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終了間際のネコライオン写真展

ネコがライオンに負けていない?

まずは、11月16日夜に見た「ドゥブロブニク」編から。
アドリア海にある世界遺産の街・ドゥブロブニクの街中での出会い。
真っ白なオス猫・ドリーは、岩合さん曰く「大きなネコ」なのにすごく優雅で美しい。

道行く人と親しげに挨拶をし、レストランの裏口でミディアムの牛肉をもらい、『おいしそうだね』と岩合さんに声を掛けられ…。
「チキンとTボーンステーキが好き、他のものは食べない」とレストランの人。
グルメなのか?

真っ白でしなやかな体、ピンと立った耳の裏と足裏はピンク色、つりあがった目の色は金。
道行く人がみんな「ビリー」と声を掛けていく。
岩合さん、5日間もビリーを撮影し、街中を付いて歩き、最後にはカメラを気にしなくなるまで…。

飼い猫なのだそうだ、街中を歩くのが大好きな…
そうだろうな、まったく野良猫らしくなかったし、なにしろいつも真っ白でおっとりしていたし…。
あまりに綺麗なので、会いに行きたくなったほどだった。

土曜日、夜の9時からの「世界ネコ歩き」を観るために、夕食の片付けも早めに済ませて、テレビの前に陣取る。
様々な国のいろいろな猫が、次々と現れるだけで、とっても幸せ。
デレッとした顔で見ているのだろうな、ニヤニヤ笑いかな、優しい微笑と言ってほしいのだけれど…。

そうだ、10月下旬に終わった写真展「ネコライオン」の話をするはずだったっけ。
場所は「恵比寿」の東京都写真美術館。
「恵比寿ガーデンプレイス」の中だが、このガーデンプレイスに行ったのは初めて。

おいおい、東京の世田谷在住で「渋谷っ子」のはずだろ?
はい、そうなんだけど、新しもの好きではないから、当然「スカイツリー」にも行っては居ない。
東京タワーも、何年も経ってから、上京した母の親戚を案内しながらのお相伴で行ったくらい。

この「恵比寿ガーデンプレイス」は、駅から直行のながーい歩く歩道を通って、徒歩7分。
近いのか遠いのか、分らない距離だった。
そこで思い出したのが、上海の新空港のながーい通路。
片側はただの部屋の壁とドア、片側は広い空港が広がるだけの何にもない殺風景な通路。

日本の空港には長い通路のときは、鉢植えやら写真の額やら、「ウェルカム」の何かしらはあるのに、全くそんな配慮は皆無だったから、着陸直後の期待感はすぼまったままだった。
恵比寿の場合には、「日本だよなぁ」の感じで、鉢植えが適当に並んでいたけれど…。

10月半ばなのに、晴天で日差しは暑いくらい。
美術館で、渋谷の「ねこ展」の半券があれば割引、と言ってくれたが、サーヤの食事割引で譲ってしまったのでない。
カードとかデパートの会員権とか、割引は多いらしいのだが、ユフィは何も持っていないので割引無しで入場。
階段上の案内ポスター

会期終了近いため、混んでいるみたい。
地下会場なので、看板も出ていたが、降りた正面のパネルの迫力には負ける。
すごい大きさで、人の背丈より大きな写真が、片やネコ、片やライオンの合成で迫ってくる。
大きなパネル

大体がネコとライオンでは、大きさが10倍くらい違うのではないだろうか? あれ、もっとかな?
それを同じ大きさで張り合わせているから、ネコの目がものすごく大きくて、なんか不思議な印象なのだ。
岩合さんも「ネコもライオンに負けていない」と話しているが、別に合成写真のことではないと思う。

ネコとライオンの横顔を比べたら、同じ「ネコ科」とはいえ、バランスが全く違っているのだから。
口の長さと大きさは、ライオンは圧倒的な迫力で大きい。
野生の証拠だし、狩をする姿の写真はすさまじいものがある。

同じ後姿でも、ネコは丸く優しいが、ライオンの姿は筋肉がたくましい。
ネコの顔は丸く、鼻先が短いので、怒った顔でもこわーい感じは少ないのだが、ライオンは言うまでも無く怖い。
あくびだって、迫力が違うし…。

マンホールの上で寝転ぶネコと、草原でベターと寝転ぶライオン。
子供をくわえて運ぶネコとライオン。
子供と引っ付いて眠るネコとライオン。
喧嘩するネコとライオン。
爪とぎするネコとライオン。
大勢でこっちを見ている写真。
狩をするライオンとエサを引っ張るネコ。
etc…。

よくも、同じような構図のものをそろえたな、が感想。
意図していたのかどうかは分らないが、時々ビックリするほど似ていることがあった。
ネコ科の動物には、「遊び心」があるので、尻尾で遊ぶところも撮ってもいる。
我が家のマサムネ君は、自分の尻尾にものすごく興味を持っているが、遊び相手がむいないのだから仕方ないか…。

作品数は180点、岩合さん厳選の枚数らしく見ごたえは充分。
ただ、混んでいたので、見たい写真の前でゆっくりしていられないから、大満足とは行かなかった。
混んでいる会場内

岩合さんの「ネコライオン」展・アーティストトーク(サイト)の中で、野生動物を見に行く人が増えて混んでいると語っている。
写真展で混んでいる位、実際に見に行くより簡単で安くて手軽に行けるのだから、大満足でも良いのかも知れない。

岩合さん、「ネコはライオンに負けていないと感じるのは、僕がネコが好きだからなのかな」と言っている。
身近な存在のネコに、愛情が深いのは人として当たり前かも知れない。

それと、ライオンは広角レンズで遠くからシャッターを押すのに、ネコにはかなり近づいてのシャッターになることもあるかも…。
しかし、鋭い疑いの目で見るライオンを、よくここまでネコと同様に写している、と驚くと共に感心はした。
彼の写真の中では、ネコとライオンが一番多いとのこと。

やはりテレビでの「世界ネコ歩き」を、家庭でゆっくり鑑賞がユフィには向いているかも…。
新作がどんどん放映されるらしいし、とっても楽しみだ。
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