で見てはいられない。
ファンは健在と伝えられていて、大河ドラマのＮＨＫが頑張っているが、昨年の「平清盛」は散々だった。
時代考証が素晴らしい、と評論家などからは絶賛されたのに、視聴率が芳しくなかったようだ。
確かに暗い印象はあった。
私も初めは、ジャックの「暗い」という言葉に耳をふさいで見ていたが、ジャックが「評判が悪い」とか「少しも話しが明るくならない」とうるさいので、途中で断念。
一昨年の「江」に続いて惨敗状態になってしまった。
前の「篤姫」は確かに面白かったし、時代劇には疎いサーヤも見ていたほどだったから。
同じ脚本家でも、こんなに違うものになるのか？
「信長の姪3人の生き方」というだけでドラマチックなのに、史実がないということは、やはり難しいのだろう。
その点、「清盛」は史実に出来るだけ近づけたのだろうと思う。
そして前作の軽さと正反対の重さで撃沈。
主演の上野樹里と松山ケンイチは、私が若い頃から注目していたので「ＮＨＫ」が潰したと半分は怨んでいる。
それでも「視聴率が最低だったことを、誇りに思う」という彼には、気持ちが良かったけれど…。
今年の「八重の桜」はスタートから評判上々。
「ハンサム」と言われた女性の生き方に、女性たちの期待は高まっていると思うが、視聴率はなかなか伸びない様子だ。
主演の綾瀬はるかも「仁」に続いて好評のようだが、肝心の『ハンサムウーマン』と呼ばれた京都時代にたどり着くまでの話が長い。
ＮＨＫらしく史実に忠実に幕末時代を描いているので、八重の面白い生き方までにはまだまだ時が掛かりそう。
概して歴史は女性に嫌われる傾向があり、しかも戊辰戦争に至る長い話は、戦国時代などと違って男性には面白くても女性向きではない。
大河ドラマ嫌いのジャックが、毎週続けて見ているということがその証拠だ。
もう大分前の話になるが、正月特別番組の「鬼平犯科帳」と一昨年大ヒットした「仁」の再放送と、1月にはすごく堪能させもらった。
シリーズものとしての存続が「鍵」とのこと。納得です。
大変でしょうが、テレビ局の皆様、よろしくお願いします。
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