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夏はイタリア料理で 「キャンティクアトロ・シェルクラブ」
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「キャンティクアトロ・シェルクラブ」は大人の雰囲気
別に予約していなくても大丈夫のようだが、待つのが大嫌いなジャックはなんでも予約を入れたがる。
ま、予約しておけば、間違いなく席の確保は出来るのだから、落ち着いて飲めし食べられる。
早い時間帯だと、ジャックの大嫌いな子供がいるので、最近は7時半くらいからの予約にしている。
この店を紹介してくれた知人は、この店の雰囲気が好きで「レストランウェディング」をしたらしい。
最寄り駅は京王線「笹塚」。幡ヶ谷の高速道路脇、公園の一角に一軒家の雰囲気で建っていて、静かで暗い店内が大人の感じ。
我が家からは、タクシーだと直線道路で5分も掛からない。
電車で行くとなると、明大前乗換えで大回りになるので、この店に行くときは専らタクシーで往復する。ワンメーターで着く。
2人で予約すると、1階の隠れ部屋みたいなテーブルが静かでゆっくり出来るらしいのだが、我が家はいつも3人なので2階席だ。
1階席はなんとなく静かで、食事をというより、アルコールを楽しめるような感じがする。
ドアのすぐ横に「バーカウンター」もあって、すごく落ち着いた雰囲気、男性のスタッフが多いのも特徴だ。
この夜は子供の姿がなかったので、良かったと思ったら、ジャックは目ざとく中2階に子供の姿を見ていた。
まあ、小学生高学年くらいらしく、幼児のはしゃぐ声は響いていないからホッとする。
いつもの男性スタッフではなく、女性が2人接客していて、声が小さいから聞き取りにくい。
満席で、とてもうるさいせいもあって説明の声が通らないのだ。
まずは飲み物から、ジャックはもう最初からグラスで「赤ワイン」を注文。
ユフィは「グラスのシャンパン」、サーヤは「ブラッドオレンジで割ったスパークリングワイン」を注文。店のオリジナルカクテルらしいのだが、飲みやすくて美味しかったらしい。
この「キャンティ」のおススメは「特製ドレッシングのサラダ」なのだが、ジャックもサーヤも頼もうとはしない。
2人ともに生野菜が苦手。ユフィ1人では多分食べきれなくて、他のメニューが食べられないだろうから、いつも諦めている。
口コミでもこのドレッシングの評判はとても良いのに…。
ワインボトルのような大きな容器でドレッシングが運ばれてきていて、それを横目でチラチラと観察。
次来たときには「頼もう」と内心思ってはいるのだが…。
まずは前菜と言うと一つ覚えのように頼む「チーズ」と「生ハム」の盛り合わせ。四角いガラスの器に、何種類かのチーズとフルーツ・オリーブがのってくる。そしてイタリアン定番のグリッシーニが、まるでデザインのように置かれている。
他にもパンが供されるのだが、チーズなどの前菜には、このグリッシーニのカリッとした食感でよく合う。
チーズはその時々で盛り合わせが変わるようで、ジャックとサーヤは黒胡椒をまぶしたチーズが気に入ったみたい。
前菜で食前酒はなくなったので、追加でサーヤは「ブラッドオレンジジュース」を頼んだ。
「グラスか、ピッチャーか」と聞かれ、サーヤはキョトンとし、私達は「どんだけ大きいのが来るんだ」とビックリ。
何のことはない、小さなグラス2杯用のピッチャーできたので、ジャックと笑ってしまった。
ユフィは少し残っていたシャンパンに入れてみて、サーヤの味わった感じを再現。ウン飲みやすい。
よほど気に入ったのか、サーヤは2回目もピッチャー入りジュースをお代わりした。
ユフィは「飲みやすい白ワイン」を注文。酸っぱいのは好みではないので…。
続いて「チーズのフライ」と「金華豚のソテー」を注文。
このキャンティでは、注文の品が出てきたらすかさず次の注文をしておかないと、結構出てくるまでに時間がかかるのが難点。
と言うことで、「海賊ピザ」を注文する。
ところがこのピザが、すぐに出てきてビックリ。
ピザ用の職人さんが居るみたいだ。ピザ釜で焼いた本格的な焼き上がりだったから。
ビザに付いてきた大きなピッチャーの液体、なんだか分からずにかけて大失敗。
この店、ものすごく暗くてピッチャーの中に沈んでいるものが判別しにくい。
どうやら唐辛子のようなのだ。自家製のタバスコのようなもの、にしては量が凄いけれど…。
オリーブオイルに唐辛子など香辛料を加えたものらしい。
「辛い辛い」と言っていたら、ジャックがお姉さんを呼んで注意していた。
客に説明するのが常識ということらしい。常連客ばかりではないのだから、と。
だんだん周りの客が帰り始め、静かになってきたので、奥の席の黒板を写しにサーヤが立つ。
この黒板と階段横の黒板、手持ちで持ってくる小さな黒板に「本日のおススメ料理」が記されているのだ。
ピザ職人さんが居るように、この店にはケーキのパティシィエも居る。
本格的なケーキが食べられるので、いつもサーヤとユフィは満腹にならないように注意している。
その日のケーキは、席まで見本をトレイに乗せて見せに来てくれるのだが、迷ったので3つ注文した。
出てきたケーキの大きいこと、サーヤと2人でビックリしたり、喜んだり。
見本は小さく切ってあった様子で、一皿に盛り付けられたケーキが、とっても美味しそうで、実際に凄く美味しかった。
「飴細工を飾ったチーズケーキ」「ベリーソースを敷いたチョコレートケーキ」「ティラミス」の3品。
コーヒーと戴きながら、すっかり大満足の二人。
無理矢理ジャックにも食べさせて、完食!
ちなみにジャックは、最初から終わりまでグラスの赤ワイン一本やりで3杯。
本当にワインは赤が好きらしい。肉でも何でも赤1本。
味わいより飲めれば良いのよね、きっと。 |
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