TOP > クローゼット > ファッション |
|
洒落者 指南 クールビズ
|
|
ユフィが、“あなた、クールビズのこと書けば”と言うので“おれのことだから、悪口になるよ”と言ったら“いつものことだから、いいんじゃない”と言うので、書きます。
『クールビズ』ってのは、2005年に始まったもので、始まったということは、こしらえたものですね。当時、環境相だった小池百合子嬢が音頭とって始めました。
蒸し暑い日本で、機能的で、且つ、自分も、相手にも不快を与えないようにという発想でした。こんなことやるのは、まあ日本ぐらいだろうし、こんなことでもしなければ、日本の男にはしゃれっ気もなくなっちまう、というわけだ。衣料、小売店の活性化になれば、なおよろし、です。
で、今年あたりかなり定着の様子なのです。ユフィが書けば、と渡してくれたのが、産経新聞 6月1日 朝刊「クールビス 着こなしの基本」という切抜き。ファッション・コーディネーターの石津祥介さんがアドバイスしていますが、これは最後のまとめに。
石津祥介氏の父上は、「VAN ジャケット」の生みの親である、石津健介氏。氏がリードした『アイビー リーグ ファッション』は若者にファッションとは何かを始めて教えてくれた、男のおしゃれの原点とも言えるものでした。黒 赤 黒のVAN の袋持っているだけで、洒落者って見られたほど。
それはともかく、ジャックが、若い男共に贈る、真夏の『愚痴』です。
まず、髪の毛。ジャックどこで書いたか忘れてしまったが、彼の国、フランスの男の原点は、髪がきれいになっていることと、靴が映えること。
もちろん、トルコでも、スペインでも、ブラジルでも、オリンピック招致しようって国の男は、これぐらいのラベル、じゃなかった、レベルは意識して欲しいよね。
で、なにを言わんか、というと、それなりのシャツを着ている男はいるけど、頭うっとうしい。クールビズというからには、まず、髪をさっぱりさせよう。全体のおしゃれは、それからだ。ただし、ジャックの最近のように、10分1.000円、QBハウスじゃだめだよ。きちんと、出来ればカットのうまい、美容院でね。最近の美容院は、男性客が多いらしい。
で、次は靴だ。
クールビスシャツ着て、足許見たら、黒の革靴、例の、魔法使いのような、先っちょの伸びたとんがった、の。あれ、だめです。多分、靴下まで、黒っぽくて、もしかしたら、昨日のそのまま履いてないか、そんな気がするぞ。
コールハーン ベージュとグレー
左から ティンバーランド/メフィスト/国産合成皮革/メフィスト(革 グレー)
とにかく、黒いものから、脱却しよう。当サイト「雨の降る日は天気が悪い 防水スプレーで 靴 爽快」でも紹介したけれど、もう一回ダメ押しね。
靴はスラックスに合わせることが多いから、靴を選ぶには、スラックスからっていうことになるんだけど、まあ見てみてください。ブルー、グレーの靴を選ぶのはなかなか難しいし、履きこなせないから、まず、ベージュを選んで欲しいね。革でベージュ、ブラウンというのも難しいから、ここはスエードかバックスキン。
で、今度はスラックスだ。デパートでは、オレンジ、グリーン、ブルーなど9色を揃えているそうだけれど、まず日本人にブルー、オレンジは似合わない、と思いませんか。ついでに言うけど、チェックも似合わない、無難ということからすれば、ベージュのスラックスかなあ、ちょっと変えて、オフ・ホワイトもいいかも。
実は、ベージュは着こなしが難しい色、と言われますが、この時期のものには挑戦する価値ありです。
スラックスが決まったとして、靴下が黒では合わない。スポーツする人は、白の靴下持ってる人がいて、こういうとき、白はいちゃうけど、これがとてもおかしい。これもベージュ系選びましょう、毎日洗濯するから、最低三足、少しずつ、濃さを変えて選びたい。
そして、ようやくシャツである。諸君、クールビズに備える準備、間違っていないか。ジャックは、もちろん、クールビズの売り場にお邪魔したことないので、大きなことは言えないけれど、諸君がその気で着ているもの、たいがいが、カラーがピンピン、ボタンホールが黒で、ボタンも黒い、しゃれている感じが、――絶対、しない。
クールビズとは、シャツを買い替えることである、と言う間違えが多いと思う。だって、一日来たシャツ、翌日は取り替えるよね、あのシャツ見ると、毎日、いくらウォッシャブルと言ったって、忙しい諸兄、それはやってないでしょ。
だったら、これだって三枚は必要だ。
最後に鞄。ビジネスバッグは黒。ある意味、当然かもしれません。お客様の仕事場にお邪魔するのに、オレンジの鞄? “君、どうしたの”なんて言われたくないです。でも、それはコーディネイトがされていれば、“おっ かっこいいね”ということにもなる。クールビズ、少し目立っていいチャンス。これは、3シーズンくらい使えますから、お得。いいもの、奮発してみましょう。
●ジャックが弁当運びに使っている元書類入れ。左 34×34×13 右 40×35×12 二つとも帆布製
あ、言っとくけど、ブラントものいきなり使うと、全体バランスなくすから、値段に無理しないで、楽しんで選びたい。
あ、言っとくけど、彼女のいる人、彼女に任せるなんて絶対にしない、まま、おかしいところがあっても、自分の選択、やってみましょう。
そろそろ、ジャックの勝手な愚痴はこのぐらいにしておいて、石津祥介氏の解説です。
●ネクタイをはずすことがクールビズではない、タイをはずすならジャケットを選べ。タイをはずすだけだと、ノーマルなシャツではだらしない印象になる。
●シャツを選ぶ時は、ボタンダウンのように、襟がしっかりしているものを。下着が見えないように、ジャケット次第ではポロシャツ、Tシャツでもいい。
●ベルトは明るい茶系など明るい色で、さわやかさを演出。
といったところ。
●ジャックが使っているベルト
左から 革の両側に編み物状/茶の革/モスグリーンの太めの編目状/グリーンとベージュの革(海外の土産でもらったもの、10数年使っているがどんな色にも合う)/黒の革の中心に馬の毛を編んだもの、黒っぽいスラックスでも明るく見える
究極のクールビズとは
これもどこかで書いた覚えがあるのだが、明治生まれのジャックの父は、その昔、夏のボーナスが出ると、早々と麻のスーツを新調し、帽子まで買い揃えて、母をなげかせた、と言う話を聞かされていた。
そうとうのしゃれ者だったようだ。
と、書いてきて、そうだ俺も麻のジャケット持っていた。と、ドレッサーの奥のほうから久しぶりに引っ張り出したスーツをお目に掛ける。モスグリーンのジャケットにベージュのスラックス、シャツは襟、袖、身頃にベージュ刺繍のある長袖。帽子は籐を編んだハンチング、究極とはいかないけれどこれが正調。
新宿伊勢丹メンズ館へ行くか、洋服の青山へ行くか。ユニクロに行くかは、諸兄にまかせる。 |
|
Reinos produced by MEERMIN(レイノスプロデュースドバイメルミン)
|
UNITED ARROWS green label relaxing(ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング) (2013-05-30)
|
GLOBAL WORK(グローバルワーク) (2013-05-03)
|
|
|
世界文化社
世界文化社 (2013-03-18)
売り上げランキング: 111,016
|