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お祝いに 東京會舘で食事 

サーヤが2023年の暮、突然言い出した「来年は結婚してから55年じゃない」と。
数えていないから分からない、そうかも…。
結婚50年は、豊洲にある東京會舘の分室で祝ってくれた…。

55周年は本店2階?で祝ってくれるらしい。
去年夏のボーナスで奢ってくれたのは、1階のカジュアルな方。
名物のローストビーフを頼んだサーヤとユフィは、食べ切れないで大変だったっけ。

今回は2階のドレスコードのある店でのお誘い。
もちろん喜んでお受けする。
着るものは心配なし、自分では買えない高級品をいつも頂いている身だから…。

男性は上着着用、女性は少しお洒落な服で、らしい。
当然ジャックは緑のベロアの上着だろうな…。
サーヤの服装は心配もしていなかったのに…。

皆さん、暇もお金もお持ちの方々が多いらしい。
予約が取れず、なんと正月過ぎて2周目の土曜日、やっと取れたとのこと。
まぁ、正月の祝でもなし、ゆっくりで結構です、私たちは…。

いやぁ、大変な天気!?

当日の予報は、雨と霙らしい。
しかも出かける夕方、すごく気温が低く荒れ模様。
タクシーは拾うのは無理と判断し、心配のない前日に予約した。

用意万端整え、ユフィはしっかり前日にスカートの確認もし、白のチュールレースのブラウスに茶系のロングスカートのスーツを着た。
ジャックはもちろんグリーンのジャケットで開襟シャツの装い。

決まったね、これで良し…、と思ったらサーヤが決まらない…。
義姉の孫娘・百合乃にお洒落な服は全てお下がりしちゃった…、だそうな…。
仕方なくサーヤの服を点検、白い襟元カットレース付きのブラウスを見つけるも「う~ん」と煮えきらない態度。

着たことがない、いただきものだから…。
スラックスを合わせ、大きめのラピスラズリのペンダントを付けて「まぁ良いか」。
いい年をして、お洒落に疎い娘…、これもユフィのいじり過ぎの罪!?。

まだ早いのにジャックが急かすから、ベージュグレイのダウンコートを慌てて着て、アムくんへの挨拶もそこそこに、部屋を飛び出す。
雪か霙か、吹き付ける風も冷たく、1階のエントランスでタクシーを待つ間とても寒かった。
とんでもない日の東京會舘行き、思い出にはしっかり残りそう…。

タクシーが着いたのは約束のちょうど6時、雪はますます降り続き風も強くなる。
そんな中、なんとか乗り込んで日比谷へひた走るも、路地から路地で信号待ちばかり。
予約時間に間に合うのか、すごく心配した。

なんとか着いて、ホットはしたが、ユフィの髪留めがコートの襟で外れて崩れたまま…。
脇道から入って、そのままエスカレーターで2階へ直行、入り口には迎えの人。
化粧室に行く間もなく、席に案内されたから、髪は崩れたまま…、白髪頭の老女が恥ずかしいったらない。

席に着いて素知らぬ顔で髪を束ね、櫛を差したがその後はそのまま…。
若い女性なら恥ずかしいだろうが、この年80歳にもなると平気なんだ…。
で、そのまま食事に入る…。

コースは一番安い… が 充分だった

毎年ご馳走になっている代官山のフレンチ、ル・プティ・ブドンは量が多いし、本店のレストラン・パッションもそこそこ量が多い。
我が家の家族は皆年取ってきたのか、食べ切れなくなっている。

東京會舘のコースはともかく上品だから、量も少なめだし、高級品ばかりなので…。
アミューズから始まって「鴨ファグラのテリーヌ」「苺のデクリネゾン ピスタチオのオイル」



「千葉県 勝浦より届く一本釣りの金目鯛 クラリフィエしたブイヤベース仕立て」


「蝦夷鹿背骨のロースト 森林風」


ミニャルディーズ コーヒー



ちょっとしたアクシデント

ことの始まりはジャックの一言。
「今日の食事は娘のお祝い、結婚55年なるので…。50年の祝も娘の会社にある東京会館の特別室で祝ってもらった…。云々…」

そしたらしばらく後、その特別な東京會舘に居たという◯さんが挨拶に来られた。
驚いたり喜んでり…。
しかも帰りには1階のタクシー乗り場まで送ってくださり、お土産付きの大サービス。


一流店は流石に個人も一流ということ!?
なんだか恐縮したり感謝したり…。
行きの雪霙の凄い天候も、帰りのタクシーは荒れた天候も何処吹く風の穏やかさ。

とっても良い気分で帰り着きました。
もちろん次の日曜日は「お土産」のクッキーとコーヒーでくつろぎました。
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