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サーヤの記事
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01 晴れ女の自信喪失 土砂降りの秋田市内観光
02 晴れ女復活 二ツ井の大自然を貸切
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秋田ぶらり一人旅

01 晴れ女の自信喪失 土砂降りの秋田市内観光

一人旅したい

…と、若いころから何度か口にしたものの、両親の反対にあって断念するかユフィ母同行にするか、だった。
まぁ理由は「あぶないし、心配だから」だろうね。
でもここ数年間は京都の伏見稲荷へ一人でいくことが続いていたし(日帰りでだが)、そろそろ解禁してくれてもいいじゃないか?と両親を説得してようやく許可が下りた。

いくつか候補地はある。北海道、青森、秋田、四国、九州。(なんでそんな遠方ばっかりなんだ、初めての一人旅なのだからまずは近場でチャレンジするべきだろう、というツッコミはごもっとも、長年禁止された反動としか言えない)

で、秋田の白神山地観光に決定。
取材旅行で慣れているジャック父にプランをお願いしてみた。
「オレは旅行代理店じゃないぞ」
うん、でもサーヤは旅行代理店がたてるプランはあまり好きじゃないのよ、今までの経験上、総合的に満足率が低かったので。逆にジャック父がプランをたててきた家族旅行は満足度が高かった。ジャック父の腕前を信頼してのことなのです、お願いします。

そしてジャック父がたててくれた二泊三日のプランが下記の通り。

一日目 秋田市(千秋公園で秋田犬ふれあい、ねぶり流し館など)
二日目 二ツ井にて白神山地世界遺産センター周辺
三日目 角館


実は、この計画を持ちかけたのが三週間前。ホテルの予約をとるのが二週間前という余裕のない計画だったので、ジャック父がオススメしてくれたホテル・旅館は満室で予約取れず。
二日目のホテルだけサーヤが探してみたところ、角館で一つだけ空室があるようだったので急遽予約を取り、プランを一部変更する。(二日目の二ツ井宿泊を角館宿泊に変更)

さらに、旅行日程は梅雨まっただ中の6月下旬。
なんでこの時期に…仕方ないんだよ、サーヤの会社は悠々連休(土日挟んで4日以上の休暇)を取得する義務があり、4月の時点で申告しておく必要があって、それを6月にしてしまったんだよ。旅行ではなく自宅でのんびりするつもりで。

てなわけで、両親の心配をよそに初チャレンジしてみた、秋田ぶらり一人旅

新幹線と飛行機のルートがあるが、この機会だから一人で飛行機に乗ることを試してみたい、と行きは飛行機ルートにしてみた。(チャレンジばっかりだな、自分)

最寄りの豊洲駅には羽田空港行きのリムジンバスがある。しかも片道20分程度。便利なので飛行機で行きたいと思った理由の一つ。

引用/NAVITIMEのニュース
飛行機出発の35分前に到着する時刻にしようと思ったが、ジャック父から「飛行機には1時間の余裕をもって行くべき」というアドバイスにより、1時間半前に空港に到着するバスにした。(リムジンバスは1時間に1本程度)

このリムジンバスは予約ではない。路線バスのように乗り込み時に運賃を支払うだけ。木曜の朝8時ごろでは座席占有率は40%程度だった。混んでいる時はどうするのだと思ったが、たぶんその場合の控えを用意してるのだろう。(その理由は秋田空港到着時の記事で後述する)

さて豊洲駅を出発して高速道路に入り、約20分で国内第二ターミナル(ANA航空機利用)に到着。ほんとに早い、電車やモノレールよりずーっと早い。豊洲駅って便利だ!まぁ運賃は720円で高めだけど。

羽田空港、利用したのはこの20年間で2回くらい(どちらも北海道旅行)であまり記憶にない。成田空港の方が利用率が高かったので。
改めて見てみると新しくてオシャレな空港だなぁ。

飛行機の出発まで1時間半の余裕があるので、朝食はここでとるつもりだった。
そこで目を付けたのが「エッグセレント・バイツ」というエッグタルトの店。地下一階にある。


このエッグタルトが美味しそうだったし、サーヤは朝食は小食タイプなので軽く食べられるものにしたかったのだ。
ほんのり甘くてサクサクしてて美味しかった。店内は広めで座席に余裕があるので、今度から羽田空港で朝食をとる時はこの店にしようと思った。
ちなみにタルトを数個まとめて購入してお土産にすることもできるとか。


さて、まだまだ時間があるので屋上に行って滑空路を見物する。


これ、案外楽しい。飛行機周りを作業員が動き回って働いている様子を見るのはなかなかないし、飛行機が着陸・離陸するのを眺めるだけで時間が潰せる。


屋上にあった羽田空港マップ。これを見て初めて羽田空港の構成図がわかった。

さて時間も近づいたので飛行機に搭乗する。木曜の朝で、6月のシーズンオフだから空いているかと思ったらほぼ満席。なんかサラリーマンとか仕事関係の人が多い感じ。
搭乗すると、恒例の機内安全ビデオが流れるのだが、なんと歌舞伎風になっていた。すごく面白くて見入ってしまった。ぜひ閲覧してみて。

2018.12.01~ANA機内安全ビデオ



飛行機では、東京から秋田への所有時間は1時間。けっこう短いと思っていたが、動き出してから離陸するまでに15分くらいかかっているので、飛んでいる時間は45分くらいだね、すごい早いわ。ちなみに新幹線だと4時間かかる。

秋田空港に到着、秋田空港から秋田市まではリムジンバスで40分。ここはチケットを購入する必要があり、サラリーマンの団体でチケット売り場が混んでいる。バスに乗り込めるのかと、ちょっと焦る。
チケットを購入してバスに乗り込むが、かなり混んでいる。まだたくさんの人が待機しているのだが入りきれそうもない…どうするんだろう…と思っていたら、外にいたスタッフが「出発して」と運転手に呼びかけて、出発時間より10分早く出発した。
あれっ?予定より早いけど…と振り返ってみたら、もう一つのパスが入り込もうとしており、なるほど混雑している場合は控えがあるのか。ここで、豊洲駅も同じパターンになるかと察したわけである。

秋田駅に到着、12時前なので昼食にする。
駅に隣接しているビル内の「秋田比内地鶏や」の店で地鶏の親子丼を注文。

秋田観光したなら、比内地鶏は絶対に食っておかないと!と狙っていた店である。
思っていたより歯ごたえのある固めの鶏肉で、卵はとろとろしておいしい。
ボリュームはそれほどでもなかったので、ペロリと完食して秋田市観光に繰り出す。

…やっぱり雨が来たか…
天気予報では全国的に大雨で、予定していた二泊三日とも雨の予報だった。到着して間もなく雨が降り出し、徐々に勢いは強くなってきている。
まずは宿泊する秋田キャッスルホテルに行き、荷物を預かってもらう。

千秋公園の秋田犬ふれあい広場イベントに向かうのだが、雨はどんどん激しくなっている。中止になってるかもしれないが、行くだけ行ってみる。

あっ!ババヘラアイスの露店やってる!
雨だし、不定期に色んな場所で露店やっていると聞いていたので、当たるかどうかは運試しみたいな感じだったのだ。
これは当たりだ、ラッキー。早速注文。

ババヘラアイスとは秋田市の名物アイスで、おばさんがヘラを上手く使ってお花のように飾り付けるので、ババヘラというネーミングがついたようだ。実際、おばさんが露店やっていて、ごらんのとおり可愛らしい花に飾り付けてくれた。
イチゴとバナナ味だそうだ。ソフトかと思ったら、シャーベット風でシャリシャリしてさっぱりして美味しい!あっと言う間に食べ終えてしまい、もう一本いきたいくらいだった。オススメです。ちなみに調べたところ、青白(ソーダとレモン、またはミルク味)のババヘラアイスもあるらしい。

さて、秋田犬見られるかな…イベントやってるかな…やっていた!
が、土砂降りもあって休憩時間が増えており、10分ほど待ってからやっとご対面。
お客様は自分含めて三組程度だったが、雨のせいか「本日は触れずに閲覧および撮影だけにしてください」とのことなので、撮影だけさせていただく。
赤毛のもっふもふ~なワンコでした。




せっかく千秋公園まで着たし、久保田城御隅櫓まで登って行く。雨はどんどん激しくなり、折り畳み傘の内側にも漏れてくる…自分は晴れ女なのだが、観光でここまでひどいのは初めて…晴れ女という自負に心が折れてくる。
城の最上階から撮影。秋田市が一通り眺められて絶景。実際は土砂降りでよく見えずどんよりとしているが、写真だと案外よく見えるね。(iPhone6のカメラ)


あきた港のセリオンタワーに行く予定だったが、この雨では行く余裕がない。バスを拾うのも苦労するし。行くのも時間かかるし、止む無く挫折。
もう一つの観光スポット、秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)に向かう。千秋公園を出て10分かからないが、雨で視界が悪く場所が判りづらくてちょっと迷う。
ようやく見つけて入館。

この土砂降りで自分以外に観光客は居ないかと思ったが、就活の一環なのかリクルートシーツ集団が集まっていて、ちょうど秋田竿燈祭りのミニ体験イベントをやっていた。
うーん、ババヘラアイスといい秋田犬といい、雨に見舞われているもののタイミングには恵まれているみたい。

小さな竿燈を使って、観光客や就活学生が掌に載せてバランスを取ったりする体験イベント。(写真はスタッフの方々)
実際の秋田竿燈祭りでは大きな竿燈を額、手、肩、腰に乗せてバランスをとって見せるようで、これはなかなか難しく盛り上がる祭りだと判る。
下の写真が、その祭りの様子の模型。


そこに飾られていた提灯を見てみると、地区ごとにデザインが決まっているようで、地区だけでなく各大学のものもあって面白い。



さて、次は赤れんが館行くか…と向うも、バケツをひっくり返したかのような豪雨に、折りたたみ傘が役に立たなくなってきて、もうこれ以上の観光はしたくない…ここまでで充分、もうホテルに戻る。

秋田キャッスルホテル。シングルを予約したかったが、ツインしか空いておらず、他のホテルも満室だったので仕方がない。
…と、ツインに入ってみたら、予想以上に広い部屋に「一人で一泊…もったいない…」と萎縮してしまう。



ちょっと一息ついたところで、赤れんが館もセリオンタワーも諦めたから…時間があれば行こうと考えていた「天然温泉スーパー銭湯・華のゆ」に行くことにする。
ホテルから徒歩10分だがバスで向かう。でも道に迷って5分歩くことになる…。場所はわかるけど入口が判りにくいんだよぅ。


引用/ルートイングランティア秋田・天然温泉
雨で体が冷えていたこともあり、千秋公園を回って足が疲れていたので余った時間をたっぷり温かく過ごして満足。
スーパー銭湯ではあるが、施設的には新しくキレイである。様々な湯があって楽しめる。天然温泉だけあって、紫外線アレルギーで荒れていた顔が翌日にはだいぶ落ち着いてきた。
秋田市に着て、時間に余裕があればぜひ利用すると良い。ホテル(ルートイングランティア秋田)も併用しているので、このホテルに泊まるのが確実かもね。難点は秋田駅から徒歩20分かかることだが。
帰りはホテル受付にお願いしてタクシーを呼んでもらい、秋田キャッスルホテルまで戻る。

あとは夕食…だが、この土砂降りの中、もう外には出かけたくない。
というわけで、ホテル内のレストランで豪華夕食とした。

秋田牛ビーフシチュー
さすが高級ホテル、お肉がトロトロと柔らかく煮込んでいて、クロワッサンもパリパリしてて美味しゅうございました…高かったが…。

さて、明日は秋田駅を8時半に出発する奥羽本線・つがる号に乗って白神山地のある二ツ井駅に向かわねばならない。
朝食はバイキングで7時開店。開店と同時に食事して、7時45分にはホテルを出るようにしないと。早々に就寝する。

この時、天気予報では翌日も大雨の予報で、ジャック父経由で二ツ井観光タクシーから「貸切タクシーの予約を承っておりますが、大雨で白神山地方面の道路が通行止めになってるようです。二ツ井駅周辺の観光になりますが…」と連絡があった。

し、仕方ない…(涙) そもそも梅雨の季節に旅行に行くのがタイミング悪いんだし。歩き回るのではなく、貸切タクシーに乗りっぱなしの予定だから苦労はしないだろう。
二ツ井駅周辺にも見所はあるだろう(何があるのか判らないが)タクシーの運転手にお任せするとしよう…。


そうションボリして床についた。
ところが翌日に予想もつかないことが起こる。

つづく
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