ユフィの記事
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ツーピース式で着付け簡単浴衣
浴衣を上下に切ってしまった
ユフィは洋裁も和裁も出来るので、あまり怖いものがない。
子供の頃、日本舞踊を習っていた為、着物の着付けは身に着いていて、手早く1人で着ることが出来るし、また人の着付けも得意。
サーヤが成人してからは、「また趣味として日本舞踊に戻ろうか」とも考えたのだが、日本舞踊はともかくお金の掛かる趣味なので諦めた。
しかし、都合良く「新舞踊」のお誘いがあり、しかも区の会館の和室などで有志が集ってのお稽古。
お金が掛からないし、振り付けなどの楽しみもあるため、7~8年くらいお世話になった。
その際の稽古着が浴衣と半幅帯。
日本舞踊でも稽古着は浴衣が多いのだが、綿素材で汗を吸いやすく洗濯が簡単という理由だろう。
半幅帯は、一本で帯締めなどの小物が要らず、締めやすく動きやすいという特徴がある。
歌舞伎役者の稽古着も浴衣が多い。
彼らの浴衣は奇抜な柄や、歌舞伎特有の屋号を現した柄など、粋なものが多いのが特徴だが。
そんな訳で、浴衣は何枚も持っていた。
その中で、ともかく手早く着付けることが可能な、上下に分かれた浴衣を自分なりに作って着ていた。
腰紐も要らない、コーリンベルトという
クリップ付のゴムベルト
が便利で、アッという間に着付けが済み、しかも着崩れはない。
サーヤの求めで「簡単浴衣の着付け」をアップすることに…。
この上下分れた着物は、「二部式着物」として販売もされているようで、和食の店のスタッフが利用している様子。
ユフィは、自分で仕立てた浴衣を切って作ったので、その作り方から…。
身長がどのくらいか、で浴衣の丈が変わってくるが、既製品は大体160cmくらいが多いようだ。
家族の誰かの浴衣を利用したい場合でも、下部分の長さは「ウエストか腰部分で締めるか」で自由に調節は出来るので、上着の長さは長めにとりたい。
帯を締める部分のおはしょりが、ある程度欲しいからだ。
切った下部分に紐を付けるため、幅10cmくらいで300cmくらいの生地を用意する。
上部分の始末に必要な長さ・120センチも同じ生地を用意するが、出来れば浴衣の地色に合わせると目立たずに仕上がる。
市販の幅広テープがあれば4mくらい購入し、上部分を始末した残りを下部分に使うと良い。
裁断部分をくるむように、縫い代1cmでミシンをかけて紐部分まで続けて縫う。エプロンの紐付けと同じ。
上部分のおはしょり分に膨らみが欲しい場合は、4、5センチ折りあげてから始末するが、見本のように始末することで長めの上着にできる。
上着の胴部分に子供用浴衣のように、紐を2本縫い付けてしまえば、もっと簡単に着ることもできる。
着付け方法
(モデル:サーヤ)
① 浴衣下を長さによって、ウエストから腰骨の上部分に巻くようにし、後縫いを真ん中に来るように合わせ、右前から巻き始める。
少し上に引き上げるようにすることで、下前が上がって歩きやすい。
② 左前を重ねてから、紐を後から前に回してひと結びしてひねる。
③ 紐の先を巻きとめた腰の部分に挟み込む。(紐結びが邪魔にならないように)
④ 浴衣上をはおる。肌着は涼しい綿素材のもの、下着はすべりの良いキュロットスタイルのもので。
⑤ 右の下前部分・衿先にコーリンベルトのクリップを挟んで止める。
⑥ ベルトを身八つ口から引き出して後に回し、左前のの衿先をクリップで止める。
⑦ おくみ部分の縫い目は上下合わせて、後部分の余った見ごろを、脇に寄せてすっきり整える。
⑧ 帯結び前の出来上がり。
⑨ 帯を60~70cm位の部分で斜めに折って前部分に当て、2巻きする。
⑩ 回し終わりを斜めに折ってから、短い方が上に出るように1回結ぶ。
⑪ 長い方を半分位に折って真ん中をたたんでつまみ、上から短い方を下ろして結ぶ。
⑫ 結び目を帯の下に入れ込むようにしてから、形を整える。蝶結びにしても可愛い。
⑬ 右手で結び目を、左手で帯の左下をしっかりと掴まえて、一気に後へ回す。
⑭ 前身ごろを整え、出来上がり。
汗びっしょりの完成の姿。
帯を蝶結びと2種類見せたかったが、サーヤが暑くてダウン。
着る人の胴周りと、帯の長さも関係するので、1回何かで試してから結ぶことをお勧めする。
帯板はサーヤが拒否したので使用していない。
この半幅帯は、毛100%なので結びやすかったが、子供用の三尺系のリボンのようなものもあるので、帯板を使用すれば華やかな蝶結びも出来るはず。
あれ、帯板もセットになっているのかな?
市販で出来上がった結び帯を購入すれば、より簡単だ。
ただし、ぺったんこではあまりに悲しいので、この着付け法のように、前でふっくらと形良く整えてから付けて欲しい。
さあ、今年は簡単な着崩れ無しの浴衣で、街を闊歩しよう。
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