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ソケイ(腸ヘルニア)=脱腸 始末記 その1
ソケイ(腸ヘルニア)=脱腸 始末記 その2
ソケイ(腸ヘルニア)=脱腸 始末記 その3
ソケイ(腸ヘルニア)=脱腸 始末記 その4

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ソケイ(腸ヘルニア)=脱腸 始末記 その2

立派なソケイヘルニアです
 という言い方はしませんでしたが、視診し、“触りますよ”と触診して、ヘルニアの専門医の女医さんは即座にのたまわりました。
 ようやく初診を迎えてクリニックへ。千代田区二番町という麹町のビル群の中にあります。こんなところに病院があるのかな、と思いながら訪ねあてました。7階建てのビル。こうした病院へは来た事がなかったので、現在のクリニックというのはこうしたものなのか、と見回してしまいます。小さなホテルのカウンターのようでもあります。ジャックの仕事場の病院の雑多な患者、話し声、子供の声、呼び出しのアナウンスなどに見慣れていると、落ち着くというより、少々落ち着きません。

 初診の手続きの書類を書き終えて提出すると、5分ほどでファイルを渡され、指定のフロアに行くよう言われました。エレベーターホールも広くはありませんが、二機の前で待っている人もありません。ひっそりしています。“それにしても待たされないな”と思いながらエレベーターへ。予約制といっても時間通りにいくことのない、こうした機関、持参した本を読む時間もありませんでした。
 フロアに降りて、指定の受付へ。ホールを回ったら受付らしいところまで15メートルほどの廊下。カーペットの敷かれていて、これもホテルのよう。長い廊下は、具合の悪い患者は途中で倒れちゃうんじゃないかと、心配になります。

 ファイルを渡して、指定の診療室の前で待つように言われます。トイレを挟んで診察室が三つ、待つ人、この時三人。ここでも本を広げることなく呼ばれました。N医師・女医さん(ホームページでお顔を拝見した方)と後方に看護士。今までの経過を聞かれて、上記のような経緯を説明、そして巻頭見出しのような宣言となりました。
 私は、初めから手術するつもりで訪れたのですが、ソケイヘルニアは手術でしか治療できない旨を説明されます。“どうなさいますか” “諾”ということで、CTスキャンを撮るよう言われて画像診断室へ。よく映像で見られるカマボコ型のドームのあるところです。いつも見るのは頭から入っていくのですが、私の場合は足から。ズボンを少し下げて、お腹の辺りまで入ります。
 私のヘルニアは横になっていると埋没した状態なので、横になったままでは膨らみが分からないのでは、と素人心配でしたが、すぐに解消。撮影者の若い男性は“声をかけたら下腹に、うっと、力を入れてください”と。練習なしで本番、下腹に力入れて、放屁しないか、なんて心配するまもなく、声かかります。今までにオナラが出ちゃって失敗した人がいないか、いつもの編集ジャックだったら聞いているところですが、さすがに遠慮。なにかがグルーンと回る気配があって終わり。元の診察室へ。

 先生のパソコン画面にはもう映像が映されていて、上から、横からの映像で説明してくれます。
CTスキャンの画像 赤と青の線で解説
 プリントアウトしてくれたのがこの写真。赤い線の部分が、いわば組織が破れているところ。青い線で囲んだところが、飛び出している腸、ということになります。実際の写真プリントでは幅4センチ、長さ5.5センチほどあります。
 要は、この破れている赤い部分に特殊なメッシュシートをかぶせ、縫い付けて、腸の飛び出しを防ぐわけです。
 今日はここまで。手術のための検査が必要になるので再診の予約を取るよう言われました。再診はすぐにでも受け付けられるのですが、私は例によって休みの関係で五日後になりました。
この日のお会計 三割負担で 5.430円

【サーヤの余計な一言】
この写真をスキャンして赤線と青線でわかりやすく描き込んで、と頼まれた時にふと気になったところ。飛び出している腸の所に黒い塊がいくつかあります。「この黒いのって何かな、腸の中にあるものだから…ウンチ?」と言ったら、ジャック父が日本酒を吹き出しました。ちなみに夕食中でした。ジャック父に似て下品な娘でゴメンね。



精密検査
 前回詳しく書きませんでしたが、私が手術をすることになったのは『四谷メディカルキューブきずの小さな手術センター』です。人間ドック、女性専用のクリニック、そして名前の通りに内視鏡手術に特化した手術を行う病院です。これ以上は私が説明するまでもないので省略。
 さて、検査です。まずは身長・体重。身長は測るたびに縮んでいくのが分かるのが寂しい。40代までは公証171センチだったんだけど、今回は169.。続いて胸部レントゲン採血、いつも行っている近くの医院で、年一回採血して、検査してもらっているのですが、今日はいつもの容器の倍くらいはあるものが6本、いつもは3本。“ずいぶん取るんだなあ”と思わず独り言。時間もかかりそうかと思いましたが、あっというま。人間の血液の流れはずいぶん速いのか、と実感。
 肺活量。案外ですが、この年まで肺活量の調査なんてしたことがありませんでした。鼻をつままれて、チューブをくわえさせられて“はい、大きくいき吸って、はい思い切りはいて”はきました。ところが“もっともっと、最後まではいて” んなこと言ったってもう全部でちゃったよ。(後で先生からちよっと少なかったみたいで、うまくいきませんでしたかって言われましたけど)。そして心電図、心臓エコー(横になって心臓の周りをパソコンのマウスみたいなものでゴロゴロ、15分ばかり。)

 診察室に戻ると特殊な血液検査を除いては全ての結果が出ていました。肝臓、コレステロールなど中年症候群の値は全て正常。若干、貧血ありでしたがこれもいつもの通り、と説明して今日は終わり。手術の前に今日の採血の詳しい結果と、麻酔医を交えた説明有り、ということで年明けに三度目の検診に行くことになりました。
この日のお会計 三割負担で 8.910円
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