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お寿司を堪能したら 純喫茶でコーヒー「カフェ・パスピエ」

美登利寿司本店の混雑から ゆったり落ち着く喫茶へ

今回の美登利寿司の予約は、「空いたら予約」と言う聞きなれないものだった。
サイトを確認するが、沢山のサービスの中には見当たらない。
聞き直したら「席が空き次第、ご案内します」とのこと、なにはともあれ夜7時に予約する。

そして7時に行くと、丁度雨が降って来たこともあって、店前の軒下は凄い混雑。
人を掻き分けて店内に入り、会計のためにごった返している中、なんとか「予約」と言ってスタッフを呼び確認してもらい、すぐに1階の奥のテーブルに案内されホッとした。

テーブル担当の若い女性がきびきびと対応してくれて、いつもより早くアルコール・料理が出たから、1時間ほどで食事は終了。
空席になったら案内は、他にも数組予約の人達が居て、食べるだけならそう時間は掛らないから、普通の予約では2時間という制限があるから、この方が落ち着くかも…。

お盆の時期は、いつも大混雑するのだそうで、初めての経験で驚いただけのこと。
本店では、毎年恒例の風景なのだそうな。
ちなみにとても混むのは「本店と渋谷店」とのことで、引越し予定で近い銀座店はそうでもないとの情報をお会計の時に仕入れた。

もう何回目の美登利だから、写真は無しでよいとサーヤが言うので、今回は伝票のみ。
ただし、良く読むと面白いかも…
ユフィとしてはデザートの「かき氷」に心が残ったのだが、コーヒー大好きのサーヤは「ゆっくりのんびり静かにケーキとコーヒー」に気持ちがむかっている様子。
美登利寿司の伝票

美登利に来た際には、必ずと言うほど寄る喫茶店で、駅前のコンビニの2階。
「カフェ・パスピエ」の店内は、クラッシックの流れる落ち着いた雰囲気で、昔の『純喫茶』を思い出したが、個人経営で炭火焙煎のコーヒーと産地直送の紅茶が有名らしい。
階段と看板

8時を回っていたから、階段下で看板を仕舞おうとしていたおじさんに、「コーヒーなら、紅茶はお終いだけど…」と言われて上がる。
お客はユフィ達だけで、とっても静かだ。
ドア

席のすぐ脇の棚に『アルヌーボー風のランプ』が目を惹く。
「トンボ柄はガレに多いよね、本物かな」とサーヤ。
「本物だったら、こんな店内のあぶっなっかしい場所に置くかな」とジャック。
「ガレのトンボは、もっと細く繊細だけど…」とユフィ。
トンボ柄のランプ

帰りがけに「ガレですか」と聞くと、「ティファニーです。写しですけど…」だって。
ネットで検索、ティファニー創業者の息子の作品で、ガラス製作芸術で有名らしい。
ガレ同様にアールヌーボーの自然賛歌を謳っていて、明るい色彩が特徴なのだとか。

さて、コーヒーに話しを戻すが、奥の壁いっぱいにカップソーサーが飾られていて、注文すると飲み物の銘柄や客の雰囲気に合わせて、一つずつ選んでくれる。
今までにも何回か通ったが、同じカップにはお目にかかっていないから、コレクションとしてはコーヒーと紅茶を合わせて、相当な数になるのだろう。
奥にはカップがずらり

ケーキは自家製のチョコレートとレアチーズだが、チョコは完売でチーズになった。
サーヤとユフィはお店のブレンド+ミルク、ジャックはメニューに書いてあった苦味が強い「マンデリン」という珍しい銘柄に+砂糖。
一杯ずつ丁寧に煎れてくれるから、香りが良く待つのも楽しみ

サーヤには「ロイヤルアルバート」のブルーにドットと花のカップソーサーとケーキ皿がお揃いで、ユフィには「エインズレイ」の華やかな花柄のものし。
レアチーズケーキは、チーズ味が濃くなくてアッサリとした風味で美味しい。
水色ドットカップ裏のマーク

ケーキ皿

そしてジャックには、とても珍しいブラックのカップソーサーが運ばれてきた。
苦味の強い味に合わせたのだろうが、女性用の愛らしい楽しい器とは違ってインパクトが大きい。
器だけでこんなに楽しめるなんて、なんだか値段以上に得した感じ。
黒いカップソーサー

もちろんスプーンとフォークもれぞれ違っていて、とても楽しい。
「引っ越したら新居にはこんな陶器が欲しい」とサーヤが言うのだが、ウッカリ者のユフィは洗うことを考えると、ちょっと怖い気がする
1客が、数千円も数万円もするものもあるのだから…。

ジャックの黒いカップの中には、とても素敵な花柄が描かれていて、コーヒーを味わい更に花柄に癒される「にくい」仕組みになっている。
ウェッジウッドのようだが、初めて目にするカップで、これも充分に楽しめた。
黒カップの中の花柄ウェッジウッドのマーク

おじさん、少し歳を重ねて腰も曲がったようだけど、こんな味のある喫茶店はなかなか無いから、「少しでも長く頑張ってもらいたい」と、個人的にも応援したい気分になった。
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