下北沢駅井の頭線ホームが見える中華・王華

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下北沢駅井の頭線ホームが見える中華・王華

初めての店はランチから－２下北沢の駅近くに、中華の店が３月に開店したと聞いた。ちょっと高級店らしい。早速ネットリサーチする。早いですねー。もうグルメアップされている。ランチが1.000円。種類はいろいろある様子。チャーハンが美味しかったらしい。四川料理らしいので、辛いもの大好きジャックにはよさそう。サーヤも「下北沢には美味しい中華料理の店がない」と不満だったので良いかも。昔は何軒かあったのだが、なにしろ若者の街になってしまったので、今では老舗の新雪園ともう一軒あるだけ。後は大衆的なラーメン屋や「王将」などの店ばかりだ。雪園は本格的な中国人経営の店で、もう長い間通っているが、なんとなく我が家好みの味ではない。もう一軒は、ちょっと行き難い場所で、価格は雪園より高め。この見せも何回か行っているが、今ひとつパンチが不足。常々感じていたのだが、なぜ「豆苗炒め」は値段が高いのだろう。豆苗は近年スーパーでも安く売っていて、家庭の味になりつつあるのに、中華料理屋で注文すると1.000円近くする場合もある。ただの青菜炒めになのに、とても不思議。直輸入の野菜でもないだろうに…。そして、ジャックはこの青菜炒めが好きで頼みたがる。主婦のユフィとしては、家では食べられない複雑な料理法や味のものを食べたい。そのため『高いから却下』されることになる。今度の店に青菜炒めがあるかどうかはわからないが、何はともあれまずはランチで味の確認を…。とことこと歩いて出かける。昼過ぎの１時近く。大きな看板・赤地に黒で「大華の文字。井の頭線のホームのまん前なのでわかり易い。３月開店で、店前に白い胡蝶蘭がまだ沢山並んでいて、新開店の雰囲気はある。写真は２度めのときのもの　胡蝶蘭はまだある表の黒板に「本日のランチ　芝海老の野菜炒め　1.500円」とあり、ちょっと躊躇する。「1.000円のランチもございます」とスタッフに促されて、安心して入店。つくづく主婦だなぁ、と苦笑い。予定額より高いのはいやなので…。店内は、白い天井と壁に黒を基調とした椅子・テーブルで、とても近代的な感じ。スタッフも白いシャツと黒い長エプロンで統一されている。ほぼ満席の客層もなかなか良さそう。静かで大人の雰囲気だ。ランチメニューを眺めて思案。四川料理の味を試したいなら「マーボー豆腐」「タンタン麺」などの辛い料理を頼むべきだろうが、気分が辛い味ではない。あえて「小柱と野菜の塩炒め」のあっさり系にする。スープ、ご飯、和え物、デザート付のセットメニューで、税金込みの1.000円。まずはスープが筍と卵のスープ、前菜風の盛り付けの和え物はザーサイ・人参の甘酢・胡瓜と大根とハムの和え物。ここまでは味は上品でなかなか美味しい。ご飯で？、白米にしては色も硬さも疑問のご飯だ。まず硬い、玄米にしては色は薄いがそんな感触。メインの「塩炒め」が現代的な器で登場。小柱が多く、アスパラとパプリカの赤と黄、セロリの野菜の彩りが鮮やか。見た目はとても美味しそうで食欲をそそる。が、味が薄い。スープ、和え物の味を裏切るくらいにさっぱりし過ぎだ。器が白で統一されていて、箸は黒。高級店のイメージはかなり漂っているのに、この味わいは…。最後にジャスミン茶とデザートの杏仁豆腐が出た。この味もまあまあ。温かいお茶は嬉しい。ただし、香りも高いが苦味もひどい。淹れすぎなのだ。総合点は10点満点で7点かな。ユフィは味にはうるさい。美味しいものは美味しいし、そうでないものは評価したくない。お会計の際、「ご飯はかなり噛み応えがあったけれど、特別なご飯？」と聞いてみた。「あっ、硬かったですか。普通の白米ですが」との返事。おいおい、ちゃんと確認をしてないのか？チャーハンには適した硬さかもしれないが、年寄りには硬すぎる～。後で確認しておく、と言っていたけど、次には来ない客だったらどうするの。味付けは間違いということもあるから、もう一回ランチに来るけど、期待感は半々。帰りに隣の宝石屋を覗いて、「大華でランチした帰りだ」と言ったら、「私達もランチしていました。美味しいですよね」と言っていた。じゃあ、美味しいんだ、きっと。もう一回、四川料理の味を確認しに行こう。期待しているから、よろしく！ということで、６月半ばの１２時前にランチに行った。今度は『四川料理なのだから』と、前回と同じ失敗はしないように「タンタン麺」をチョイス。隣の席の若い男性が、「タンタン麺」をご飯と一緒に食べている。ご飯は別に頼むのかも知れない。ユフィの分には付いていなかったから…。汁跳ねを気遣ってか、ナプキンが付いてきた。真っ白でなんだか汚れそうで怖い。つくづく、主婦だねえ。　その味わいは、ウーン、余り辛味は強くない。味わいは深いというのだろうか、インスタントにはない複雑な味ではある。ご飯を一緒に食べていたことに納得のサラサラの汁で、挽肉がレンゲでも掬いにくいのだ。麺は細く、硬めのゆで加減。量も少なく感じたから、益々ご飯に納得。でも、今さらご飯は頼み辛い。本当は、前回のご飯の硬さを確認できればよかったのだが…。そして、杏仁豆腐のデザート。フルーツトマトの赤い実が、とても綺麗で美味しい。ジャスミンティーも苦味はほどほどで、まあいいかな。前菜やデザートの味は合格なのに、主菜が今ひとつなのが惜しいけれど、これでは家族と一緒の会食は考えてしまう。一品ずつの料理の値段が、結構高いのだから…。

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