静かな立地の代官山を予約して大満足
叙々苑といえば、最高級焼肉の店として有名で、全国に数多くの店舗がある。
最初に「行きたい」と言ったのはジャックだ。
サーヤが就職して最初の夏のボーナスから、年2回は「高級な食事」をご馳走してもらっている。
最初の頃は、母も健在で一緒だったから、それこそ「生きていて良かった、こんな幸せはない」的な感激の言葉を聞いたっけ。
母と一緒に外出しての食事が難しくなってからは、3人だけで出掛けていた。
近年は、年2回のボーナス月は、『代官山のフレンチレストラン』と『笹塚のイタリアン』が定着している。
ただし、イタリアンは大衆的な店なので、近年子連れを優先させているのがジャックには気に入らない。
それと、正月料理に飽きた頃の松の内には、タクシーで行けるこのイタリアンが定番になりつつあり、飽きてきたことも原因のひとつか?
「夏はやっぱり焼肉」ということなのか、フレンチレストランへ行く途中にある叙々苑に行きたかったみたい。
ネット予約を入れ、メニューなどもコピーして楽しみにしていた。
静かな一角に佇む代官山店
初めての店だし少し不安だが、、焼肉は本場のおばさんが経営している渋谷駅前の店が行きつけで、メニューなどは大体わかっているつもり。
でも、なにしろ高級焼肉なので、一品ずつが高価だし、色々と考えた結果、3つあるコースの内の2つを注文する。
3人だからコース3つ、「雪月花の各会席」を頼むことも考えたのだが、「きっと食べきれない」と思ったから、月花の2コースに単品で足りないもの、食べたいものを頼むことにした。
そして、これが正解だったのだ。
ネットなどのコース紹介では、「花コース オードブル・漬物盛り合わせ・チャブチェ・サラダ・塩焼き物盛り合わせ・たれ焼き物盛り合わせ・お食事もの・デザート、コーヒー以上全てで8.000円」となっている。
「月コース」はこれにユッケが付くのだが、単品で2.200円が、コースでは2.000円。
少し安くなっているのだ。
そして、さすがは叙々苑、3人なのにコース2つで、タレなどは3人分用意された。
結果は、漬物盛り合わせは一鉢で、サラダとチャブチェ、生ホタテの前菜は2つずつ、出てきた。
たれも3種類 |
サラダはシンプル |
漬物盛り合わせ |
チャブチェ |
ホタテの前菜 |
そして焼き物の皿が、コースで違っていたのだ。
塩焼きものは「タン塩3枚と車えび1」と「タン塩3枚とオマールテール1」となっている。
タンと車えび
タンとオマールテール
更にたれ焼き物も「上カルビとカルビ・ホルモン・野菜」「上カルビとカルビ・赤み・ホルモン・野菜」の盛り合わせで、3人で充分。
たれ焼もの盛り合わせ
軟らかいし、塩にはレモンが、たれは3種類もあるから味には飽きない。
サーヤとジャックは「ホタテの前菜」を敬遠したから、ユフィが2つとも食べたので、やはり二人が食べない「あわびの前菜」を頼んでしまったユフィは、前菜を3つとも食べることに…
あわびの前菜 軟らかい とても小さい
肉ではなく、オマールとホタテ、あわびの魚介類で、お腹がいっぱいになってしまった。
好きなものをたっぷり味わえて、幸せではあったけれど…。
お食事ものも違っていて、「あわび粥」と「冷麺」だったので、冷麺は細めんのそば粉入りにする。
小さな蓋ものの器入りの粥は、濃厚な味でとても美味しく、サーヤが大満足の味だった。
そば粉入りの冷麺はさっぱり味で、噛み切れないのは他の冷麺と同じ。
見た目も可愛い器のあわび粥 |
そば粉入り冷麺 串刺しはメロン |
ジャックは、焼肉屋での締めはいつも「ユッケジャン」とご飯なので、小を注文。
真っ赤なユッケジャン |
ご飯を入れても辛かったらしい |
全体的に味は上品で、肉や魚介類は申し分の無い味わいだった。
大満足の家族3人、テーブル席で独立しているので気にならないが、他の席には子供が居るらしい。
目には入らないが声は少し聞こえていて、まあ、なんとかジャックも我慢した様子。
禁煙席を予約しているから、子連れはしかたがないのかも…。
仕切りで個室風のテーブル
アルコールも、ジャックには馴染みの無い「ビダン」というもの、「ジンロ」と同じようなグリーンの瓶なのだが、味も上品だったみたい。
最初の1杯はスタッフのお姉さんが作ってくれたのだが、とても上品に薄めだったとか…。
ハーフサイズで水と氷がセットに
デザートは「アイスクリーム」と両コース同じなので、「抹茶味」と「バニラ味」にする。
しっかりとコーティングされたハート型の小さなアイスクリーム。
抹茶味はしっかりと苦味が濃く、バニラに添えられたチョコレートが美味しかったらしい。
抹茶とバニラのアイスクリーム |
杏仁プリン |
最後の甘味が小さくて物足りなかったので、「杏仁プリン」を追加する。
これもまた本場ものの杏仁の香りが良く、添えられたフルーツにも変っていて楽しかった。
雰囲気も、もてなしも、料理の味も、全て満点に近いので、「来年からは夏のボーナスは叙々苑で決まり」と言うことで、サーヤにお願いをした。
来年は、「雪月花の会席」の内、「雪と花」にしようと早々に決定。
満腹状態で、雨予報の中降らなかったから、しっかり傘を持ったまま、店の前からタクシーで帰宅した。 |