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ユフィの記事
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初期の漫画は貸し本屋から

ユフィの漫画歴は、かなり古い。
50年以上も前の読書事情は、まずは「貸本屋」から始まる。
漫画雑誌も単行本も、全てが借りて読んでいた。
お小遣いも多くないし、本1冊購入と言う贅沢はできなかったこともあるし、数多く読むためには「貸本屋」はとても重宝なものだった。

手当たり次第に読んでいたので、漫画はもちろんのこと、小説も読んだ。
山本周五郎や山手樹一郎の時代物に嵌ったのもこの時期。
江戸川乱歩や横溝正史などの、推理小説も沢山読んだ。
まだテレビが全盛になる前のこと、読書が面白かったのだと思う。

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チョコレートをかじりながら、読書に没頭した時期は、もしかしたらユフィの原点だったかも知れない。
今どきの子どもは、ゲーム機が年々発達していて、読書の習慣は無いのだろう。
なにしろ本が紙ではなく、パソコンやスマホで読める時代なのだから…。

まだ小学生の低学年時代に、山本周五郎や山手樹一郎ものは難しかったと思う。
漢字も昔のものが多く、文庫本ではなくハードな単行本だったと記憶している。読めない字は前後の状況で判断し、なんとか繋げて読んでいたのだろう。
この読書法で、人生の機微という難しい内容が充分に読めていたかどうかは疑問だが、今思うにこの経験が「後のユフィを作ったのかも知れない」と思う。

まだ推理小説は、事件内容の面白さで読み進めるので、読みやすかったかもしれない。
あのおどろおどろしい内容に、子どもだったユフィは何を感じていたのだろう。
もしかしたら、サーヤの幼少時代の「怖い漫画好き」は、ユフィの遺伝かな? 実際怖い漫画が大好きな幼児だったのだから…

漫画に戻ると、手塚治虫の初期から中期のものは、全て「貸本屋」からだったと思う。

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その時代に本は所有していなかったし、残ってもいない。
ジャックとユフィが勤めていたファション誌が、新居に運んだ私の本の全てだったのだから、本を所有するということは、ユフィにとっては無かったのだろう。

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今のサーヤの漫画や本の状態とは、まったく異なっている。
それだけ、本や漫画本が安価に入手できる時代になった、ということ。
貸本屋の衰退と本屋の出店は半比例していたように思うし、現在では本屋の衰退と機器での読書がやはり同じことになっている。

近年、ついにわが町には本屋が消えてしまった。
サーヤはネット注文で本を購入するので、ユフィはとても忙しい。
我が家くらい宅配の多い家も無いのでは、と思っている。
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